
8月2日に広島にて開催された、「だんぜん・あんぜん・スバルパーク」に参加してきました。
参加のきっかけは、先日みんカラより送られてきたダイレクトメール。
今まで、会社のフォレスター 2.0XT (過走行車) 以外のスバル車には乗ったことが無く、この機会にスバルの車に触れ、水平対向+AWDにこだわるスバル車の乗り味を体験したい!と思い、ダメもとで応募のメールを送信したところ、後日当選の通知が♪
普段アクアに乗っている友人を誘い、朝4時半ごろに下関を出発、9時過ぎに会場入り。

↑往路の走行データです。
国道2号線をひたすら走行しました。
燃費はいつも通りの値。
やはり4500ccで13km/Lを超えるのは難しいです。。。

会場入りすると、午前9時だというのにすでにかなりの猛暑(汗)
受付を済ませ、最初にみんカラ応募者が対象の新規講習会を受けます。が…
なんと講師が、、、

カーライフ・エッセイストの、吉田由美さんではありませんか!!
冒頭から驚かせていただきました(笑)
CARトップという雑誌や、○○のすべてといったシリーズをはじめ、様々な自動車業界に出演されていますね。
話が逸れましたが、試乗会の内容に関してご報告いたします。
今回私が参加させていただいたのは、以下の3項目です。
・スラローム体感
・アイサイト・先進安全体感
・フルラインアップ体感
【スラローム体感】

※写真のように、会場のスペースに制約があり、スラロームも極低速、ストレートのMAXスピードも40km程度までの領域における感想になります。
1. XV 2.0i-Lアイサイト

まず最初に乗ったのがこちらの車。
運転席に座るとスイッチの多さにぴっくりです(笑)
特にステアリングスイッチの多さ、パドルシフトまでついてますし♪
あと電動シートが装備されていました、細かく設定できるので、ベストなシートポジションに設定しやすいです。
スラロームに関しては、SUVということでどうしても腰高な印象がありますが、はっきり言ってその心配は無用でした♪
軽めなパワステと相まって低速域が扱いやすく、操舵に対するフロントの入りが想像以上に良いですね。
ロールは少なくないですが、体が揺さぶられるような動きはなかったです。
エンジンのパワー感は排気量なりですが、CVTのダイレクト感はトルコンATと混色なく、スロットル操作に素直に反応します。
意外にも好印象だったXV。
これはWRXに対して期待が膨らみます(笑)
2. WRX S4 2.0GT-Sアイサイト

運転席に着座したところ、XVと運転姿勢があまり変わりません。
シートボジションも比較的高く設定されています。
ハンドルは走りを予感させるD型ハンドル。

そして電気式パーキングブレーキ。
足踏み式のフーガ乗りにとっては、うらやましい装備です(汗)
シフトセレクターをDへ、そこから右に倒しMモードへ入れ、発進準備完了(笑)
スラロームに関しては、重めの設定のパワステと相まって、フロントが重くあまり曲がらない印象。。
AWD+幅広タイヤ+極低速のタイトコーナーと悪条件が重なったのが原因でしょうか。
しかし、ロールは少なめで、コーナリング中も非常に安定しています。
中速域以上になってくるとおいしい領域になり、速い走りを披露する予感はありました。
エンジンはFA20 DITを搭載 (スペックは下記)
300ps/5600rpm
40.8kgf・m/2000-4800rpm
2000rpmから最大トルクを発生するということで、低速からモリモリくるのを期待していたのですが、唯一のストレートでべた踏み加速したところ、本来のターボトルクが発揮されたのは3000rpm~の領域でした。
ドッカンターボの特性であり、~2500rpmまでは2.0リッターのエンジン、3000rpmあたりからターボパワーが発揮され、爆速加速が始まります(笑)
本当にもの凄い加速でした。
やっぱりハイパワー車は病みつきになりますね(笑)
ストレートの後半で3000rpmに達し、いきなり鬼のように加速しだしたのでコース外に出そうになりましたよwww
ブレーキは剛性感があり、効きもよかったため何事もなかったですが。
WRX S4 は極低速域は重い反応ですが、ある程度速度が乗ってくると本当に楽しい車だと思いました♪
【アイサイト・先進安全体感】

こちらの内容は、インストラクターが運転して下さる「レヴォーグ」に同乗し、アイサイトをはじめとする安全装備を体感させていただきました。
※試乗車はアドバンスドセイフティパッケージ装着車でした
1. プリクラッシュブレーキ
停止中の車両に見立てた障害物に、約40kmで侵入、ノーブレーキで突っ込むという場面。
2回行いましたが、どちらも障害物の手前でしっかり止まってくれます!
これはいざという時に良い装備ですね。
2. AT誤発進抑制制御
前方の壁や生け垣などの障害物が検知され、誤発進とシステムが判断した場合、警報音と警告表示で注意を喚起。
同時にエンジン出力を抑え、発進をゆるやかにします。
3. AT誤後退抑制制御
Rレンジの状態でアクセルの急な踏み込みを検知し、誤後進とシステムが判断した場合、警報音と警告表示で注意を喚起。エンジン出力を抑え、後退の飛び出しを抑制します。また、後退時の制限速度を設定できる「後退速度リミッター」も備えています。
速度は、10・15・20kmの3段階を設定できます。
他にもたくさんの安全装備がありましたが、書ききれませんので詳しくはスバルの公式サイトをご参照ください。
スバル レヴォーグ 公式サイト
このうち、個人的に一番印象的だったのは、高精度のプリクラッシュブレーキですね。
メーカの公式サイトには、「前方車両との速度差が約50km/h以下なら衝突回避、または被害軽減」とありますが、スタッフの方とお話しさせていただいたところ、場合によっては60kmでも停止できる性能を確保しているとのこと。
スバルの素晴らしいと思う点は、アイサイトをはじめとするひと通りの予防安全装備を搭載している割には、価格が抑えてある点です。
【フルラインアップ体感】

レガシィ B4 limited 2.5
BRZやインプレッサ等も試乗車が準備されていましたが、ここはセダン乗りとして気になる存在のレガシィB4に試乗しました。
スバルのフラッグシップセダンとして、どのような仕上がりになっているのか、一般道路で約20分間確認することができました♪
エンジン : FB25 水平対向4気筒 2.5ℓ
最高出力 : 175ps/5800rpm
最大トルク : 24.0kgf・m/4000rpm
トランスミッション : リニアトロニック(マニュアルモード付)前進無段 後退1速
変速比(第1速~第6速) 3.581~0.570[マニュアルモード時 1速3.581/2速2.262/3速1.658/4速1.208/5速0.885/6速0.618]
駆動方式 : AWD
車両寸法 : 4795×1840×1500
車両重量: 1530kg
スペックは事前に確認せずに実車に乗りました。
外から見た第一印象は、けっこう大きい車だと感じました。

※画像は公式サイトから引用させていただきました。
運転席に着座し、シートポジションを合わせます。
電動シート、チルト・テレスコピックステアリングが装備されておりバッチリ決まります♪
寸法的には大きい車ですが、運転席に座ったところ、四方の見切りが良く一回り以上小さく感じます。
各ピラーをなるべく細くするなど、スバルの死角を減らす設計がここでも効いてきます。
運転席周辺の装備ですが、
・電動シート (何wayかは確認するのを忘れてました‥)
・シートメモリー (2名分)
・チルト・テレスコピックステアリング (手動)
・水滴感知式オートワイパー
・クルーズコントロール
・レーンキーピングアシスト
・電動パーキングブレーキ
・パドルシフト
・その他ステアリングスイッチ (多すぎです)
上級車としての装備は一通りそろっていますね♪
試乗の内容は、一般道路をスタッフの方の指示に従い、決まったルートを走行するものでしたが、市街地・郊外路・バイパス路と様々なシチュエーションで走行することができました。
では、簡単ですが試乗して思ったことを以下に記載いたします。
【レガシィ B4 簡易インプレッション】
①パワートレイン
2500cc フラット4 + リニアトロニックCVT の組み合わせです。
スバル車おなじみの、「SI DRIVE」も、もちろん搭載しています。
エンジンがかかっている状態で車に乗り込みましたが、アイドリングで多少の振動がありました。
気にならない方もいらっしゃるレベルだとは思いますが、ドアのインナーパネルまで振動が伝わってきます。
ちなみに、短い試乗時間でしたのでドライブの大半はSI DRIVEをiモード主体で走行しました。
まずはSI DRIVEをiモード、シフトポジションはDレンジを選択し発進すると、CVTは10kmを超えたあたりでロックアップ開始。
積極的なロックアップは燃費に効きますので、好印象です。
一般道路での常用回転数は1000rpm強~3000rpm程度です。
60kmで巡航中、タコメータの指針は1100rpmあたりを指していました (iモード)。
踏み込むとまずまずのレスポンスでエンジン回転が上昇し加速体制に移ります。
iモードでも日常使いには不自由ない動力性能と感じます。
ちなみに、S#モードでは巡航中も2000rpm強を保持し、再加速に備えます。
個人的に一番気に入ったのは、6段変速のマニュアルモードです。
2速以上の領域では基本的にロックアップ保持し、エンジン回転の上昇と加速感がリンクしていますし、CVTのレスポンスも良好です。
パドルシフトを使用し小気味良くシフトチェンジできますね。
一般道路 (~60km) の速度域では、5速までしか入りませんでした。
エンジンの存在感はあまり意識しませんでした。
フィーリング・サウンド・パワー共によく言えば普通で、しっかりと仕事をこなす印象です。
しかし、出来の良いCVTと組み合わされていることで、必要十分な加速力が確保されている上、Dレンジの無段変速でもラバーバンドフィールも皆無ですのでダイレクト感があり、個人的には好印象です。
もう一歩と感じる点は、低速域のギクシャク感です。
発進直後にCVTがロックアップした際、前後の加速度が変化し、乗員が揺さぶられます。。。
あとはマニュアルモードでシフトダウンした際、プリッピング制御 (空ぶかし) が無いため、変速ショックがダイレクトに伝わります。
一人で運転している時はいいですが、同乗者がいる時は低速ギアへのシフトダウンは敬遠したいところですね。
②ボディー・サスペンション・ブレーキ
足回りのセッティングは、小さな凹凸はいなすというより、コツコツと多少の突き上げ感がありましたので若干硬めと感じましたが、試乗コース中盤に差し掛かり、橋の継ぎ目の大きな段差を乗り越えた際に、車両が一瞬浮き上がるような挙動を示したので、硬いようで柔らかい足回り?のように感じました。
高速域でうねりのある路面を走行すると怖いかもしれません。。。
突き上げに関しては、18インチ装着車ですので、そのあたりの影響もあるのかもしれません。
コーナリングに関しては、意外とアンダーが強い印象です。
フロントヘビーな重量配分なので仕方がない部分とは思います。
225/50R18 タイヤのキャパシティもあまり余裕がない印象です。
ボディー剛性は、コーナーをタイヤが鳴く程攻めたわけではないので、ねじれ剛性は不明ですが、路面から入力があった際に若干フロアのブルブル感を覚えます。
ブレーキのタッチは若干スポンジーですが、慣れると問題ないレベルと感じました。
停止直前に調整するとカックンブレーキは回避できます。
③装備
電動シート、シートメモリー・オートライト・水滴感知式オートワイパー・クルーズコントロール・プリクラッシュブレーキ・車線逸脱警報装置・電動パーキングブレーキ・シートヒーターなど、高級車標準の装備は一通りあります。
特に安全装備の充実度は凄いですね!
④内装
インパネ・ドアインナーパネルに奢られているソフトパッドおよびピアノブラックパネル・艶消しの金属調パネルが質感を高めています。
シートもlimitedでは本革が標準ですが、シートの表皮がテカテカとしており、微妙です。
自分はお尻をしっかりシートバックまでつけて運転するスタイルですが、ひざの手前にこぶし1個分以上スペースが空きます。
シートの座面長が短いと感じました。
天井・ピラーの内張り素材が謎の素材です。
細かい穴?みたいなものが開いた生地ですね。。。
スイッチの配置はすっきりとまとめてあるのですが、ステアリングスイッチがかなり多くゴテゴテしております。
運転中に操作する部分ですので、致し方ないですね。
反面、センターコンソールはスイッチ類が少なく、スカスカな印象です。
後席にもシートヒーターが装備されており、またエアコンの吹き出し口もセンターコンソール後端に設けられています。
何よりも感じたのが、室内が大変広いという点です♪
前後左右に加え、ヘッドスペースも広大です。
横方向もかなり広く、各座席に一人分のスペースがしっかりと確保されています。
これぞビッグセダンの醍醐味です~♪
また、後席のレッグスペースは相当広く、センタートンネルの張り出しもドライブシャフトが通っているはずですが、かなり抑えられています。
⑤静粛性
・エンジン音
最近の車は結構静かな車種が多いですが、アイドリングがほぼ無音ということはありません。
それでも十分静かですので、好みの問題ではありますが…
~4000rpm程度までエンジンを回しましたが、ごく自然なサウンドです。
直列4気筒とは当然違いますが、V6のように細かいサウンドではなく、結構ワイルドな回り方・フィーリングです。
フラッグシップセダンとしてみると、加速時は結構な音量で車内までエンジン音が透過してきます。
・ロードノイズ
このクラスとしてはタイヤ幅・偏平率ともに控えめなタイヤを装着していることもあり、ロードノイズはよく抑えられています。
路面の振動がシートまで伝わることなく、快適です。
・その他
トランスミッションの唸り音や風切音も全く気になりません、快適です。
⑥総評
この車体サイズでAWDにもかかわらず、車重を1530kgに抑えてきた点が不足のない動力性能に結びついていると感じます。
反面、コーナリングに軽快感が無く、ボディーも振動面を抑え込む事ができていないと感じます。
高剛性化は軽量化と相反する要素なので難しいですが。。。
室内は広大であり、各種の安全装備・運転支援装備が充実していますので、大人4人が快適に移動するための車としてはすごく良い出来だと思います。
まことに勝手ながら色々と不満を述べましたが、価格を考えると凄い完成度と感じました。
各プログラムの報告は以上です。
【展示車】
イベント会場には、レガシィアウトバック、WRX STIなど、スバルの現行各車が展示してありました。
WRX STI
レガシィアウトバック
詳細はフォトアルバムをご覧ください♪
・
WRX STI フォトアルバム
・
レガシィアウトバック フォトアルバム
最後に、
今回イベントに参加させていただき、スバルの車作りについて思ったことは、
「アイサイトをはじめとする充実した安全装備+AWDによる安定した走行性能」です。
スポーツモデルのWRX S4 でさえ、回答性の良さを演出せず、安定性を重視した味付けと感じましたし、アイサイトも装備していることから、「安全な車」を目指しているように思いました。
スバルの車を体験できたのもよかったですが、それ以上に好印象だったのがスタッフの方の対応や各プログラムの段取りの良さです♪
上記のプログラムですが、9時45分から講習会が始まり、スラローム体感→アイサイト・先進安全体感→フルラインナップ体感と実施し、終了したのがなんと11時30分ごろです!
待ち時間はほとんどなく、スムーズに進捗しました。
暑い時期の炎天下での待ち時間はある意味地獄ですが、その対策として、休憩用のテントが各所に設けてある上、待ち時間も最小限ですごく助かりました♪
お世話になったスバルの方々、スタッフの方々、本当にありがとうございました。
素晴らしいイベントだったと思います。
またこのような試乗会があれば、是非参加させていただきたいと思います!
そして、最後までご覧いただいた読者の皆様、個人的な感想ブログにもかかわらずご覧いただきありがとうございます。