お世話になってる。部品屋さんからの依頼ですが、回りまわって他県からうちに辿りついたみたい。 ベアリング抜きの治具らしいけど、何か初めてみる形...
圧入か押すネジがズルズルになってダメになったとのこと。

はじめはヘリサートが抜けたのかと、相手を見てみると...

雌ねじは無くなってました(汗)
ネジのサイズなどは変えたくないと困ったリクエストで、角ねじのっヘリサートなんて無いし困った...
どこもサジを投げて、回りまわってというストーリーらしい。
納期もないので、新たに作るわけにもいかず、予算の関係で出来るだけ...とのこと... 新しいのも売ってないというか、昔にワンオフされたものみたいです。
ご提案として、角ねじの規格市販品は無いので、市販の台形ねじでワンサイズアップして製作 M30→M32 ナット側も市販品で 2D長さを追加工して、既存の雌ねじ側を加工して埋め込むことで復元することに

予備を含め、2個 TR32 2Dナットを追加工 ネジ径は M42でP1.5

雄ねじ側も市販品を両端追加工してそれっぽい形に
次は、今回の難関のハウジング雌ねじ側の追加工
ペラペラでチャックで強く掴めないから、中子を作って一旦圧入して
4つ爪でチャック。

芯だし完了で、ソロリソロリと様子を見ながら径をねじ下穴まで拡大

無事下穴完了で、削れる切削条件が確認できたので、次はネジ切り

うまくネジも加工完了

ちゃんと追加工ナットも入りますね。(→もちろん2個とも確認)
追加工したものを、各埋め込んで修正完了
何とか元どおりに限りなく近い(?)感じに復元完了。
次回から雌ねじナットがダメになっても交換可能です。
雄ねじは耐摩耗性を上げるため、加工完了後に熱処理に出しています。
使ってもらわないとよくわかりませんが、多分直ったかと...
最近こんな変化球が多いな...
Posted at 2025/11/15 11:16:01 | |
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