2025年12月12日
楽天証券でNISAの範囲内で株式投資を行っています。
パソコンで株式トレードを始めるとき、いつも同じ作業を何度も繰り返しているので、これをワンクリックで全部起動できないかと考えました。
普段行っている操作は、
1. 株式投資用に作成したExcelファイルの起動
2. 株式関連のWebページの起動(楽天証券、Yahooファイナンス、Yahooメール)
3. 楽天証券トレードアプリ MarketSpeed2 の起動
これらの起動を自動化(ワンクリック)できないかと考え、話題の Google Gemini (昔乗った いすゞ Geminiではありません)に頼んだら、.bat(バッチファイル)を作ってくれました。 バッチファイルはWindowsのコマンドプロンプトで実行できるプログラム(スクリプト)です。
バッチファイルの作成は初心者ですが、
1. Geminiにやりたいことを伝えて、スクリプトを作成してもらいます。
2. メモ帳に、スクリプトを貼り付け、株式投資環境.bat という名前で保存します。
3. 実行は 株式投資環境.bat をダブルクリックするだけです。
4. スクリプトを実行するとエラーが何度か発生しましたが、Geminiに修正してもらいます。
以下が、Geminiと共同開発したスクリプトです。
(結局、私は1行も書いていませんが😅)
🔶完成したバッチファイル
@echo off
rem 文字コードをUTF-8に変更
chcp 65001
echo 株式投資環境を起動中...
rem #1---Excelファイル (ファイル名指定で起動)
start "" "C:\Users\***\Documents\株式投資.xlsx"
rem #2--- Webページの起動 ---
start https://finance.yahoo.co.jp/portfolio/
start https://www.rakuten-sec.co.jp/
start https://mail.yahoo.co.jp/
rem #3--- アプリケーションの起動 ---
rem 楽天証券マーケットスピードII (作業ディレクトリ移動後に起動)
CD /D "C:\Users\***\AppData\Local\MarketSpeed2\Bin\"
start "" MarketSpeed2.exe
rem 元のディレクトリに戻る
CD /D "%~dp0"
echo.
echo すべての起動処理が完了しました。
rem *** 処理が完了した後、ウィンドウを閉じる前に一時停止します ***
rem pause <--- ここをコメント化
rem 文字コードを元に戻す(Shift_JIS)
chcp 932
exit
赤字で書いた部分をご自身の環境のパスに置き換えれば、そのまま動作します。起動はすべて"start"コマンドで行われるので、必要に応じて行の追加や削除をしてください 。
興味のある方はぜひ試してみてください。
■ パスの設定方法について
バッチファイル内にある「赤字を自分の環境に合わせて変更する」という部分は、以下を調整すればOKです。
・ Webページ:開きたいサービスのURLを自分用に書き換える
・ Excelファイルやアプリケーション:ショートカットの「プロパティ」→「リンク先」に表示されるパスを、そのままコピペして置き換えるだけ
これだけで、あなたのパソコン環境に合った自動起動バッチが完成します。
■ 自動化の効果:ストレスが大幅に減った
今回の自動化で一番効果を感じたのは、起動作業によるストレスがぐっと減ったことです。
これまでは Excel を開いて、複数の Web ページを開いて、さらに MarketSpeed2 を探して実行して…という作業を毎回繰り返していましたが、バッチファイルを使うと ダブルクリックだけで一括起動。
精神的にも作業的にも非常にラクになりました。
■ MarketSpeed2 の絵文字認証が面倒すぎる問題
楽天証券の二段階認証では、パスワード入力後に「メールで送られてくる絵文字をログイン画面で選ぶ」という仕組みになっています。
正直これが非常に手間で、MarketSpeed2 を使ううえで一番ストレスの大きい部分でもあります。
ログインの自動化を妨げる最大の壁なので、ここをどう効率化できるかが今後の大きな課題です。
🔶今後の課題
今回うまく自動化できましたが、さらに改善したいポイントがいくつかあります。
1. PowerShell で動作するように、PowerShellスクリプトに書き換える
2. PowerShellスクリプトの編集や動作確認用に、Microsoft Visual Studio Code を導入する
3. 投資銘柄の「グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETF」の基準価額をPython のウェブスクレイピングで取得する
4. MarketSpeed2 のログインに使われる 絵文字認証を Yahoo!メールと連携して自動化 したい
🔶 まとめ
今回、Google Gemini に協力してもらい、株式投資環境をワンクリックで起動できるバッチファイルを作成しました。
手作業で行っていた面倒な起動作業が一気に自動化され、ストレスが大きく減ったのを実感しています。
バッチファイルはパスを書き換えるだけで誰でも簡単に使えるので、興味がある人はぜひ試してみてください。
今後は PowerShell 化や Python によるデータ取得にも挑戦し、より便利な投資環境を整えていく予定です。
特に、楽天証券の MarketSpeed2 で必須になった「絵文字を使った二段階認証」は手間が大きいため、ここをどう効率化するかが最大の課題です。
株式オンライントレードの速さの追求は、アインシュタインの特殊相対性理論が示す「光速の壁」という、根本的な物理学の制約に直面しています。私は、楽天証券の「認証の壁」に直面しています...
Posted at 2025/12/12 15:53:16 | |
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