点検ホール用ハッチ修繕
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
信じられない、ハッチを割られ破損、昨年10月の出来事。経緯プロセスについてはあえて記述しない。こぼれたミルクを悔やむより、残ったミルクを大事にする。何事も後悔してはいけない、反省し未来に向かってに尽力することが大切です。リア パッケージトレイ上のこのハッチは燃料タンクのゲージユニット点検、脱着用サービスホールカバーの上に開口できるように設けられています。
2
破断状況。ハッチ裏側から見たところ。厚さ3ミリのインシュレーターボードが割れています。黒色が剥がれているのは暫定的にガムテープを張っていた跡。破損はさておき、この部分はコスモスポーツが手作りであった事の証(月産20台)でもあります。1台1台毎に微妙に合成レザーの切り口形状が異なります。自車は耳しろが円周揃えタイプ。この他に一般的三角形ギザギザ折り曲げタイプもあります。製造当時、内装制作の下請け職人が複数で制作したのでしょう。個人別やり方があったり、裏面仕上げ自体は見えない部分だからでしょうか?モーターショー出品用のプロトレベル並みの雑な仕上げです。
使用されているタッカー針は2mmと特殊なもの、既製品は最小は4mmまでが多い。自分は今6mmしか持っていないのでこの針を加工して使うことにしました。
関連の元の具を解体、再表皮は疑似ステッチ装飾なので張替えせずこのまま使います。(熱した手芸用ローレットをころがし、疑似ステッチを再現する裏ワザテクもありますが、回りの内貼り上のステッチと同じにするのは無理)
3
割れた元のボード。これは新たに新造します。
スポンジは替えようかと思いましたが、キレイに分離できたので再使用。心配していた加水分解はまだおきていませんでした。ボードの選定は密度を上げた中密度繊維板(MDFボード)元と同じ厚さ3mmをチョイス。MDFボードはカビが生えやすいという特徴があるので表面はカビ止め塗料をあとで塗ることにする。
ハッチ周囲のチリをオリジナルより精度を上げようと1mmほど外周を大きく切り出してからすこしづつ成形しました。
4
タッカー打ち。無地表地なら作業は早いのですが、先の碁盤の目合わせを意識しながら慎重に行う。シワを伸ばしてピンと張ろうとすると反対側へリの線がずれる。タッカー針は6mmをグラインダーで2mm加工。固着したマガジンがバラバラになりやすく、手の力加減、グラインダーの回転数が微妙(極めて危険なグラインダーの使い方をしたので加工時画像はナシ)。
指先がヤケドになりかけの頃には一応、針の先端のクサビ状化もなんとか成形できました。
5
リングホックと蝶番を留めていた最下部固定シートはよれよれだったので、ハッチ開口部より大きいにもかかわらず壊しながら引きずり出しました。ここは仕様を変更する予定です。(開口部より大きいシートを敷くために、内貼り剥がすと「ついでに症候群」がブレイクしそうなので控えます)
6
蝶番の固定部分。
この画像だけを見るとジュラ紀、あるいはカンブリア紀の海洋生物の化石の様
蝶番素材はゴムバンド、計測すると幅は16mm。トランクスパンツのゴムでも切り出して染め直して作るか思案中。
7
リングホックは壊し解体したので再使用不可。15mmの全く同じ仕様の物を探してきて新着装。ボタン部だけがオリジナルは黒なので全て完成したらセミグロスブラックに塗る予定。画像はテストピース用ボード片にリングホックを嵌めてリングホックの連続開閉ナラシと強度テスト。
8
碁盤の目合わせが終わった状態。
ただ貼れればいいとものではなく、格子状の疑似ステッチの線をハッチ締めた時にキッチリ合わせるのに意外と苦労しました。(オリジナルは結構ずれていました)
まだ不満足ですがこれ以上は幅の狭い「耳しろ」では限界みたいです。外枠の線自体も少し歪んでいるようだし。まぁ元のオリジナルよりはチリと線合わせの精度が上がったのでヨシとしておきます。とりあえず外観は綺麗になったので・・・。(折れ曲げられた際の伸びシワは完全には治せなかった)ホック受け側と蝶番、最下部シートはマダ未工作ですが仕様案2種が頭の中でループ思考しているので落ち着くまでこのままで乗ってます。
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