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どうも、ぷりんす34です。道路の雪がすっかり溶けて春到来かと思えば、氷点下まで冷え込んだりと、なかなか厳しい状況です。どうぞ体調管理には、くれぐれもお気を付けください。
ネットで気になった記事があったので見てみると、かつての日本車だって外国の自動車を真似ていたではないかという、刺激的な内容でした。見てみると、ほとんどが日産の車でした。プリンス時代のスカイライン、初代GT-Rで印象づけたハコスカ、その他もろもろ。そんな中でも極めつけが、初代シルビアでした。
タイトルの画像に掲載したとおりで、何もここまでしなくてもとばかりにソックリです。しかも、ボディーのカラーリングまでお揃いとは。
wikiでさらっと調べてみると、ドイツ生まれのデザイナーの助言によって日産社内で完成したらしいのですが、どうもこのジャーマンなオッサンが原因ではないかと、勘繰りしたくなります。
だいたいにして、生涯のカーデザイナーとしての経歴がBMWに在籍していた時の2台と、初代シルビアくらいしかないという、怪しさ満点ぶり。いくらランチア・フルビアより1年早くデビューしていたといっても、説得力に欠けます。
いまでこそコンピューターの発達でシミュレーションや図面化のスピードが飛躍的に向上したことから、開発から2年以内でラインオフ(完成車の出荷)を達成するのが当たり前ですが、この2台が販売されていたころは日本車で4年、海外メーカーで5年以上は開発期間を必要とした時代です。
助言したというドイツ人デザイナーが、何らかの手段でフルビアのデザインの原画などを目にしたことは、疑いの余地は考えられます。他の写真で比較すると、なんと各ガラスパネルやボディーパネルの角度まで、一目でほぼ同じと分かるほどです。
さすがにリアまわりまでコピーするのは気が引けたようですが、ブレーキとウィンカーが並ぶランプユニットのデザインが、BMW在籍時のそれとほぼ同じ。ブレーキとウィンカーの色を左右入れ替えているくらい。ここまで徹底していると、いっそ清々しいものを感じます。幸いにも、高価格(いまの金銭価値で500万円を超えるそう)であったために3桁の販売で終わったのが、却ってよかったのかもしれません。
ここまで書いてみましたが、そもそも馬車から始まったヨーロッパやアメリカの自動車文化と違い、多くの国民にとって椅子に座ることでさえ学校や役所以外では稀な社会環境であった日本で、イチから自動車産業を立ち上げるには、やはり何らかのお手本が必要になります。産業として本格化したのが昭和30年ごろである当時としては、昭和50年あたりまでは止むを得なかったと思います。
戦後の日本において最も身近であり、分かりやすい外国の文化の発信源は、アメリカでした。そのアメリカ生まれの車にデザインの基礎を求めるのは、自然な流れであったと容易に想像出来ます。
やや横に逸れますが、同じころの旧ソ連製の車のデザインがことごとくアメリカ車(パッカードなどの高級車)にとても似ていたそうです。なんでも、指導者のスターリンが非常にアメリカ車を気に入り、自国の自動車製造を担当する部署に「同じような車を作れ」と命令したそうです。当然アメリカの自動車メーカーの知るところとなり、抗議の声があがりました。
時代は冷戦の足音が響き出した、緊張みなぎる世界情勢。大国であるアメリカといえど、うかつには動けません。結局、政府の説得により、コピー車の存在については黙認せざるを得なかったそうです。
このように自動車を始めとする工業製品のデザインというものは、その生産国のおかれている状況によって、生み出す側と後追いをする側に分かれるのは当然でしょう。だからといって、最近の特定のアジア諸国でなされている、日本車そっくりの自動車の存在は疑問に思います。
これらの国での自動車の生産は、すでに50年以上になります。にも関わらず、技術的に日本車に劣り、あげくにはデザインを丸ごと掻っ攫う。甚だしくは、エンジンの開発すら、技術提携と称して日本製をOEMしたものを作り搭載する。ゼロから完成までを目指す、本来あるべき自動車開発の姿勢とは言い難い状況がまかり通っています。
全くもって、真剣に車作りというものを考えていない様子が透けて見える姿勢に、多くの日本人が気分を損ねているということを一顧だにしない。これでは、進んで手を差し伸べることなど出来ません。
以上のようなことを考えながら、私なりに反論してみました。お手本となる相手先に失礼にならないように配慮しながら、模倣をさせていただくという謙虚さが、なにより重要であると感じました。
かくいう私自身も、お手本にすることと、真似するだけの区別をしっかりと身に付けることを気を付けたいと考えた日でありました。
Posted at 2014/04/08 16:24:52 | |
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