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ROTARY OF FAMEの愛車 [マツダ コスモ]

整備手帳

作業日:0001年1月1日

VOL.4 電装系連荘が諭した「高期高齢車」忘却 ~作業完

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
寒波到来で毎晩カメさんペースでちょこちょこでしたが
車検も迫ってきたので、寒さ我慢しながら夜の車庫で計器盤の復元を始めました。
復元にはまずはチョークワイヤー先端をバルクヘッドの専用穴に貫通させることから始まります。
今までの画像でオーバーな養生を感じた方がおられると思いますが、パネル完全着脱時はこれぐらいしておかないとパネルが傷だらけになります。(シフトレバー位置はバック固定、サイドブレーキはオフ、車輪は輪留めです)。
ステアリングシャフトは下げなくてもしっかり上部を養生すれば大丈夫です。(この部分でパネルエッジを擦る) 
2
バルクヘッドの穴、エンジンルーム内を照明で明るくしておいて光点に突き刺します。先がほつれたワイヤーは、そうはさせじと「抜きはヨイヨイ帰りはコワイ」状態なのでテープで先端を紙縒り状にしてから通します。
なんやかんやで今まで4~5回パネルは外していますが、前回までの経験から何カ所か、仕様変更+追加工をしました。
①計器の端子接続用六角ナットをローレットナットに変更
 ここの六角ナット、その小さゆえ手でつかみずらく、脱着時の難儀さ、作業時間浪費等けっこうストレスくるのです。おまけに再着時にポロリとワッシャーと一緒で良く落っことすものです。
現在後付でつけたラムコの計器は標準でローレットナット仕様ですが、その作業性の良さを認め、同様に変更としました。
問題は材質、ステンレス製はすぐに見つかるが鉄ネジ部電蝕させるからパス。最初はラムコ同様のアルミ仕様探すが既成品が無い。黄銅、表面ニッケルメッキ仕様を見つけた。電気化学的電位表で調べるとイオン化傾向大きささは、まだ鉄>黄銅、ニッケルだがアルミよりは差がすくないので使う。
さらに鉄よりイオン化傾向が大きい亜鉛をメッキしたの鉄ワッシャーに変更。夏場湿気の多いパネル裏で犠牲アノードなって、ワッシャー表面は腐蝕変色する代わりに鉄部を守ってもらう。
さらにローレットナット(ニッケル)と亜鉛メッキワッシャーの間に絶縁ワッシャーをいれてニッケルと亜鉛の直接接触を遮断しておきました。
3
やはりローレットナットは作業性がよい。片手の指でナットとワッシャー両方を持ち、持ち替えずに最初の1~2山の入りが楽です締め付けはザウルスペンチで軽くでいいですが、手持ちのホースプライヤーがぴったりでした。このツール、本来の使い方より、こういう別の使い方で以外と重宝してます。
また、タコメーター、スピードメーター以外の計器固定用蝶ナットを一回り小型化。計器端子周辺の作業空間を少しでも広げるためです。先のローレットナットの作業性をさらに向上させました。
あとタコメーター入力線と信号線延長。もともとケーブルのビビり防止のため、非常に短い。おまけにこのキボシ端子脱着が「この!」と思わずつぶやくほど固い。素手ではちゃんと脱着できないほど。15センチの延長線かますことで「ピチッ」とちゃんとはまった手応えを得ることができます。(メーター精度は変動しません)
どうせならメーター内部のハーネス根元から作り直し延長と意気込んでいたものの、この頃「鼻水」で根性無しになっていたので延長線追加で済ませました。(画像は延長前)
4
電線工事は丸々2日費やしましたが、撮影フォルダ誤消につき、せっかくの手術時画像がナシ((+_+))。
つぎはぎだらけの計器用DC入力線(黄黒)、夜間照明用DC配線(緑赤)は新造作り直し。エンジンルームウインドウオッシャー線幹線集束化等をしました。(画像は先日投稿した唯一残存画像をやむなくPC画面から逆輸入したもの)。ブランブラン状態で作業していて、もげてしまったのマップランプスイッチ配線を修理。ここはストライプ無しのシンプルな赤線が標準なので「エーモン」を使用。「マップランプスイッチ」、「アンテナスイッチ」はもともとのハンダ付部が計器パネル脱着でもげやすい部分です。
先に交換したスピードメーターケーブルに計器パネル収容時にフレームや、夜間照明配線等他の配線が接触しそうなところに振動吸収チューブをセット。
5
結線は解体と逆に右はし(水温計)から左にやっていきます。時計まで結線したらラジオ結線(アンテナも)最後はシガーライター入力線をつなぎます。つぎに空調3本レバーをパネルスリットに通しつつ、ラジオの顔をパネルからだし、パネル裏側に落っこちてる4つのトグルスイッチを引き出さねばならない。
あらかじめトグルスイッチ根元を真鍮線でくくり、トグルスイッチのレバー部はテープで養生し、真鍮線をレバー先端から引っ張れるようにしておきます。(レバー先端部は養生しておかないとレバーが傷だらけになります。
アンテナスイッチとホーン切替スイッチ基部は空調コントロールボックスのパネル固定も兼ねているのでボックス左右両側の穴を通します。真鍮線が鴨川の鵜飼いの様。
実際は1本づつひき出せたらリングナットでパネルにスイッチを固定していきます。
6
表現は難しいですが、あれっ、おかしいなと思ってあれこれやっていると「ガスッ」と奥まではまります。
パネル再着時でよくある、やり直しがっかりケースは
①シガーライター無通電:もともとこのハーネスは短め、アンテナスイッチとマップランプスイッチ引き出し格闘の際、からめて抜けてしまうことが多い。
②ウインカーランプ(右)が点かない
 パネル左側格闘作業中に対をなす最上部、最右側のこの ゴムソケットがパネルから抜けている、または抜けかかっている。左側ばかり意識してると右側のこれがポロリとくる。(最上部のランプは皆同構造につき、注意)
③タコメーターが動かない、または動いたり止まったりする
 タコメーター結線端子の結合が不完全(黄黒、黄緑の2種)これは端子が固くはめづらいので接触不良が多い。
7
自分の車は通常の状態に増して、右から2つ目の計器を油圧計(機械式)つけてるので、オイル管(オイルチューブ)も繋がっており、よけい難儀にしています。
今回はやり直しなく全てパーフェクトでした。ここでやっと1服です。(エンジンかける前にはシフト位置確認)
エンジン暖機後、アクセルあおって油圧を上げ下げする。計器パネル裏にもぐって、メータ側オイルチューブ取付け基部の漏れがないことを確認する。同時にワイパーを動かしワイパーモーターのスイングアームがオイルチューブ巻き取らないか、ちゃんと逃げて取回されているか確認する。ハンドルつけて近所を一周、わざと段差の多いところで振動を与え、ダッシュ内のビビリ、振動音をチェック。静かになった。
油圧配管点検時の難儀な姿勢がいけなかった。わかってはいましたが、つい・・・翌日勤めを休むはめになりました。
8
今回の一連の作業で痛感しました。やはり「高期高齢車」なのだと。
エンジンルームのハーネスはかつて全交換していました。しかし終端の装置側エンド部、計器パネルエンド部は全て工場出荷時のままでした。ライトのアースしかり、ソケット口金のゆるみしかり、スイッチ接点部等、長期経年疲労が随所にでた模様。
旧車で箱入り娘的なガレージ環境で過ごした完璧整備車などと言われた車が、オーナーが変わったらトラブル続出?というのは良く聞く話。これは正しい言い方をすれば、各部、実は疲労はしていてトラブル発生領域に突入寸前状態のものが、やさしい環境条件下では進行がとまり、ぎりぎり完動状態をキープできていたという事。
もともと新車時、各部はヘビーデューティーな環境変化でも完動する耐久力を持たせてはいるものですが、劣化によりぎりぎり状態のものが、あるきっかけで劣化が急加速することにより、トラブル発生領域にはいるようです。そのきっかけは気温や湿度だったり色々あるみたいです。
昨年の5月~盆まで日本有数の最高気温観測地でシートこそかけてはいたものの、屋外にいたことは箱入りガレージ「高期高齢車」にとってはやはり過酷だったみたい。
とはいえ「修理」と「効果の実感」は旧車エンスーにとってはいいアドレナリンです。

真冬の寒さに耐えて咲く、一見か弱く見える花々のたくましさを見た時に、前向き指向を後押しされる気がしました。

この項終わり

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この記事へのコメント

2016年2月27日 17:40
お疲れ様です、

電蝕の事詳しいですね。
コメントへの返答
2016年2月27日 19:45
こんばんは!
想定外の寒さと老眼の進行に参りました。((+_+))。最近はやっと今年は2016年と覚えました(笑)。

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「1代前のセンチュリー オーバーフェンダー&インチアップ仕様 初めて見ました。何用のオーバーフェンダーの流用でしょうか? きちんとフィットしておりました。」
何シテル?   06/01 21:27
ROTARY OF FAMEです。よろしくお願いします。1968モデル(後期型 初期生産モデル)を愛用しています。ロータリーエンジンのフィールを満喫、感謝してい...
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