Response記事より,
「モーターショーでコンセプトモデルを公開するのは,自動車メーカーだけではない。
グッドイヤーはしばしば,ジュネーブでコンセプトタイヤを展示している。今回は2種類
のコンセプトモデル,『BH03』そして『トリプルチューブ』を公開した。
BH03の特徴は「発電する」ということ。走行時にタイヤは,路面との摩擦や変形する
ことで熱を帯びる。これを回収して電気に変えるアイデアだ。またカーカス層の表面
には圧電素子が貼りつけられ,タイヤに荷重がかかることで発電する。つまり走行時
は常に発電し続けるということになる。
いっぽうトリプルチューブは,名前の通り内部に3本の円形チューブを持ち,それぞれ
が独立して空気圧を調整できるようになっている。そして左右そして中央でキャラクター
の異なったトレッド面をデザインすることで,さまざまな状況での「走り」を最適化しよう
というアイデアだ。
たとえばすべてのチューブの空気圧を高めれば,転がり抵抗が低減されて燃費を向上
させる。オンロードでスポーティな走りを楽しむときは内側のチューブのみを減圧。グリップ
力を確保しつつ,横Gで腰砕けにならない特性を持つ。
また雨天時には左右チューブを減圧。中央部のみが接地することで極細タイヤのよう
になり,ハイドロプレーニングが起きにくい特性にすることができる。
いずれもSUV用を想定してデザインされているが,種を明かせばこれらはトヨタに提供
されたものだ。トリプルチューブはレクサスのコンセプトカー『LF-SA』に,またBH03は
昨年のパリモーターショー14で公開されたトヨタ『C-HRコンセプト』に装着されていた。
BH03もトリプルチューブもコンセプト提案であり,技術的な裏付けがあるものではない。
しかし自動車のあらゆる部分が進化を続ける中,タイヤにも付加機能が備わる可能性は
大いにあるはずだ。今後のさらなる研究に期待したい。」
とのこと。
Posted at 2015/03/22 21:16:55 | |
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