毎日車に乗ったときに走りながら、ダンパーの内部をイメージしながら乗っており、言わば病気の状態です。 各メーカー企業秘密な部分で、細かく教えてもらえないので、試行錯誤しての独学です・・・
ダンパーの動きはじめを決めるためのシム→ピストンからすぐの一番目のシムの厚みに着目。 要は開き始めのポイントを決める重要なところ、WEB上にも上がっている、減衰力グラフの立ち上がりですね。 ピストンに段差がありその段差と初段のシム積みを考えてみました。
まずはピストンの測定です。

・リニアピストンタイプ テンション側の段差 0.497mm

・リニアピストンタイプ コンプレッション側の段差 0.503mm

リニアタイプは寸法上に裏表は無いようです。
・ディグレッシブピストンタイプ テンション側の段差 0.497mm

・ディグレッシブピストンタイプ コンプレッション側の段差 0.503mm

ディグレッシブタイプピストンは、コンプレッション側にはブローオフバルブがあるので、形状が違いますが、段差的にはリニアタイプピストンと同様に、このメーカーの場合は段差は0.5mmのようです。
この会社は合理的に徹底した部品の共通化を図っていますね。
表は一部ですがピストンの両脇のシム厚をデータ取りしたものを比較したものですが、CZ4Aのリヤダンパーの型番T2・T3については初期の減衰の立ち上がりは同じ特性が発生するシム構成となっているようです。

ピストンの段差部分0.5mmとそこへ入れるシム厚を薄くすれば、2番目からのシムにテンションが掛かるので、開き始め(減衰力の立ち上がり)が遅れるのだと構造から推察します。
考えた人はすごいですね...
Posted at 2021/05/23 10:00:40 | |
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