VOL.2 ボルテージレギュレータ(チリル式)調整
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
さて本調整です。調整箇所(コイル側板の先端の細くなっている部分)の曲げを工具で調整します。この画像の場合、上に曲げれば補助バネの圧力は強くなり(電圧アップ)、下に曲げれば補助バネの圧力は弱くなります(電圧ダウン)。
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工具はラジオペンチで十分ですが、私の場合はスナップリングプライヤーを閉じ側に反転セットして使います。
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エンジンをかけて、バッテリー(ー)端子を外してオルタネーターを無負荷状態にした状態で電圧計をレギュレーターのIG端子(+)とE端子(-)にセットします。4000rpmまで回転を上げてその時の電圧が14、5Vでカット(それ以上電圧が上がらない)するように、かつアイドリングで13,5Vになるようにします。こういう感じでクリップして調整します。力加減で微妙に変化します。曲げる感覚より、あてる感じです。
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調整が終わったら、エンジンを切って、カバーを取り付け、はずしたバッテリー端子(-)をつないで再度エンジン始動します。
画像はアイドル(800rpm)でのバッテリーの負荷をオルタネータに負わせた電圧状態(13.5弱V)
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次に4000rpmに回転を上げ、上限電圧カット(それ以上、上がらない電圧)を確認(14.5V程度)。
以上で調整完了です。私の車はいったんセットしたら2万キロは持ちます。バッテリーの老化、オルタネーター発電量経年変化、ハーネス抵抗値の経年変化、アクセサリ追加等の電力消費量変化等で修正補正が必要になります。
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追補 新品のレギュレーターは先の3点ギャップ、および4000rpmでのカット上限電圧は14.0±0.5Vに調整済みで出荷されています。
(画像は新品レギュレータの調整済みネジ封印ペイント)
7
追補 レギュレーターは結構発熱する部品であり、裏側はこのようにむき出しであり、埃、ゴミが付着しやすく、基盤部の端子間の短絡も起こりやすいので時々清掃してます。
8
追補 90年代後半以降の供給品はベークライト基盤が他材質に変更(コストダウン?)。アース線の取り回し変更がほどこされています。(手前が1980年代製造品)
機構、点検、調整法を簡単に説明しましたが、10年後、20年後のチリル式レギュレータの整備情報の保全維持に、みんカラに電子データとして残し、後世の方々に少しでもお役に立てればと・・・思います。
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