• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年04月30日

2017年マロニエ・オート・ストーリーとルノー16

昨日は栃木県鹿沼市で行われたヴィンテージ・カー・イヴェント「マロニエ・オート・ストーリー」に参加しました。昨年同様、ボルボ・ジャパンの木村社長の愛車、1971年製P1800のコ・ドライヴァーとして、全行程の半分、去年は後半だったので今年は前半を私が運転させていただきました。

全部で約80台の名車の数々の中で今年特に私の心を捉えたのは「ルノー16」。1965〜1980年の間に185万1502台が生産された、当時のフランスの高級実用車です。15年間にわたり毎月平均1万台が生産されたという台数は、現代の基準に照らしても大変なヒット作。私が1986年に初めてパリに行った時には、まだ路上にたくさんのルノー16が走っていました。しかし時が経つと、古いフランス車好きが大切に乗るフランス車は、一にシトロエン、二にプジョーという感じで、ルノー16は、特に日本では、滅多にお目にかかれなくなりました。

しかし昨日、素晴らしく美しいルノー16がマロニエ・オート・ストーリーの会場に忽然と現れたのです。

私がそのルノー16を舐め回すように眺めていると、オーナーが「どうぞ運転席に座ってみてください」言ってくださいました。

座った瞬間に感動する素晴らしい座り心地!! 伝説には聞いていましたが、実際に体験すると本当に感動します。見た目は平板なシートが、座るとふわっと柔らかく沈み込んでお尻、腰、背中にぴったりフィットし柔らかく支えてくれます。

「試みにルノー16の運転席に、あなた腰掛けてごらんなさい。躰がスポリと座席に吸い取られる具合というのが、これはすごい。普通、私たちが座り心地がいいという場合、これは不愉快な要素がほとんどない、というほどの、いわば消極的な意味ですね。ところがルノー16のシートというのはそうじゃない。かけ心地のいいということが、もっともっと積極的な快感を形成している。すなわちこのシートに身を沈めるのが既に独立して気持ちのいいことなんだな。」(新潮文庫「女たちよ!」伊丹十三著より)

私は調子に乗ってオーナーに頼み込み、私を助手席に乗って走って貰いました。走り出した瞬間、シートに座った時に勝るとも劣らない感動に襲われました。会場はバーベキュー場で路面は砂利道。それなのに乗員の身体にガタガタした振動は一切感じ取れないのです。全体にゆったり揺れるだけ。窓を開けて走ったのでタイヤが砂利を踏みつける音と視覚で砂利道と分かりますが、目を瞑って乗っていたらそこが砂利道とは分からないくらいです。舗装路に出てからの乗り心地は更に素晴らしく、フワーッと滑るように走り、シートの素晴らしさと相まって夢心地です。

一番似ているのはやはりシトロエンの乗り心地ですが、シトロエンはもっと頑固なフラット感なのに対し、ルノーはフラット感よりも自然な柔らかさのゆったり感に思えます。

1965年と言えば、日本車では初代カローラより前、310ブルーバードの時代です。それらに比べると、ルノー16が如何に優れて快適な乗用車であったか、当時の日本との差の大きさを思いました。

オーナーさん、素晴らしいルノー16体験、ありがとうございました!













































ブログ一覧
Posted at 2017/04/30 07:31:53

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

免許更新してきました。
柴犬福と猫のスーとモアさん

8/17 お盆休み最後の日‼️
ミッキーたんさん

またまた..並べちった.🚘🚘
すっぱい塩さん

娘2号家族が赤坂TBSテレビへ
kuta55さん

北の大地へ 2025 夏 12日目
hikaru1322さん

プチプチHENTAI OFF٩(╹ ...
zx11momoさん

この記事へのコメント

2017年5月4日 10:57
カモネギさん、こんにちは

ルノー16は、そのデザインに惹かれなかったせいか定かな記憶はないのですが、それほどの乗り心地とは思いもよりませんでした。

少し調べてみましたが、前:独立 ダブルウィッシュボーン トーションバー 後:独立 トレーリングアーム トーションバーなのですね。個人的にはダブルウイッシュボーンが上等な足回りと認識されていた時代の車と思いますが、117クーペも前輪からのショック吸収には独特の「こく」のようなものがあり好みでした。

それにしてもシートも含めたチューニングの妙なのでしょうか?

所有しているCXは、スピードメーターが動かない、デジタル表示が消滅、経年劣化したプラスチックがさりげなく折れる、オイル漏れは常態、あげくのはては先日駐車中にバンパーを破損されました。それでも私にとっては愛着が全くさめない車です。
CXは日によって表情が変わります。あるときはガラクタ同然であり、あるときはこれ以上はない乗り味を提供してくれる生き物のような車です。ガスとオイルの組み合わせと恐らくゆるい剛性のボデイがもたらすゆったりとした周期の揺れと振動が私にとっては快感なのですが、この乗り味を一層の高みに持っていく方法はないのかな、といまだに思うことがあります。

考えてみれば同時代のルノーに同類ともいえる車があっても当然なのでしょうね。1981当時ルノー20(だったと思いますが)を借り出し、リヨンまで下ったことがありました。あの車はよくできてはいましたが、「おっ」と感じるような乗り味ではなかったでしたね。

どこかで出会いがあればルノー16のシートに是非座ってみたいと思います。
コメントへの返答
2017年5月25日 10:41
当面シトロさん

返信が遅くなり申し訳ありません。

ルノー16は発表当時はルノーの最上級大型車、想定ライバルはシトロエンDSだったこともあり、サスペンションもシートも当時として贅沢なものになったとのこと。

DSに比べ16のボディーサイズは小さめですが、乗り心地も室内の広さも、確かにDSに対抗できるものだと思います。

是非お試しあれ。

プロフィール

「5年のシンガポール生活を終え、4月から名古屋生活を始めて半年、5年間東京に保存し遠距離離恋愛だったC5との生活を満喫しております。」
何シテル?   10/16 19:30
2012年のクリスマス・イヴに白いシトロエンC5が納車になりました。初めてのシトロエン、初めてのフランス車です。これまでは一台のイギリス車(ディズカバリー)を除...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

連休明けたのでワンコインドライブ再開 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/05/14 20:46:14
料理と風土 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/05/11 14:19:34
C6 お漏らし修理 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/03/23 13:25:20

愛車一覧

シトロエン C5 セダン シトロエン C5 セダン
シトロエン C5 セダンに乗っています。2012年のクリスマス・イヴに納車。初めてのシト ...
メルセデス・ベンツ Cクラス セダン メルセデス・ベンツ Cクラス セダン
W202.理想のセダンの一つ。初代Cクラスにして古き良きメルセデスの質実剛健な作りを継承 ...
トヨタ プリウス トヨタ プリウス
2006~2012年の6年間で8万2千キロ乗りました。 毎日の仕事の脚にも、プライヴェ ...
BMW 3シリーズ ツーリング BMW 3シリーズ ツーリング
BMWストレート6の官能性は伝説に偽りなし!

過去のブログ

2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation