アクスルシャフトは現在熱処理中なのですが、その他の部品を眺めて考察しています。
オイルシールは中途半端なサイズを使用していて、一般規格サイズが合いません。
特殊サイズを使用すると専門メーカーで製作するために型を起こす必要があるのですが、特殊サイズにして絶対メーカー純正を使用させて標準サイズに対してちょっと高く売って型代の元を取って儲ける考えなのかな???
今回メーカー廃盤欠品だったりするのと、丁寧に外して使えそうなので清掃してみました。 そもそもこの部分のオイルシールは水などが強烈に掛かったりすると水が浸入しそうですが、ベアリングもシールタイプで型番LUなんで接触タイプです。
純正のカラーを眺めると、オイルシールのリップが偏芯して効いているような摩耗筋がありました。
内径を調べてみると実測10.27mm アクスルシャフト自体が実測9.89mmだったので隙間が計算上 0.38mmで約0.4mm最大偏芯は約0.2mmになりますね。
だからこんな感じで恐らく組付けたときにカラーが下がるので下の部分のオイルシールとの当りが強いんですね。

試しに10mmの精度の出たピンを入れてみると...

当然ガタガタでした...

それなら、折角アクスルシャフトを高精度化するんでカラーも作っちゃえ!!で
SUSの残材から削り出します。

先ほどのピンを入れてもガタは最小です0.020~0.030程度のがた

外径についても、オイルシールのリップの抵抗にならないように、外径はマイナス気味に作成

内径の入り口は、軸のガタが少なくなって組立がシビアになるので、少しでも入りやすくなるように、C面でなく、R面で処理

これで少しでも機械損失が減ればと思います。
交換するベアリングはLUではなく型番LBタイプシールで軽接触のタイプですので、これも摺動抵抗の軽減に一役買ってくれると思っています。
Posted at 2024/07/20 18:27:56 | |
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