2015年06月25日
昔、、、不良刑事とまで言われ越権捜査で始末書の数では記憶に無い位、、、お白州に年間三回呼ばれた元刑事が居る。。。
犯罪被害者の立場になると怒りが込み上げ、被害者の敵討ちがマル被確保だと信念を持ち、不自然な出来事には徹底的に調べあげる殆ど猟犬の様な刑事であった。。。
酷い犯罪を犯したマル被を留置場にブチ込み、、、一日一本だけ認められる煙草を半分に折って「お前の一本はこんだけや!」と、マル被に渡すなど、、、やる事なす事人の道に外れた輩にゃたまったもんじゃない刑事だった。。。
現在では小さな会社を経営し、相変わらず桜田紋株式会社出入り会社をやってますが、、、犯罪を嗅ぎ分ける嗅覚は相変わらず刑事そのものである。。。
最近、、、こんな事があった。。。
彼の近所に住む顔見知りの二十歳代前半の女性がある時から何やら雰囲気が変わったと彼は感じた。。。
普通の目では年頃の娘だから彼氏でも出来て女性らしく成長していると一般の方々は捉えがちですが、、、
彼の目には何やら胸騒ぎを憶える様な変化に見えた。
「何か違う!」
彼は、その女性が働く飲食店をよく知っていた。まさに顔見知りで彼女とはお店でも近所でも話したり、お茶したりの仲であった。。。
で、、、彼は過去の記憶から彼女の身振り手振り素振り会話の全てを分析するに異様な変化が幾つか気になりだした。。。
努めて明るく振る舞おうとしている不自然さが露呈。
彼との会話の中に矛盾が多い。
これは、、、と、思い彼は知り合いが働く居酒屋に彼女を呼び出し一緒に飲んでみた。。。
警察関係の話題になると、話を逸らしたがる。。。
最近出来た彼氏の話題においても、あまり楽しそうでは無い。
又、会話があやふやな部分と聞いてもいない彼氏を何だか庇う様な発言が幾つか。。。
やたらと目薬をさす。二十歳やそこらでドライアイ?コンタクトレンズでも無いのにやたらに目が乾く?
ココで彼はピンと来た!
「彼氏に何かある。」
彼は数日後、改めて彼女と会う理由を作り、上手くデートに誘い、約一日の彼女の動きと会話を観察した。
彼が待ち合わせ場所に行くと彼女も来ていた。夏日の日に大きなマスクをして。。。
彼は敢えてマスクの理由も聞かず自分の車に乗せ、走り出して数十メートルで確信した。
「こりゃシャブだ。」
彼女は気付いていないだろうが、シャブをやっている奴は汗も特異な臭いを発生する。
口臭も特異な臭いを発する。
食事の際に彼女がマスクを外したので唇を見たら紫色に近い色。。。
しかも荒れている。肌も乾いている。。。
彼の経験値からすると間違えなく路上職質対象者だ!
が、、、採尿させろとも言える訳が無い。(笑)
会話も若干辻褄の合わない発言が目立つ。。。
「こりゃあ、彼氏に何かあるな。」
彼は彼氏のアルバイト先の飲食店に通ってみた。。。
素人顔して彼氏を特定し、内偵捜査の如く彼氏の顔をチェック。。。
彼の過去の経験値でシャブ中に多い雰囲気。。。恐らく、ビンゴだろう。
すると、、、彼氏はかなり敏感?イヤ!既に電柱も警察官に見える状態に限りなく近いらしく、、、
元刑事の彼の目を見て一瞬怯えたのが判った。。。
その後、二十歳台前半の彼女は元刑事の彼と連絡を絶ち知人関係でさえも断絶した。
彼の予感は確信に変わった!
疚しい事が無ければ何も元刑事の彼を遠ざける必要が無い。
そうなれば、彼女の周辺関係への聞き込みが有力な証言を得られると考える。
彼女の中学校からの同級生や高校生の頃の友人。現在交流があると思われる人物への接触を図り証言を集める。
まさに地道な聞き込み捜査である。
彼女の友人の多くから得られた証言。。。
「あの娘の彼氏、、、私達はちょっと関わりを持ちたくないんです。」
女性の勘は野郎と違いかなりシャープで的確である。
やはり、評判の悪いダメンズ♂らしい。。。
大体の証言が集まったところで、急展開な情報が彼の耳に飛び込む。。。
ダメンズ♂のアルバイト先の飲食店ぐるみで別件の疑いが浮上。。。
所轄支店の生安による内偵が開始された。
薬物のお弁当付きで!
これ以上は捜査の秘匿情報なのでココでお話しする訳にはいきませんが、、、
元刑事の多くは、そんな少しの変化も見逃さず常に疑いをもって調べてしまう習性があるってコトです。
悲しいかな言わせて貰えば、、、
捜査員たる生き物は、、、
内偵の為には、時に対象と友人の様な付き合いまでして、周囲の対象の親友までもを取り込んで罠を張る何て手法も有り得ます。時に芯から鬼になり、周囲から憎まれてもマル被を挙げる、、、悲しい性な生き物なのです。。。
昨日まで仲良く飲んでいた相手、一緒にカラオケに行って楽しい時間を過ごした相手、、、個人的感情を圧し殺して相手がマル被であれば手錠をかける。。。
そんな逮捕の時が一番複雑な心境になるんです。。。
好きだった自分の彼女を逮捕した刑事、、、見てる方が辛かったなぁ。。。
それでも、彼らは警察官( ̄^ ̄)ゞなのです。
罪を犯した者は例外無く逮捕する。。。
OBになっても習性は変らず。。。(汗)
Posted at 2015/06/25 14:48:10 | |
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2015年06月24日
昨晩、、、久々にやっちまった。。。
夜22時過ぎ、、、行きつけのラーメン屋での出来事。。。
このお店はカウンター席のみで、客の回転も良く、満席でも待ち時間が比較的短くて済むので人気店でもあります。。。
オイラが入店したら、例によって、、、カウンター席が満席。。。
待ち席で2人の若者が待っていたのでその横に座って待っていた。。。
待っていた若者2人を見て、オイラは嫌な予感がした。。。
1人はスマホでゲームに夢中。。。
もう1人はスマホで何見てんだか。。。
まあ、2人共スマホでお金を稼いでる風ではなさそうやね。。。
ノリは渋谷辺りで地べたに座り込んでスマホを弄る阿保なJK??
所謂、、、スマホ難民??
携帯キャリアやアプリ屋に金を落とす、、、しかも親が支払う?だけで自己の生産性はLim X→∞ 1/Xの公式により、、、ゼロに限りなく近い「期待出来ない輩」である。。。
で、、、カウンター席が店の一番奥から三席並びで空いた。。。
まず、、、ココで二番目に待ってたゲーム男(後のオイラの餌食)の自分さえ良ければ良いの醜態を見せられた。。。
一番奥の席に先頭で待ってた若者。
その次にゲーム男が一番奥から席を一つ空けて席を取る。。。
「ナルホド。。。コイツ、奥から詰めてだとか店の事や周囲の事は全く考えてないダメンズ♂やな。こりゃあ彼女は一生出来んわ。。。(笑)」
と、、、オイラが思ってダメンズ♂の左横に座り、注文したラーメンを待つ。
しかし、、、このダメンズ♂、、、飽きもせずにひたすらスマホゲームに没頭中!
ゲーム音が煩い!(≧∇≦)
ラーメンが出て来ても相変わらずゲームをやめずにラーメン露をコチラに飛ばすわ、肘をオイラにぶつけて舌打ちするわ、、、
奴の右側の女性客に肘をぶつけても知らん顔。。。ゲーム優先。自分の世界。。。
で、オイラがテーブルの上のニンニクを潰してラーメンに載せようかとした時に事件は起きた。。。
ダメンズ♂の左肘でアタックを受け、トングで掴んだニンニクが吹っ飛んだ!
ダメンズ♂はオイラに謝りもせず、ひたすらゲーム。。。
オイラのコメカミで音がした。。。
ブチッ!(スイッチON!)
我慢してた堪忍袋の緒が切れて〜。。。
奴のスマホを取り上げて床に叩きつけ。。。
「おう!兄ちゃん!オイラに肘ぶつけといて挨拶無しかい?!」
「さっきからピーコラピーコラうるせえぞっ!」
「ゲームすんのかラーメン食うのかどちらかにせいや!」
「ラーメン作ったマスターに失礼や!」
「おどれ!そっちの女性も迷惑がっとるわ!」
「ゲームの音をピーコラピーコラたてて、ちったあ他人様の迷惑考えんかい?」
「何や?さっきの舌打ちは?あ?おい!コラ!表出ろ!ジキリかけたるわ!」
「店に営業妨害や!後ろで待ってる客もオドレ1人が原因で異常に待たされるんや!」
あー?何や?このダメンズ♂が!その目は?ってコトで店の表に引きずり出そうとしたら虫の泣く様な声で、、、
「すいませんでした。」
はあ?聞こえねーよ!
お前、親からどんな教育を受けて来た?
メシ食うのにゲームをしなさいって教わったか?
自分が他人様にぶつかったらシカトぶっこけと教わったか?
公共の場で他人様の迷惑は考えんで良いと教わったか?
他人様は思いやらず、自分さえ良ければ全て良しと教わったか?
自分の欲求だけ満たされれば他人様はどーでも良いと教わったか?
他人様から追い込まれたら被害者面しろって教わったか?
草食系?そんな言葉じゃ片付かねーな。。。
ふわふわ系で優しい?何が?
いざとなりゃ自分は他人様の陰に隠れて、女一人守れねーだろっ?!
常識欠如に根性無し!
お前何か♂じゃねーっ!
さんざん怒鳴りつけ、、、
「店主とお客さんに土下座しろ!」
オイラ的には普通に土下座させました。。。
オイラの御乱心に、、、
店主は唖然。。。まあ、オイラをよく知る方ですから、久々に。。。
オイラがブチ切れるまでに時間がかかったもんだから、、、「かなり我慢されてましたよね。」と、、、様子を見てヤバイと感じたらしい。。。
他のお客さん。。。
ダメンズ♂に右膝を何回もぶつけられて迷惑がっていた女性はオイラに深々とお辞儀。。。
女性の右横の彼氏と思しき♂もオイラに「ありがとうございました。」と、、、
だから一言、、、「キッチリ守ってやれ。」
オイラは「マスター!お騒がせ!ご馳走様。」
ラーメン半分残して帰りましたが、、、
勿体無かった〜。味玉子沈めて一口も食ってね〜。。。( ̄O ̄;)
ダメンズ♂は社会悪にもなります。。。
Posted at 2015/06/24 12:30:06 | |
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2015年06月15日
約1年半のベールを脱ぎました。。。
またまた変態の究極。。。
H6年式 ソアラ。。。3.0GT。。。
昨日、オイラの手元に帰って参りました。。。
試乗がてらに乗ってみると、、、お江戸じゃあまりに同じ車が少ないので注目度もかなり高く、、、OSSAN達の熱い視線が。。。(笑)
御歳21歳の現役兵がmpd3104部隊に新たに入隊!
変態趣味超全開爆走中〜。。。( ̄^ ̄)ゞ
Posted at 2015/06/15 09:13:19 | |
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2015年06月04日
元気印で差別をしない明るい娘。。。
それがN子さん。。。
中学校での不良生徒扱いを受けていた私達をある時は庇い、ある時はキツくお説教。。。
私達が休日に遊びに行くとなりゃあ必ず彼女は保護者の様に居た。。。
中学校二年生の夏の林間学校じゃ、キャンプファイヤーを囲んだフォークダンスで盛り上げ役に出た彼女。。。
ちょっと恥ずかしがる男女を強烈にプッシュ。。。
誰しもが正直、、、実は彼女を狙っていたみたいだが。。。
私なんかフォークダンスのオクラホマミキサーで彼女との番が来た時点で曲が終わったり。。。(笑)
中学校三年生の春の修学旅行じゃあ、、、危険な班行動をさせるという名目で班の自由編成をしたら、、、私達不良生徒だけが残存する事態に陥るも、、、N子が進んで私達を班の仲間に引き入れたり。。。
修学旅行先の京都、奈良じゃあ、、、銀閣寺の庭園で茨城県の取手○中のヤンキーにN子がナンパされ、あまりにシツコイので私達が止めたら大乱闘~~~。。。
「なんだべ!文句あんのか?!」
「コラ!なまってんじゃねーよ!百姓!メス牛でもナンパしとけ!」
「オメーに田舎者扱いされたかねーよ!」
「じゃかしいわ!納豆くっとけ!」
「茨城ナメんなよ!」
「クワ持って応戦か?」
枯山水の上に私たちの足跡やら人型を沢山作って。。。勿論、、、大騒ぎ。。。
そんな時でもN子は私達を庇ってくれるマドンナ的存在でしたよ。。。
哲学の道の満開の桜の下で見せたN子の笑顔は素晴らしい笑顔でした。
中学校三年生の夏休みには仲間の親父さんが大磯ロングビーチのチケットを私達にプレゼントしてくれました。。。
「中学校最後の夏なんだから少し思い出に残る息抜きをして来い!」
と、団体様で大磯に遊びに行った。。。
勉強嫌いの私達も、、、N子やその友達達に刺激され、、、少しは受験勉強してみようかなんて。。。(笑)
そして、中学校生活は終わりを迎え皆それぞれの道に向かって歩き出した。。。
N子は自分の進路の目標に保母さんを目指すと言っていた。。。
私?モノ作りのエンジニアになれたらイイかなと。。。
勿論、N子は都立の普通科、私は高専の電気工学科。。。
進んだ高校も違うが中学を卒業してからも時々仲間達とファミレスで集まって近況報告会をしてみたり。。。
私は高校一年の冬にはオートバイに目覚め、、、アルバイト生活と夜な夜な走り回る生活をしていた。。。
大丈夫か?進級出来るんか?状態に陥る位に。。。
そんな高校一年生の日々が過ぎ去ろうとしていた頃、、、季節は春を迎え普通高では三学期の時期であった。。。
N子が授業中、教壇に出て黒板に向かい数学の問題を解いていた時に突然倒れた。。。
救急車でM市の日○医療センターに搬送されたと仲間から連絡を受け、私も病院に駆けつけた。。。
病室で元気そうな笑顔を見せてくれたN子に何か安心した上、彼女は、、、
「ゴメン心配掛けて!大丈夫。ちょっと疲れちゃっただけだから!」
と元気な声で私達に応えてくれた。。。
私ともう一人の友人二名で安心しきった面持で病室を出ると廊下にN子の御両親さんが居た。
そして、御両親さんに促されるままに薄暗い待合室に移動した。。。
そこで御両親さんが私達に言いました。。。
お父さん「今日は娘の為に駆けつけてくれて有難う。寅君。娘からは貴方が不器用だけど凄く優しい男の子だといつも聞かされてるよ。」
お父さん「だからこそ、君には事実を聞いて欲しい。」
えッ?ナニ?事実って??私の中で嫌な予感が超高速で回った。。。
お母さん「N子はね、、、検査の結果、脳腫瘍だと言うことが判った。それも一番摘出が出来ない部分に腫瘍が出来ていて治療が出来ないそうなの。。。お医者さんが言うにはあと一年の命だと。。。(号泣)」
正直、何を言われているのか私は思考回路が停止して理解出来なかった。。。
病名は脳幹グリオーマ。。。脳腫瘍の中でも飛び切りタチの悪いタイプ。。。
その後、私も友人もどうやって帰ったのか記憶が無い。。。
その後、仲間達全員でN子には変わらない態度で接し、治る可能性を祈るしかないと私は毎日の様に病院に顔を出した。。。
一時退院をしたり、また入院をしたりの繰り返しだったがN子が学校に行ったとか聞く度に脳腫瘍は消えたんじゃないかと錯覚する様な気持ちになった。。。
しかし、、、高校二年生の秋にN子は最悪の体調となり再び入院した。。。
視力も衰え、味覚も薄く感じる様になり抗癌剤だけが彼女を癌と闘わせる兵器になっていった。。。
痛み止めも注射からパッチに代り完全に緩和ケアに移行していることも判断出来た。。。
12月に入ったある日、その日は彼女も体調が良さそうで笑顔さえも見せていた。
そんな頃、病室を訪れた私に彼女がいきなり言い出した。。。
「中学生の頃、夏に行った大○ロングビーチに行きたい。寅のバイクに乗せて!」
主治医や御両親の意向で特別外出許可を取り、防寒対策をバッチリと決めたお蔭でダルマの様になった彼女を乗せて大磯の海岸に行き着きました。。。
温かな昼下がりの海岸で暫く二人で座り込み、彼女はひたすら思い出話を続けていました。。。
そして、何時間が経っただろうか、、、水平線の色がサンセット色に変わる頃、、、彼女が一言言いました。。。
「あの夏の日に帰りたい。。。」
彼女の頬を伝う一筋の涙に彼女が感じているこれから確実に訪れる過酷な運命を悟っていることが見て取れました。。。
「夏が来たらまた来るぞ!」
私は彼女の手を笑顔で取り、再び単車に乗せて病院に向けて単車を走らせました。。。
そして、年が明けて一月末頃から彼女の壮絶な闘いを目の当たりにする様になりました。
段々と歩くことも出来なくなり、目もかなり見えなくなり、肺に遠隔転移した腫瘍が彼女の呼吸を苦しくさせ、、、体調が悪い日は言葉も話せない位に。。。
それでも彼女は誰かが見舞いに訪れると笑顔を見せようとする。。。
死を目前に控えた者が恐怖に怯え、笑顔など作る自体無理な筈なのに彼女はそれでも笑顔を私達にみせようとした。。。
そして、3月に入り桜が開花し始めた頃、、、
暖かな昼下がりに、、、春の風に誘われる様に彼女は静かに息を引き取りました。
享年17歳の短い彼女の生涯にピリオドが打たれました。。。
そして、、、通夜、告別式と済ませ火葬場で小さな壺に入っちまった彼女の遺骨を見て、、、
「おい!随分小さなSサイズになっちまったな!でも、もう痛くもねェよな。今度生まれて来たら長生きするんだぞ!」
と、私は彼女の遺影に話しかけました。
遺影の写真は中学の修学旅行で撮った哲学の道の桜の木の下で満面の笑顔を見せる彼女の写真にしました。。。
「あの笑顔に癒され、俺達頑張って来れたもんな!だけど、あのN子の笑顔は俺達の胸で今でも元気に生きてるよな!」
私達はそう言って決意新たに自分の道を邁進する約束をN子の遺影の前で誓いました。(-_-ゞ
告別式を終え、後日N子のお母様が私の自宅を訪ね一通の手紙を手渡されました。。。
それは彼女が生前、仲間各々に宛てた中の一通でした。。。
病室の枕の下から出て来たそうです。
「寅ちゃん!楽しかったよ!寅ちゃんは不器用だけどメチャメチャ優しいよね。この手紙を寅ちゃんが読んでるってコトは私はもう居ないけど、いつも応援してるからね。バイク、事故しない様に気を付けてね。早く素敵な彼女を見つけてね!生まれ変ったらまた会いに行くからね!その日が来るまでバイバイ!」
この世を去ったヤツからのメッセージはかなり辛過ぎてキツイ。。。(T_T)
【前向いて】
それから一年、、、彼女の一周忌を迎える頃、、、たまたま通学の電車の中で知り合った、、、私が通う高専の近くの商業高校に通う学年一年下の女子と友達になりお付き合いすることになりました。。。
名前はN美さん。。。
自宅の最寄り駅も同じで、私達はお互いアルバイトの無い日は放課後最寄駅で待ち合わせして遊びに行ったりしたものです。。。
年度が代わり、、、N美は高校三年生。私は高専の4年生。
春は桜を見に行ったり、夏は海に行ったりと楽しい日々を過ごし日々充実していました。。。
が、、、悪夢は突然私達を襲い、N美を私から奪い去りました。。。
10月のある日、、、
その日は私が7時間授業。N美が5時間授業。。。
彼女が一足早く帰宅。。。
私が授業を終えて駅に着く頃を見計らって、N美は私服に着替えて自転車でいつもの場所へ。。。
その道中、、、有り得ない悪夢が起きたのです。
交差点の信号に従って道路を横断中のN美を左折して来た飲酒運転のダンプが跳ね飛ばし、後輪でN美の身体をズタズタにしたのです。。。
そのまま逃走を図ろうとしたダンプを複数の目撃者が制止して、運転手は逮捕されましたが。。。
その頃、駅でN美を待つ私はあまりに待たされた事に胸騒ぎを覚え、彼女の自宅方向に歩き始めました。。。
すると交差点で赤色灯が沢山回り、救急車やパトカーが沢山。。。
何事かと思い、交差点角の歩道を見たら見覚えのある白い自転車が無残な姿で置いてあった。。。
「まさか!」と思いその自転車の泥除けに記載してある氏名と住所を確認したらN美のものだった。。。
慌てて警察官に駆け寄り、被害者について聞くと心肺停止、バイタルゼロ。。。
搬送先の病院にて19:44 死亡確認になりました。。。
【絶対に許せない】
マル被の運転手は昼食にビールと酎ハイを飲み、運行を続けていたと言う。。。
N美を轢き殺しておいて、当時の道路交通法で裁かれても数年で刑務所から娑婆に出て来る。。。
この時ほどこの運転手に対する復讐の念が高まったことはなかった。。。
本気で復讐する気持ちで時を待とうとした。。。
しかし、、、私の夢枕にN美が立った。。。
「私、こんな事になっちゃったけど寅さん!絶対人を殺めちゃだめよ!それだったら私の様な人を出さない為に努力しようよ!ねッ?!」
これが、、、すぐではなかったが、、、私が最終結論として会社に入った理由である。。。
MPAの入校式前夜、、、今度はN子が夢枕に。。。
「中学時代に私を守ってくれた様に社会の人々をキチンと守ってね!いつか逢いに行くからね!」
何か、、、オイラ。。。先立った皆さんにコントロールされとる。。。
【輪廻転生】
で、、、紆余曲折ありーので、、、あれから20年以上の歳月を経て、、、今回の肥後の旅を終えた翌日の晩。。。
私の夢の中にN子が登場。。。
満面の笑顔で「逢いに来たよ!」だって。。。
何か変な夢だな~と、あまり気にもしなかったが、、、
肥後の黒鳥さんから「なっち」に託されたブツを引き渡す為に「なっち」に連絡を入れたら仕事帰りに私のマンションに寄ると言う。。。
♪キンコーン! 元気印のなっちの登場である。。。
毎度この娘と接すると本気で元気になる。。。(笑)
部屋のドアを開けたら満面の笑顔のなっちが居た。。。
「♪こんにちは~」
相変わらず元気な21歳である。。。(笑)
でも、、、この笑顔誰かに似とるんちゃうか?気のせいか?うん?
あまり気にも留めたことの無い話であるが冷静になっちの笑顔を見ると。。。
何だこの懐かしい空気?雰囲気は?
はい?N子だ!!雰囲気がそのまんまやん。。。冗談でしょ?
私の気の迷いだと思うようにしていたら。。。
その晩もN子が、、、「逢いに来たよ!」って満面の笑顔で。。。
そういうこと??えッ?
輪廻転生??なっちはN子の生まれ変り??はい??
確かになっちとの出会いは絶対何か違った気がしてましたけど。。。
タネ明しはソコ?!
N子も保母さんになりたいと一生懸命だったもんな。。。
えッ?保母さん。。。はい?
肥後のNさん家のK子様の御霊も結託して、、、偶然とかじゃないね。。。こりゃ。。。
N子が25年も若返って生まれ変って来た?!
N子がこの世を去って約8年で
個人的に輪廻転生はあると思いますが、、、まさかN子が遺した手紙の通り本当になっちに姿を変えて逢いに来た?
いや、こりゃまた、、、恐れ入りました。。。
オチはそこかい。。。
どーもお後が宜しい様で。。。
Posted at 2015/06/04 21:06:27 | |
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個人的なお話 | 日記
2015年06月04日
今回はお江戸〜肥後国縦断ドライブを敢行し、無事に楽しい記憶として刻むことが出来ました。。。
思えば、、、現世に生かされている自分に出来た不思議なご縁。。。
人には一生ついて回るもの。。。
出会いと別れ。。。
人はどんなに近い距離で居ても別れは必ずやってくる。。。
私事ではあるが、私は思春期の多感な時期から、誰にも止める事が出来ない重くのしかかる現実を受け入れざるを得ない数々の経験をして来た。。。
ここで過去を振り返る事はどうかと思うかも知れませんが、世の中にはこんな人生もあるものだと思って下されば結構です。
まだ、私が幼少期、、、そう幼稚園児だった頃、同じクラスにM穂ちゃんと言う娘が居た。。。
私は関西出身の両親に育てられた為に標準語に関西弁が混ざることから同じクラスの子達に、、、
「や〜い!宇宙人!日本語喋れ!」
などとからかわれ、心を閉ざすところにあった。。。
私はいつも一人ぼっちで孤立しているのが当たり前の毎日になっていた。。。
そんな私にM穂ちゃんは「M穂ね。その言葉好きだよ。それとね、、、寅ちゃんのやさしいところ好きだよ。」
と、言ってくれた。
運動場で運動会の練習をしていた時に、駆けっこでM穂ちゃんが転倒。
膝を擦りむいたM穂ちゃんを起こして保健室に連れて行こうとした私に感謝してくれたみたいである。。。
それから毎日、M穂ちゃんとは幼稚園以外でも一緒に遊ぶ様になり、すると次第に友達も増え、一生懸命遊ぶ子供へと私は変わっていった。。。
幼稚園の工作の時間にゃ、、、
M穂ちゃんと二人で「わっ!やっても〜た!」「メッチャええやんかぁ!」声をあげ、次第にクラスの中に関西弁が浸透する騒ぎに。。。
帰り際には「ほな、先生さいなら〜。」などなど、、、
問題に発展しかけたらしい。。。
幼稚園も年長さんになった頃、、、
M穂ちゃんが幼稚園を休みがちになった。。。
何が起きていたのか私には知る由も無かったが、気がかりであった事は間違えない。
ある初夏の日、、、その日はM穂ちゃんは幼稚園に来ていたが、、、幼稚園から帰った後の夕方、、、(私の自宅とM穂ちゃんの自宅は100m程の距離にあり、御近所様だった。。。)M穂ちゃんが泣きながら私の家を訪ねた。。。
「ママがいなくなっちゃった〜。。。」
M穂ちゃんのママが何処に行くか言ってなかったのかと聞くと、、、
「病院に行くって言って帰って来ないの。」
私は自分の自転車を出して、M穂ちゃんも自分の自転車でM穂ちゃんの言う病院に向かった。。。
その病院は私の住むところから15kmも先にある大学病院で、子供にはとんでもない距離だと言う認識も無しに。。。
その頃、地元ではM穂ちゃんと私が居なくなったと大人達が大騒ぎ!
M穂ちゃんがいつもバスで行く大学病院への道順の記憶に従い走り、夕暮時の大学病院に私達が到着したのは19時近くだった。。。
M穂ちゃんが病院の看護師さんに泣きつき、、、先生に会い、「M穂ちゃんは病気なんだからダメだぞ!」と、私が叱られる始末。。。
えっ?M穂ちゃんが病気?知らんかった。
結果、M穂ちゃんの自宅に病院から連絡が入り、M穂ちゃんのお父さんのダットサンで迎えに来て貰い自転車もろとも御帰還となった。。。
私は自宅に帰るなり、、、星一徹ばりの親父のボコボコの刑が待っていた。。。( ̄O ̄;)
幼稚園も卒園式を迎え、私はM穂ちゃんと同じ小学校に行けると思っていた。
しかし、小学校の入学式にM穂ちゃんの姿は無い。。。
入学式が終わって帰宅するなり、M穂ちゃんの自宅に行くと既に一家で引っ越しした後であった。。。
意味が理解出来ない私は自分の母親にM穂ちゃん一家について聞いても知らぬ存ぜぬの一点張り。。。
私の心にシコリを残したまま、諦めざるを得なかった。。。
小学校も高学年になり、六年生。。。
夏休みで自宅に居た私に母親が言った。
「お前がいつも一緒に遊んでたM穂ちゃんの家だったトコにマンションが建つらしくて取り壊しが始まったよ。」
ふと、忘れかけていた記憶を呼び戻し、、、私は母親にM穂ちゃんについて問い質した。。。
母親はやっと重い口を開き私に告げた。
「M穂ちゃんはね、先天性の心臓病を患っていて大学病院で長期の治療が必要で一家で大学病院の近くに引っ越したんだよ。」
「だけどね。。。手術を何回しても良くならないで、M穂ちゃんは小学校二年生の春に亡くなったんだよ。」
私は言われている意味が理解できなかった。。。
幼稚園の年長さんに上がった春に、友達同士で遊んでいた時にM穂ちゃんが、、、
「私達、ずーっと友達だよね!」
と、皆んなに見せた笑顔がフラッシュバック。。。
二度と戻らない友達を失ったと自覚するまでにかなりの時間を要しました。。。
人は振り返ってばかりじゃいけないと、M穂ちゃんの分までしっかりと前向いて生きる決心をつけた中学時代。。。
だけどね、、、気付いたら私、不良生徒になっとりました。。。(笑)
そんな私達の様な連中を差別しない女子が約一名。。。
彼女の名はN子さん。
元気印の姐御さん肌。。。
さて、N子と知り合ってからの私の中学校生活は??
【編集後記②】に続く。。。
Posted at 2015/06/04 13:33:15 | |
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