簡単ではありますが、フーガを購入して10000km強走り、
だいぶ感じがつかめてきました。
今回はフーガの5ATに関してまとめていきたいと思います。
※個人的な所感も多く含まれる記事です。
また、大変長文ですが失礼致します。
2008年式 フーガ450GT MC後モデル
1.シフトスケジュール
Dレンジ スケジュール
シフトアップ後 シフトアップ前 速度(km) ロックアップ制御
回転数(rpm) 回転数(rpm)
1速 - 1400 14 無
2速 1000以下 1200 23 無
3速 1000以下 1800 50 有(40km以上~)※
4速 1150 1550 62 有
5速 1200 - - 有
備考
※登坂時など、連続して負荷がかかっている際は35km付近から開始する
エアコン(コンプレッサー)off時は、3速35km以上~5速までの全域でアクセルoffでもロックアップを保持する
シフトスケジュールはアクセル開度によって変わるため、本表は暖加速時に当てはまる。
マニュアルモード
シフトアップ受付 シフトダウン受付 ロックアップ 備考
速度(km) 回転数(rpm) 速度(km) 回転数(rpm)
1速 約14 1400 ※1 無
2速発進は不可能
2速 22 1100 無
3速 50 1800 有(40km以上~) ※2
4速 62 1550 有
5速 - - 有
備考
※1シフトダウン後にオーバーレブしなければ受付可能。
ただし、2速→1速はタイムラグ、シフトショック共に過大な場合がある。
5速走行時に、マニュアルモードに切り替えた場合は、4速にシフトダウンされる。
※2マニュアルモードのときはロックアップしないことはないが、
Dレンジの時ほど積極的にロックアップしようとしない。
(エンジンブレーキを使用するために、例えば3速にシフトダウンしても、ロックアップ
しないため、かえって4速ロックアップの方がエンジンブレーキが利く。)
減速時のシフト制御
シフトダウン 速度(km) ロックアップ制御
回転数(rpm)
1速 - 無
2速 1000以下 10 無
3速 1000以下 20 有
4速 1100 46 有
5速 1100 58 有
2. ロックアップ制御について
加速側は3速40km(約1500rpm)以上の領域でロックアップ可能。
減速側は、エアコンoff時で3速35km以上の領域でロックアップを保持する。
エアコンon時は、80km以下の時アクセルoffでロックアップを解除する。
アクセルonで再びロックアップ。ただし、急激に踏み込んだ場合はロックアップしない。
ロックアップして巡航時に、アクセルを踏み込んだ場合の制御
・ソフトに踏み込んだ場合
ロックアップを保持したまま、加速する。
(トルクがあるので、1000rpm台前半で登坂可能、加速も十分実用になるレベルと感じている)
・急激にキックダウンスイッチ手前まで踏み込んだ場合
シフトチェンジせず、瞬時にロックアップを解除し、アクセルの踏み込み量に応じたエンジン回転数に張り付いて加速する。
(例)2500rpm付近に張り付いたまま、65kmから110kmまで加速する。
この時はフーガのATにしては珍しく、CVT的なフィーリングもある。
個人的にこの中間加速はかなり好み。
普通の車のフルスロットル並の加速力があり、望んだ速度にスッと到達する。しかしながら、荒々しい挙動が一切なく、キャビンの静粛は壊されない。
・急激にキックダウンスイッチまで踏んだ場合
低速ギアに切り替わり、ロックアップはせず中・高回転域まで回ってシフトアップする。
(例)3速45kmで走行中→2速に落ち、アクセルを緩まるまでシフトアップしない。
4.5L V8エンジンの3500rpmを超えたあたりからくる多気筒エンジン特有のビートの細かいレーシーなエンジン音がたまらない。
レブリミットは6700rpmとなっており、Dレンジでもしっかり引っ張ってくれる。
また、2速でレブリミットまで回した場合は、すでに110km前後に到達している。
個人的にはそこまで引っ張る気が無くても、エンジンの回転上昇(吹け上り)が早いので、思った以上にスピードが出てしまっていることが多い。
このアクセルワークは、慣れていくしかない。
【総評】
全体的な印象としては、4500ccの排気量で低回転トルクがある割には、極低回転域はあまり使用しない。
40km~50km で3速巡航時の回転数が高く、如何わしい場面もある。
5速なので、各ギアが離れているのもおいしい回転数を維持できない要因と思う。
基本的に全域ロックアップを保持する4速、5速での走行は快適。
ただし、5速100km時で約2000rpm。
排気量の割に回転数が高め。
トルコンに関しては、スリップ感が少なくダイレクト感が強い。
各ギアが明確にわかる、スポーティなフィーリング。
シフトアップ時に一瞬、「フォオオオ‥、(一瞬間をおいて)フォオオオ‥」と燃料噴射をカットした感じがあり、大変気に入っている。(MT車のクラッチを切った感じのイメージ)
普通のAT車なら、「ブンンウゥゥゥーーブンンー」となるところ。
変速マナーは基本的に良好ですが、極小アクセル開度でのシフトアップ時に遠くの方でドンッとくる感じのショックがあり、唯一気になる点。
おそらく同乗者は気が付かない程度だとは思います。
シンクロレブコントロール(オートブリッピング)は便利。
変速時間自体はいったんクラッチを切ってから、エンジンを空ぶかしし、回転があったところでつなぎにいくので、シフトダウン自体の時間はそう早くはない感じ。
しかし、ショックが皆無ではないものの小さめなので、低速ギアに落とす際でも躊躇なく使っていける。
非常にスポーティでダイレクトなトランスミッションだが、5ATな点が残念。
新型の7ATなどと比較するとおいしい回転域を外れることがある点と、燃費性能で劣る点、ロックアップ領域が狭い点がトランスミッション自体のフィーリングは良いだけに残念。
でもトルコンスリップが圧倒的に少ないのでもっさり感が少なく個人的には気に入ってます。
(個人的所感を多く含む記事にもかかわらず、最後まで読んでいただきありがとうございました)