旋盤作業の休憩のお茶の時間に、分解した某B社のダンパーピストンを良く見てみる。
左側がコンプレッション側、右側がテンション側で、某B社のダンパーの秘密は、
コンプレッション側のシムの間にある板バネではないかとなんとなく見えてきました。 ギャップなどを乗り越えるときに早い入力があったときに、オイルを素早く逃がさないと突き上げとなって現れます。 ある程度早い入力の際には、通常のポートからオイルを逃がすものと、前述の板バネで抑えているポートでバイパスさせることで、機能させているのではないかと考察しました。 現在製作中のダンパーはまずは純正構成でシールヘッド以外は組み直しして、感触を見てからシムを触ってみたいと考えています。

テンション側

中央ピストン

コンプレッション側

速い入力を逃がすバイパス部分

どうやって作るのか不思議な形状の、某B社のダンパーピストン。
切削加工では絶対無理なんで精密ロストワックス製法でも使っているのでしょうかね。 ジャンク入手分解したものから推察するに、おそらく平成四半期以降の年式のダンパーピストンはすべてこのタイプです。

この間分解した某el社の物は違うタイプの昔のタイプの物か、ヘビーデューティー仕様なものかでした。
ただいま溶剤浸け置き洗浄中により次回ご紹介します。
ピストンの種類は1種類でシム構成を変えて、各車種に対応させている大変合理的な作りであると、感心するとともに。 オイルの抵抗の度合いに変化をつけるのみという原理が簡単故に機能が実現できるのだと思いました。
某B社 驚異のメカニズムです。
子供のころ熱中していたラジコンカーのように、実車も自分でダンパーセッティングがしたいなと思い、苦節20ン年やっと現実になりそうです。
最近はダンパーのことで頭の中がいっぱいです。
Posted at 2021/03/13 18:07:57 | |
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