公私ともに懇意にしてもらってる車屋さんからの久しぶりのHELP依頼
今度はカムシャフト取り付けのスプロケットが緩み面が滑ってガリガリに擦れた面の修正依頼。
往年の名機 某N社のL型6気筒エンジンのものですね。
カムは多数実績の○有さんのもののようです。

まずはカムシャフト側の面修正のためボルトで芯押し治具を作ってセンターを押して、旋盤に固定。

回転させて問題ないことを確認して...

ゆっくりと削って修正
ちょっと傷が残っていますが、90%以上面粗度が回復してるのでOKでしょう。

ついでなんでラッピングもしておきましょう

お次はスプロケット側の修正 まずは分解

修正部品単体 これで旋盤にチャッキングできますね。

チャッキング後に基準面の振れを確認して

修正完了

ただ問題は、面を両側削ったことでチェーンラインがズレるので、そこはスペーサなどで修正するしかないですね。
カムシャフトとスプロケットを締めるボルトは M16なんですが、通常のピッチでP2.0で並目でした。緩む方向の力は基本的にφ6の平行ピンで受けるから緩められる捻じれ&捻り方向は、ボルトには掛からないからOKとしてるのかな?
小生が生まれる前からのエンジンなのでこれで問題ないことは一般使用やチューニング仕様で、過去の大多数の実績で証明済みだから関係ないのかな??? 普通だったら細目だよな...
あと問題はこのカム曲がっています(泣)
曲がりが直ったら、ダイナミックバランスが取れそうですね。
クランクが8000min-1 回れば、半分の4000min-1 か...
この回転直径ならあまり改善効果は無さそうですね。
Posted at 2023/12/15 07:28:42 | |
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