2023年01月20日
📍突然うなりだすパソコン
PCをアップグレードして一週間、フォトの整理をしていると突然PCがうなりだしました。壊れたのか はたまたランサムウェアの攻撃か?
タスクマネージャーで見るとCPU使用率は100%で張り付いたまま、HWMonitorではCPU温度が78℃に上昇、CPUとケースのファン回転が共にMAXの2500rpm。FF15ベンチ以上の凄まじさです。
📍原因究明
なんと犯人はWindows Defenderでした。勝手にフルスキャンを始めたようです。
Windowsセキュリティの設定を確認したり、スリープモードにしたりして右往左往していると40分位で終わってくれました。PCにも心臓にも良くないので何とかしなければなりません。
Windows Defenderをやめれば済む話ですが、Windows11にしてそれまでのアンチウイルスソフト(ウイルスゼロ)は「パソコン博士」の言う通り 削除していました。今は性能が良いのでWindows Defenderを使おうと思います。
📍対策
いつ始まるか分からないフルスキャン時のCPU使用率を下げる方法を調べると、いろいろ見つかります 中にはおまじないのような対策もあったり、設定変更、PowerShellコマンド、レジストリ変更など様々です。
Windows11Pro版ならグループポリシーからWindows DefenderスキャンのCPU負荷係数を指定できるようですが私のPCはWindows11Home版なのでできません。そこでDefenderの設定を直接変更できるPowerShellコマンドがあったので試してみることにしました。PowerShellはWindowsツールの「Windows PowerShell」を左クリックで管理者として実行を選択して起動します。(x86やISEが付いていないやつを選択)

📍【 Defenderコマンド Reference 】
1. Get-MpPreference で現在値を確認
2. Set-MpPreference -ScanAvgCPULoadFactor 25 で設定変更※
3. Get-MpPreference で変更内容を確認
※スケジュール済みスキャンの平均CPU負荷係数をデフォルト値の50%から25%に変更するコマンド、リセットする場合は50に戻せば良い
📍追記2/21:前回からおよそ1か月後、またスキャンが始まりました 今度もCPU使用率は100%でした残念です。消費電力はMicrosoftの二酸化炭素排出量の削減方針に反して100Wを超えています。この問題についてさらに調べると、上記で設定したCPU負荷係数25%を無視する設定が存在することが分かったので、その設定をとりあえず無効してみます。
Set-MpPreference -DisableCpuThrottleOnIdleScans 0
(アイドル状態の時、スケジュール済みスキャンが CPU負荷を調整するかどうかを変更するコマンド、調整しない(1:True) → 調整する(0:False) に変更)
📍追記7/29:その後はフルスキャンの実施が分からないほど静かになっていますのでCPU使用率を下げる方法は成功したと思います。CPU負荷係数はデフォルト値の50%のままで、DisableCpuThrottleOnIdleScansのみ (0:False) を指定しても良いかもしれません。以上、同様の問題に遭遇した方々の参考になれば幸いです。😊
設定中のコマンドは次の2個です:
・ScanAvgCPULoadFactor 25(デフォルトの50%から25%に変更)
・DisableCpuThrottleOnIdleScans 0(0はFalseになります)
また、手動スキャンにも CPU 使用率の制限を適用する場合は、
・ThrottleForScheduledScanOnly 0 を指定します。
Microsoft 技術ドキュメント Defender CSP
Posted at 2023/01/20 19:35:53 | |
Windows11 | パソコン/インターネット