カモネギのブログ一覧

私は蕎麦好きにして、求道的な蕎麦好きではないので、私にとって蕎麦屋の最重要メニューの一つはカレー南蛮です。

カレー南蛮好きな永遠のクチプロレステーマは、カレー南蛮の葱は玉ねぎか？長葱か？そして肉は鶏か？豚か？です。

私的には玉ねぎ＋豚バラが好みです。

因みに東京麻布十番の長寿庵は、海老カレー南蛮、鶏カレー南蛮、カレー南蛮の三種類が品書きにカレー南蛮好きには素晴らしい蕎麦屋。でもこれを見ると、海老とか鶏とかあえて謳わない単なるカレー南蛮は、豚バラなのだということがわかります。

さて、バンコックで訪ねた三軒の蕎麦屋、最初に訪ねた蕎麦十番にはカレー南蛮はありませんでした。

次の一芯には、勿論ありました！



蕎麦は白っぽく、弾力よりもぬめり感が強いタイプ。具は玉ねぎ。肉はなんと反則技で豚バラと鶏の両方！カレー出汁はかなりドロッとして、私的には大満足のカレー南蛮でした。

そして今日訪ねたSOBAQ。



蕎麦は黒く歯応えのあるタイプ。そして具は長葱と鶏！カレー出汁はとろみは少なめで辛さほどほどで、出汁がしっかり感じられる味。こちらも大満足！

こんな異国の徒歩圏内に、カレー南蛮の極右と極左が共存している！バンコック、恐るべしです。

シンガポールに流れ住んで一年、食事に不自由することは全くないのですが、あえて贅沢を言えば真っ当な日本蕎麦を食べさせてくれるお店が私の知る限り一軒しかないこと。しかもその一軒が日本で言えば銀座四丁目のビルの地下にあるような場所にあり、週末などは大混雑で気軽に行く気がなかなか起こらない場所にあること、が問題です。

先週後半から今週前半までバンコックに滞在することになり、週末はフリー。そこで当地の駐在員に蕎麦屋事情を尋ねると、なんと私が滞在しているホテルから徒歩圏に四軒も紹介してくれました。そこで金曜日の夜から昨日の昼、今日の昼と、そのうち三軒に足を運んでみました。

結論として、どの店もそれぞれ美味しく、値段もシンガポールのお蕎麦屋さんの半分くらい。蕎麦好きにとってはシンガポールよりバンコックの方が嬉しそうです。

別の見方をすれば、シンガポールにはお蕎麦屋さんのビシネスチャンスはまだまだ大きく残されているとも言えそうです。





蕎麦十番。タイ産蕎麦粉100%の十割蕎麦。蕎麦自体は今回の三軒で一番美味しかったかも。洒落たカフェバー風インテリアは蕎麦屋の雰囲気としては好き嫌いが分かれるか？





一芯。ここは十割ではなく、つなぎも使った蕎麦。店の雰囲気も東京の街場の蕎麦屋的。三軒の中では一番蕎麦屋らしい蕎麦屋。





SOBAQ。ここは居酒屋さんの雰囲気。三軒の中で最も黒く歯応えのある蕎麦。

ということで三軒ともそれぞれの持ち味があり、充実した週末を楽しめました。

先週後半からバンコックに滞在しています。先ほどホテルから歩いてブラブラ昼飯を食べに出かけた際、路上駐車してあったクルマです。



クルマ自体の歴史も勿論ですが、この時代からこの国で日本のクルマを売る仕事に取り組んでいた日本人の大先輩への大いなる敬意を感じました。