休日に本業を片付けた後に、集めたコレクションを部品単位に分解。
環境は限定されますが、単筒ショックの分解が可能な方法を...
環境が限定されるといったのは旋盤が必要になります。
芯間最低600くらいはいるのかな? これは芯間800です。
まずはショックをチャックに掴みます。Cリングは付けたままで、チャックの爪の
ストッパーで使います。
ショックの外筒に傷が付くので、A4の裏紙をくるっと巻いて対策

次にロッドの出代より30~40mm短いパイプを入れて、芯押し台にドリルチャックを付けてロッドの先端を軽く掴みます。

芯押し台の後部ハンドルをクルクルとまわして、パイプを介してシールヘッドを押します。
→このとき芯押し台が120~150mm出ているようにするのが大事
(これは諸元が不明な場合で、一度でも分解して諸元が分かれば最小限で可)

シールヘッドが3mmくらい押されてたのを確認して、Cリングを内筒から取り外す。→コツが要ります

Cリングが抜けたら、ここで一工夫
梱包用のラップを巻いてオイルが噴き出すのを防ぎます。
→これ大事で、古いショックだと中のオイルが腐っていて非常に臭いです。
飛び散って服に付いたら大変。

ラップを巻いたら、ゆっくり・ゆっくり、芯押し台のハンドルを回してクイルを下げます。 シールヘッドのオーリングに近づいたら、シュワーァ!とオイルが出てきます。

オイルの吹き出しが止まったら、ラップを取るとこんな感じです。

ここで次に注意なんですが、ショックの仕様によってはシールヘッドの奥に
もう一個Cリングがあり、ピストンが飛び出さないようになっているもの、またこのCリングが無いもので、Cリングが無いとこのまま芯押しを緩めると今度は圧縮された窒素ガスでフリーピストンとメインピストンが押された状態になります。
標準は、2個目のCリングがあるものです。(→安全のため?)
見えにくいですが写真の奥に見える溝ですね。

有無を確認して、有ればCリングでピストンが止まるので段取り替えで、
芯押し台を下げて、最初のパイプを外し、今度はピストンロッド端を掴み再度芯押しを押してロッド&ピストンを押し下げて、Cリングを外してください。
Cリングが外れたら、最初の手順と同じように芯押し台を下げて、ピストン&ロッドをゆっくりゆっくり下げると、デバイディングピストンとメインピストンが出てきて、”シュッ!”と窒素ガスが抜けて、分解完了です。

このショックはあまり使用されてなかったか、オイルが比較的きれいですね。

使い込まれていると真っ黒です。
Posted at 2021/05/22 20:24:16 | |
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