オイル漏れを修理してみました…。

先日、いつもの様にオイル交換をしようとガレージでおもむろに車体をジャッキアップして、車体下側に潜り込んで準備をしている時にふと気が付いたんです…。

『デスビ取り付け部分側のヘッドカバー周辺にオイル滲みがあるなぁ…!?』

『旧いクルマだから、多少の漏れは仕方が無いかなぁ…!?』

なんて、軽く考えていたんですがオイル交換が終わり、クルマの下周りをチェックして見ると1番シリンダー側からもオイル滲みが拡がっているのを発見!!

『こりゃ、ダメだ…。』

至急、ガスケット類の交換をしないといけません…。

ちなみに画像上段がデスビ取り付け部周辺、画像下段が1番シリンダー側の様子になります。

早速、必要な部品を集めてみました。

品名:シリンダヘッドカバーガスケット
品番:11213-76020 数量:1個

品名:ディストリビュータハウジングOリング
品番:90099-14091 数量:1個

品名:セミサーキュラプラグ
品番:11183-50010 数量:2個

品名:スパークプラグチューブガスケット
品番:11193-15010 数量:4個

他にはパーツクリーナーやシールパッキンブラック(品番:V93500113)、修理書等が必要になります。

交換部品も揃いましたので、いよいよ作業開始です!!

まずは運転席を撤去し、シートレッグRHやジャッキ等を取り外します。

カーペットを捲り、エンジンサービスホールRHを取り外すとエンジンヘッド部分が露出します。

シリンダヘッドカバー№2を取り外し、プラグコード(正式名称:プラグレジスティブコード)やブローバイホース(正式名称:ベンチレーションホース)を抜き、レジスティブコードクランプ№1＆№2等のショートパーツも取り外します。

そして、シリンダヘッドカバーを固定している10mmボルト9ヶ所を抜き取ると画像の様に分解する事が出来ます。

カムシャフト周辺パーツは117,000kmを走破している割に著しい消耗＆磨耗は見受けられません…。

バルブアジャスティングシムやカム山も輝いていますし、スプロケやギア部分にも異常な当たりは見受けられません…。

2TZ-FZEエンジンは何気に丈夫なエンジンなんでしょうか…!?

取り外したシリンダヘッドカバー内側は長年の使用で、かなりの汚れが付着しています…。

パーツクリーナー＆ブラシを駆使して、ゴシゴシと洗浄すると画像の様に真っ黒な汚れが溢れ出して来ますので、しっかりと綺麗になるまで洗浄します。

続いてはシリンダヘッドカバーに装着されているスパークプラグチューブガスケット4個を交換します。

スパークプラグチューブガスケットも経年＆熱の影響で硬く劣化し、シリンダヘッドカバーに固着していますので、マイナスドライバーやプライヤー等で装着面を傷付けない様に注意しながらコジって取り外します。

新しいスパークプラグチューブガスケットは当て物を介してプラハン等で叩きながら、斜めに嵌らない様に注意しながら平らに嵌め込みます。


平行して次にオイルが滲んで汚れたディストリビュータを取り外して、クリーニングしてからディストリビュータハウジングOリングを交換します。

ディストリビュータハウジングOリングも経年＆熱の影響で硬く劣化しており、取り外す時に千切れてしまいました…。

新しいディストリビュータハウジングOリングは千切れる事無く、スムーズに嵌りましたのでその後、ディストリビュータを元通りに装着します。


そして、洗浄して脱脂し綺麗になったシリンダヘッドカバーに新しいシリンダヘッドカバーガスケットを装着します。

また、今回はセミサーキュラプラグに液体ガスケットやスラッジ等が付着し汚れていましたが、洗浄する時間的余裕が無かったので、新品に交換してしまいました…。

続いて、シリンダヘッドカバー＆シリンダヘッドの取り付け面を洗浄及び脱脂し、セミサーキュラプラグ取り付け部分とディストリビュータホルダー部分に液体ガスケット(シールパッキンブラック)をムラ無く塗布し、5分以内にシリンダヘッドカバーを装着します。

修理書にはシリンダヘッドカバー組み付け後、2時間以内はエンジンを始動しないで放置する様にとの指示が記載されていますので、その間に取り外した部品等々を元通りに装着して行きます。

そして2時間後、エンジンを始動してオイルの漏れや滲みが無いかを確認して、作業は終了になります…。

やはり、10年落ちのTCRエスティマはゴム系部品の劣化が着々と進行しつつありますので、定期的なチェックは必須だったりします…。


※ちなみに作業に関しましては安全･確実･迅速な動作が要求されますので、修理書を参考に実施される事をオススメします。