いよいよボディーショップでの板金作業前の、最後の作業です。
最後の作業は、スポット増しの下準備です。
通常スポット増しは、パネルのつなぎ目にビードを乗せて
パネル同士を接合する方法がることが一般的です。
その方法では、つなぎ目に小さなブツブツが多数見え、見栄えが
悪いことと、溶接部が新たな腐食のきっかけとなるため、今回は
ドリルで溶接部に下穴を開け、溶接部をパテで被覆する方法で
スポット増しを行います。
溶接部はパテ埋めするため、スポット増しの跡が目立たないため
見栄えはノーマルの状態と変わりません。
溶接部もパテ埋めして、空気や水分に触れにくいため、腐食も
発生しにくいため、今回の車両のコンセプトにぴったりです。
準備は2~3枚重なったパネルにドリルで直径8mm程度の穴を
開けるのですが、最後の1枚は貫通させずに残します。
数百箇所集中力が必要なこの作業を行うので、とても疲れます。
最後にスポット増し部周辺の塗装を剥がし、準備完了です。
今回スポット増しの部分は、
フロントサイドメンバー、フロントクロスメンバー、カウル、
エプロン、フロントサスタワーカウルサイド、ダッシュ、
フロント~トランクフロア、ドア開口、Aピラー、リヤサスタワー、
クォーターインナー、フロアクロスメンバー等で、
フロントを中心に約300打点を追加します。
この車両をテストして、次回以降スポット増しの適正部位を
探っていきたいと思います。
組付け時にはこの他に、安価で効果の大きいボディー剛性向上
アイテムを検討しているのですが、実現できたときは紹介します。
板金前の作業も全て完了し、足回りとステアリング関連を仮組みし、
フルレストア トレノくんは外注先のボディーショップへ旅立ってきました。

Posted at 2014/04/05 01:21:14 | |
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