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ROTARY OF FAMEの愛車 [マツダ コスモ]

整備手帳

作業日:2018年12月22日

ドアガラス水切りゴム 純正仕様再現へ向けた作り直し VOL.1

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
ドアガラス水切りゴム
パーツリストによる正式名称は
ウェザーストリップ アウター・インナー
まずはアウター側着手
現在の装着部品は1993年に他車部品を
改造・流用した物。
それはそれで純正部品然と見え、
まだゴムの弾性もいけてましたが、
気になっていた箇所を改良したくなったので
作り直します。
2
現状装着物 両端エンドをズームで見れば











純正ルックスであるが切り口に残るニッパー切断痕がアリアリ。









あとドアボディとゴムとの境上面にとび出るモール部がクローム輝きであれば
ほぼパーフェクトになる。
3
使用した部材はこういう形状、仕様の物。
マツダの純正部品ではありません。
1991年スバルディーラーより購入し
ストックしておいた部材です。

コの字断面ゴムに裏面亜鉛合金プレート コスモには天地逆転させ上面を幅の少ない方とすればピッタシフィット。
部材全長は93.8cm、コスモは48.5cmにカットして使う。



今回は切断面にこだわり、長めに切ったあと慎重に切断面整形。今回は前回制作より1.5mm長くカットしたものをボディ現物に何度も仮合わせして修正。





天地逆に装着しないとドアガラスの曲面Rとあわない・・・・結果
天側になるエッジモールは亜鉛側で我慢を余儀なくと前回時より思っていました。
ここをクローム調にするにはメッキテープを貼るしかないかな?
こんな巻きシロが少ない縦長にうまく貼れるだろうか?

そして25年前に見落とした嬉しい盲点に気づく。
切断面きれいにしてエッジモール部いじっていたら、なんとクロームモール部、スライドさせると抜き取れるではないか。
C型断面になっており反対側にはめられる!

前回両端をニッパー切断していたので気づかなかった。
(そもそもニッパーをこういう使い方してはいけませんが・・)
4
難関のクロームモール化が一気に解決
(前回の失策)したので 
ここから先は「いつか来た道」の
改造を再び繰り返す。
ドアボディへの純正品の固定方法は
ドアボディ前後両端にフック(耳)
があります。





その前後の間に台形状の切欠きが
数か所あり、その切欠きに
モール裏の突起をはめるように
なっています。






流用部材は幅はフックにピッタシですが、裏面の突起は丸穴挿しこみ仕様になっています。







この突起状ピンフックを全てもぎとり、







ボデイ側に数か所ネジ(タッピングスクリュー)で留める仕様への改造は前回制作と同じです
ネジ穴開けは前回も回避できないか考えた末やむなく開けたネジ穴を今回も利用します。
最後画像はフックもぎとった所を平(たいら)修正しているところ。
5
前回ランダムにボディ側にネジ穴開けてしまっていたので、今回作り直しするにあたって旧品のネジ穴位置を正確に新作に写しとるのに骨が折れました。高さもセンターでなかったり(笑)、運転席側は2穴、助手席側は3穴だったりと・・・ボディ側に開けてるネジ穴に現物合わせて作るため左右互換はありません。
第二次大戦時の日本機の部品みたいです。



ネジ(タッピングスクリュー)は
前回同様「鉄」を使用
プレート自体が亜鉛合金なので電蝕上の犠牲極となるのでネジとボディのネジ穴は錆びない。
今回25年ぶりに前制作物をはずしましたがネジ穴とネジはしっかりしてました。亜鉛合金のプレートの裏側がくすみ、うっすら白く粉ふく程度です。
ここにステンネジを使うと数年後には無事はネジだけになります。


旧車の世界で時々、労力かけて「全のてボルト、ネジを錆びないステンレス製に替えました」と自負している方がいますが、絶対に見習ってはいけません。
6
前後両端の純正フック(耳)への留め方を今回改めました。







前回はモール下部と下側ゴムを一部耳幅分カットしてフックで留めていましたが、これだと耳幅分だけ水切りできないので(画像は前制作品)








ゴム部をカットせず、L字断面 底部の頂点にスリットをいれ、
フックを貫通させるようにしてみました。






ここに開けたスリットにうまく耳を挿せればOK。この時はまだ楽観的。
7
リアは簡単にフックに挿して曲げられましたが・・・







フロント側は難儀で、フックをゴムのスリット挿すのに時間食いました。
ガラス下げた状態でも作業隙間少ない(汗)。かつガラス下げた状態では下側のゴムが下向きに引っ張られスリットを閉じる力が加わるのです。理屈は簡単でも現実はきびしい、でも不可能ではない。





前後の中間固定ネジもすんなり
のはずが・・・・







助手席側は前回の3穴ネジ固定に遵守してプレートにも穴あけたけどガラス目いっぱい下げても工具がはいらない。
ガラスは今回ははずしたくない。
仕方ないからネジ頭を真四角に加工して薄型ペンチで締めました。
(実は今回 前のプレートはずす際にこのネジに泣いた)
8
新作、装着したあとで振り返れば、たかだかこれだけのことなのですが、
されど、やっておきたかった・・・












ディテーリングの「意義ある世界」
新車時 純正仕様を忠実に再現。










→(次回投稿)はインナー側 制作に続きます。

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この記事へのコメント

2018年12月26日 18:11
こんばんは。
いつもながら整理された素晴らしい記録ですね。
僕もこのようにきちんとできたらいいなと思っていますが、
性格でしょうか?できません。
次の電蝕の話などは、分かる人にはわかる話であまり教える
人がいないような気がします。
以下、原文ママ
「ネジ(タッピングスクリュー)は前回同様「鉄」を使用
プレート自体が亜鉛合金なので電蝕上の犠牲極となるのでネジとボディのネジ穴は錆びない。」
素晴らしいと思います。
これから旧車の世界に入る人には優しいレクチャーですね。
コメントへの返答
2018年12月26日 22:45
こんばんは
最近体力落ちたので、短く書こうと意識してます。(すぐ長文化してしまいますが・・・)
電蝕の理解は車いじりをする人、レストアラーの方の基本知識として必須と思います。
いまだに鉄ボディにステンレス板で鈑金するプロもいるので・・・・・
コメントありがとうございます。

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「かつてマツダのスポーティカラーバリエーションにはこのイエロー色が必ずはいっていましたね。RX8の前期まであった。マツダスピードノーズのFDもいま見ると非常に新鮮ですね。ノーズ部品自体もプレミアがついてしまっているようで・・・」
何シテル?   06/02 12:38
ROTARY OF FAMEです。よろしくお願いします。1968モデル(後期型 初期生産モデル)を愛用しています。ロータリーエンジンのフィールを満喫、感謝してい...
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