Response記事より,
「人気のマツダやレクサス,日産,ホンダといったわかり易い注目ブース以外にも,あっと
驚くような光る技術が存在するのがモーターショー,一押しの技術がこれだ。
西館4階,スマートモビリティーシティーの01ブースにあるのが,株式会社STYLE-Dという
ベンチャー企業。近づくとすぐに,まるで昔のBMW「イセッタ」のようなクルマが出迎えて
くれる。その名も「ピアーナ」と名付けられたこのクルマ,STYLE-Dの山下社長が,子供の頃
憧れたクルマを具現したものだという。
二人乗りで,ドアは前部にあり,ミニバンのように上下に開閉する。室内は快適そうな二人乗り
の空間がある。全長×全幅×全高,2498×1480×1600mmというコンパクトな外寸で,動力源
はモーターとバッテリーによるフルエレクトリックである。ついつい,その可愛らしい外観に目を
奪われがちだが,すごいのはそのバッテリーだ。
次世代リチウムイオンバッテリーと名付けられたそれは,シングルセルが2.4V,15Ahという
低電圧で,最大定格電流が20Cというものだそうだが,すごいのはここから。
車重400kgのこのクルマにはそれが合計72V 50Ahという性能で二つ搭載されているのだが,
フル充電で走れる距離は120km,そしてなんとフル充電にかかる時間はたったの5分だという。
まるで夢のような電池であり,その特徴はさらに,単セルの電圧が低いため安全性が高く,
短絡しても安全でたとえプラス,マイナスを逆につないでしまっても安全,さらに既存鉛バッテリー
にそのまま置き換えることも可能だし,自然放電もほとんどなく,非常に耐久性が高いのだそう
である。
まあ,これまでのリチウムイオンバッテリーの常識を完全に覆す,あまりの美辞麗句が並ぶので,
にわかには信じがたいような諸性能を持っている。
STYLE-Dのブースにはこのピアーナに搭載されたのとは別のバッテリーが展示されていて,
実際に手に取って持ってみたが,14.4V 4Ahの性能を持つそれは,重さにして1kgもない。これを
二つ並列に繋げば,既存の自動車搭載用鉛バッテリーに置き換えることのできる性能を持って
いるそうだ。まだ,量産化に至っておらず,展示されたバッテリーも手作りのものだというが,
単なる置物ではなく,ちゃんとバッテリーとして機能するものだそうで,このバッテリーの将来は
もしかすると,革命を起こすかもしれない。」
とのこと。
Posted at 2015/10/31 23:08:36 | |
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