ブレーキパッドの、交換。
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
※今回の作業で使用したグリスは、全ての項目において250℃までの耐熱性を持つシリコングリスです(ゴムパーツでも使用可能)。間違っても、シャーシーグリスを使ってはいけません。必ず、ブレーキの分解整備への使用が可能であることを明記されたグリスで、適量を守って作業してください。
先日ユーザー車検を通したばかりの、我が家のカローラⅡ。ブレーキの試験項目は合格でしたが、なんとなくブレーキペダルの踏み込みが深くなってきてると感じたので、交換することにしました。
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以前乗っていたコルサセダンでも使ったことのある、アケボノ製のブレーキパッドを選んでみました。
エコパッドというシリーズで、何でも摩擦材を貼りつける鉄板のみを全国の整備工場から回収して再利用することで、環境とお財布に優しい製品として提供しているとのことです。
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サイドブレーキのレバーを目一杯上げてから、タイヤを外します。外したタイヤは、ジャッキの倒れや故障に備えて、すぐにサイドシルの下にセットします。
後は、12ミリサイズのソケットレンチでキャリパーボルトを外すことで、ブレーキキャリパーとブレーキパッドを外します。
キャリパーにはブレーキホースが繋がってます。極端な折れ曲がりはフルード漏れの原因になりますので、針金等で吊るすか、台になる物の上に置きます。
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取り外したブレーキパッドと、新品のパッドを並べてみました。
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アップで見ると、こんなにパッドの摩擦材の厚みが違います。目視で確認しただけでも、およそ2倍の違いがあるのが分かります。
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ブレーキパッドを組み付けて、ブレーキキャリパーを取り付ければ完成です。
取り付けする時には、ウェアインジケーター(元のパッドに付いている金属片)を忘れずに組み付けておきましょう。これがないと、摩擦材が無くなる寸前になっても気付かずに走行する危険性があります。
その後タイヤの取り付けをして完成ですが、前回の交換から年数がかなり経過していたり、新車時から交換していないといった場合は、スライドピンとゴムシールを外してグリスアップしておくと、ブレーキタッチを良好にキープ出来ます。
私のカローラⅡの場合は、20年間無交換だったらしく、アンチスキールシム(ブレーキ鳴きを防ぐ板)がかなり錆びてました。パッドに付ける前に、両面にグリスを塗布しておきました。
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ブレーキパッドを交換してタイヤを取り付けると、すぐにでもドライブに行きたくなります。ですが、いきなり走り出してはいけません。
ボンネットを開けて、ブレーキフルードのリザーバータンクを見ます。予め、上限と下限の中間くらいになるまで吸い出しておくと、溢れる心配がありません。出来れば、タイヤを外す前に済ませておくと、完璧です。
次にエンジンを掛けて、数回ブレーキペダルを踏んでみます。
新品のパッドに交換したことで、ブレーキフルードがタンクに押し戻されます。交換する前にアッパーレベルまでフルードが入っていると、間違いなく溢れます。
また、タンクキャップとフルードの間のすき間が無くなることで気圧差が発生せず、ブレーキが効かず事故の原因となります。
作業の最後には、必ずリザーバータンクの様子を確認して、フルードがメーカー指定の上限を超えないように調整してください。
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取り外したブレーキパッドを、新品のパッドが入っていた箱に入れてみました。傍にあるのは、キャリパーピストンを戻すのに使用したウォーターポンププライヤーです。
寄せてみると、実に1センチ以上のすき間があるのが分かります。これだけ減っていれば、ブレーキタッチが甘くなるのは当然です。
安価なスピード車検が流行ってますが、安さだけを追求するのは如何なものかを、作業をしながら考えたりした日でありました。
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