VOL.4 キーシリンダー(ドア)の修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
王冠を素早くはめたら、王冠が戻らないように指でしっかり押さえながら鍵を抜き取ります。(王冠を押さえた指は押さえたままです)
2
この様にシャッターが見えたら成功です。今回は2回目だったので1回でうまくいきました。慌ててか締める前に、細いピンなどでシャッターを軽く押してみてスプリングがきいているのを確認します。(指で王冠は押さえたままです)
3
テーブルの上に王冠を下にして置き、軽く上から押し付けつつ、12時と6時位置の部分を小さなマイナスドライバーなどで内側に折り曲げます。2か所の折り曲げ固定を見届けてから固定の指を離します。
画像は固定した爪の状態。(この作業を3回失敗すると 爪が金属疲労で破断し、王冠固定の道が絶たれてしまいます。慎重に、工具もそばに置いておくと良いと思います。
4
内筒にディスク・タンブラー用スプリングを組み。ディスク・タンブラーを1本づづつ入口に近い方からはめて、鍵をさしてみて、上面エッジがツライチになる物を探していきます。画像は入口1番目はビンゴディスクを見つけた瞬間です。入れたままどんどん奥のディスク・スリットに手持ちのディスク・タンブラーを入れったり出したりしながら同様に探します。
5
手持ちのディスク・タンブラーを駆使して、ビンゴするディスクを探し、装填しますが、たったこれだけの数の用意では(今回選択使用可能は全部でたった11本)すべてビンゴは無理です。その場合は内側に引っ込むキーをセレクトします(※外側に飛び出すキーは×)。画像は入口より奥へ1番、3番、4番、5番がビンゴ。2番、6番が内側にひっこんでいます。
6
180度裏側をみると、2番、6番、計2本が飛び出ているのがわかります。実際シリンダーとして使う時はこちらが天地(上)になります。つまり、ディスクは下側から入っていて、鍵をさした時、キー中央の四角い穴を通るわけですが、鍵山の高さがディスクを押し上げる量を決めているのです。つまり、飛び出た分αだけディスクの四角い穴の、鍵山に触れている方をα分削ればツライチビンゴディスクとなります。この2本は鍵に合わせてディスクの方を加工することになります。
7
削り過ぎないように電動リューターではなく、手やすりで加工します。画像のディスクはシリンダー完成時は上側が下、下側が上にきます。今削っているのは鍵の山と接する上側を削っています。飛び出た突起はプッシュロッドならぬスプリング用で鍵山によって上に持ち上げられたディスクを、鍵を抜いた時にスプリングの力もとに戻すためのものです。少し削ってはテスト、また少し削ってはテストでマッチングディスクを作っていきます。
8
ついに完成しっかりシアライン(ツライチで内筒が外筒の中で回れる)でてます。
→キーシリンダー(ドア)の修理VOL.5に続く
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