ニュースでもご存知の方が多いと思いますが、旧独製の大型旋盤がお役御免で
里帰りしてきました。 もう現役ではなく、余生は静態展示となるようですが、
当時はあの有名 超弩級戦艦の主砲を削ったとのこと...
当時はかなりの精度が出ているとかの噂で、0.05mmとか... ホントか?
よく考えたら、長尺を片持ちで支えたら、垂れるし円も変形するよね
もしかすると、測定したところが”ヨシ!!”とか
超大型旋盤で海べりの海軍工廠へ据え付けして、しかも旋削機械は物が回り
片側で刃物を当てればクルリ回転するから、刃物を当てたところで例えば0.1mm狂えば、削れたものは0.2mm違う。
海べりで潮の干満があれば、当然数十ミクロン台は地面が動きますから、
長尺ものでは、機械のベッドの据え付けもかなり基礎を含め精度確保に関しては不安定要素が多いですがどうなんでしょう
しかも80年くらい前に大きい直径を測定するマイクロメータや各種ゲージもどの程どの程度のものか分かりませんし...
しかも、長尺で大直径だから、切削の周速からいくとかなりゆっくり回転させて、ゴリン♪ゴリン♪と削っていたんだと思いますね。 砲身は鍛造品ですから固いし、削ると熱を持ってまた変形...
ロストテクノロジーと言われますが、当時の職人さんは、かなりテクニックと根性あったんだと感心します。
→お国のためと、とっても名誉だったのかな? たぶん仕事にものすごく誇りを持っていたし、日々精進と技術向上のために努力をしていたと思う。
今日日、ほぼ自動でコンピューター制御でもあんなに大きい筒の長尺を削れと言われたら泣きそうになりますが、やっぱり大日本帝国の先輩方は偉大です。
大日本帝国の先輩だったら削れそうに思えますし...
現在はブルーシートが掛かっていますが、旋盤自体はH鋼で作られたレールの上に載っていました。 ぐるりと鉄筋で囲いの基礎が組んであったので、
旋盤ベッドの下面まで最終的に仮想フロアとしてコンクリートを流し込むのかな?
静態とはなりますが据え付け完成後の展示が楽しみです。
Posted at 2022/12/27 17:12:28 | |
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