ドライブシャフトのグリース交換
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ZN8はまだ情報が出回っていませんが、ZN6は結構壊れる話を聞く、ドライブシャフト。
まだ走行距離は1200kmですが、サーキット走行によって蓄積するダメージを緩和すべく、正月休みを使って高性能グリースに交換しました。
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シャフトを車両から外してどんどん解体します。位置合わせの合いマークですが、私は罫書き線を入れて、灯油や溶剤でジャブジャブ洗っても消えないようにしています。
インボード側ですが、ボールの当たっている時間が長い部分の熱処理跡が磨かれて落ちています。ただ、摩耗や圧痕は無いので問題無し。
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同じくインボードのインナーレースです。なんか、S2000と比べると手が切れそうなエッジの処理や全体的に表面が薄傷だらけと作りが雑です。しかも一部錆が発生しています(怒
同じNTN製ですが、昨今のコストダウンの影響でしょうかね。
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これはリテーナーのボール当り面です。僅かに圧痕が生じています。サーキット走行などの高負荷にて徐々にこの圧痕が成長します。
その圧痕にボールが噛みこみ、リテーナーがジョイントの動きに追従できなくなることでリテーナーの細い部分が砕けるのでしょうかね。
経験上、極圧性の高いグリースに交換するとこの圧痕の成長を止めることが可能です。
なので、走行距離が少ないうちにグリースを交換したかったのです。
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こちらはアウトボード側。インボード同様にエッジが鋭いため軽く面取り、動きもスムーズでは無いため青棒で摺動面を軽く磨き。
今回は様子見がてら、本当に軽い磨き程度にしました。
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アウトボードのインナーとシャフトを保持しているサークリップですが、単品で部品供給がありません。丁寧に脱着すればそう痛むものではありませんが、再使用は気が引けます。
ZN6用と比べると線径は同じですが、外径が約2mm大きいです。やはりZN6用より全体的に太くなっているようです。
産業用の直径が同じものを加工して転用しました。
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グリースはいつものお気に入り、スミコーのスミプレックスK-SOです。増ちょう剤が純正のウレアからリチウム複合に変わるため、ブーツの中もきれいにします。
安心の糸を引く粘っこさ。
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バンドはオエティカのPG163を使用しました。純正もオエティカですがアウトボード側は単品供給無しなうえ、その幅はメーカー専売サイズの様で手に入りませんでした。
インボードは折り曲げタイプなら単品供給がありますが、私は巻き上げタイプや折り曲げタイプよりもカシメタイプのバンドが好きですw
インボード側は結束バンドでエア抜き処置しました。
アウトボードは磨いた事でスムーズさは出ましたが、まだイマイチですね。次回OH時に再度磨きます。
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車輛への取り付けですが、デフ側の挿入はアウトボードのでっぱりにタガネを当てて叩き込みました。
人力で挿入している人が多いですが、私は軽自動車以外、人力で挿入できた試しがありません。モヤシ人間なのでw
ハブ側のスプラインにはフレッティング防止剤を塗っておくと、固着が起こらず次回取り外しも簡単になるのと、スプライン痩せによるガタを抑制できます。
いちいちデフから引き抜く必要があるこのタイプのドラシャは面倒です。S2000みたいにフランジで切り離せるタイプの方がコストは高いですが作業性は良いです。
S2000での実績からすると、私の使い方ではこのグリースを寿命まで使い切ることは困難ですが、S2000に比べるとボールの数が増えたせいでリテーナーが華奢です。なので、3年後位にOHして様子を見たいと思います。
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