
https://www.pistonheads.com/news/ph-driven/ariel-atom-4-driven/38856
※ピストンヘッドのアトム4レビューの翻訳です。
---------------------------------------
Ariel Atom 4: 試乗
Matt prior
October 04, 2018 in Driven
■ArielのAtomはこれまで以上に大きくて高速だが、まだ暴力的な車だろうか?
「ブレーキペダル、クラッチペダル、燃料キャップ」これがAtom 3.5から持ち越された3つのものだ。その他の目に入る全ては新規設計となる。
これはサマセットで作られる2座スポーツカーの最大のアップデートだが、世紀の初めに最初の一台が作られて以来、まだ間違いなくアトムであり続けている。
そのオープンカーの、よりパワフルで、よりマッチョで、外見はそっくりなバージョンと言える。他の何者でもない。
古いものと新しいものを見比べて、4つの大きな変更点がある。
Arielは、プロトタイプのチタン製の大口径チューブシャーシを気に入っていたが、チタンは高価で溶接のためにアルゴン充填テントを組み立てなければならなかったため、スチールで同様の断面を採用することにした。
ホイールの直径は前後1インチアップしており、新エンジンのトルク増大に対応するためにリアがより幅広くなっている。(アリエルは以前のCivic Type R自然吸気エンジンの代わりに、最新のホンダシビックタイプRに載る2.0リッターターボチャージャーユニットを採用した)
新しいエンジンに関してはおそらくこれ以上のものは望むべくもない。Atom 4の後部に取り付けられ、6,000rpmで320馬力になり、3,000rpmから42㎏のトルクを発生する。以前のAtom 3.5R(スーパーチャージド)は310馬力を8,000rpmで発生、6,000rpmで33kgのトルクだった。以前のエンジンに悪い点など何もなかったが、これはスポーツカーであり、パワーは常に重要なポイントだと言える。
Atom 4は3.5よりも長い全長を持つ。3,520mmとなるが、全幅は大きくなってはいない。そもそも全幅1,880mmはライトウェイトカーにとってかなり大きいから、大きくなりすぎないのは喜ばしいことだ。全体重量は595kgで、これまでよりも約20kg高くなる。
Arielは、驚くほど多くのユーザーが背が高いことを知った。これはおそらく類似のライトウェイトカーではそもそも適合しないからだろう。
サスペンションの変更も重要だ。アトムの誕生以来初めてダイブやスクワットを減らすことを目的としたジオメトリへの大きな変更が行われた。インボードスプリングとダンパーを備えたダブルウィッシュボーンが標準装備となる。2つの調整可能ダンパーのアップグレードがあり、その一つはテストカーにセットされていた。
また、標準、鍛造アルミ、カーボンの3つのホイールオプションがあるが、より優れた設計の標準ホイールのため、重量差はそれほど大きくはない。タイヤオプションはすべてAvonZZSで、前面に195/50 R16、背面に255/40 R17がある。
(※鍛造アルミホイールが!カーボンはまあまあのお値段だと思いますが、鍛造なら現実的かな?)
2つのエグゾーストオプションも予定されている。標準版とテスト車のようにより排気効率の良いバージョンがある。
(※エグゾーストの1本出しと2本出しはオプションで選べるようですね。この記事からすると1本出しのほうがより効率の良いエグゾーストのようです)
オプション無しなら、基本料金は路上でわずか40,000ポンド以下で、Atom 4sは春に生産開始し、すぐ後に小規模の欧州型承認のために公認される予定だ。
今回のATOM4では以前のスーパーチャージャー版と違い、11時過ぎに排気音量を下げる方法が選べるようになった。一つはご存知の通り、Atom 4のエンジンを切ること。
もうひとつは新しいダッシュボードのダイヤルでブースト圧のレベルを下げることだ。
「3」なら1.3バールのブースト圧力でターボが作動するが、「2」290hp(0.6bar)または「1」220hp(0.3bar)にすることができる。もちろん右足を踏み込めば話は別になる。(※ブースト圧が変えられる3つのマッピングは、余り負荷をかけたくない町中や高速道路で重宝しそうです)
「最高に狂っている」というのがほとんど人間に残る印象になるだろう。性能はかなり激しい。:2.8秒で0-100km、0-160kmはたった6.8秒、そして最高速度260km/h。
あなたがそうしたいと思うならば、私は同乗するのはちょっと御免こうむる。エアロはちょっと改良されているが、これは未だスピードが直接ヘルメットを叩く車だ。
車内では、アトム4の座席はまだ防水仕様のプラスチックだが、少しパッディングがあり、より重要なことに、左右に分かれ、よりしっかりと腰と肩のサポートがされるようになった。まだそれを調整するためには六角レンチが必要だが、それほど時間はかからない。
ドライビングポジションはすばらしく、アリエルは以前から車のコントロール性に取り組んできた。エンジンはわずかにぐずるが、以前よりも振動が少なく、ターボによるスムーズなスロットルレスポンスにより、低速での操縦が容易になっている。いったん動き始めれば1stギアを忘れることができるだろう。
6速マニュアルHパターンのボックスは正確で簡単だが、遅い速度域でのステアリングはまだ重い。Caterhamほどではないが。旋盤が改良されている間に、ステアリング比はAtom 3.5からわずかにゆるくなったが、アリエルはステアリングの変更は悪い路面の突き上げを抑えると言う。
そして彼らは正しい。一気にAtomはAtom 3.5よりも洗練された、簡単なハンドリングの車になっている。
コントロール性は本当に印象的で、Caterhamよりロータスエリーゼに近く、ステアリングレスポンスがいい。それは生命感を持って即座に反応するが、道路の感触と精度を維持しながら、より多くの悪い要素を除外している。
ブレーキングは簡単にコントロールでき、制動力は強力で600kg以下の車体からスピードをスムーズに奪う。実際に走らせてみても、危険なラインを越えたパフォーマンスレベルにもかかわらず、それがフェードすることは想像できなかった。(※テスト車にはオプションのAPレーシングキャリパーがついているようです)
私が思うに、直線でのアトム4はフェラーリ488 GTBのように直感的だ。エンジンはスーパーチャージャーよりも息の長いレスポンスがある。事実として小さいレスポンスのラグがあるが、それは一瞬で、高回転まで続くようなものではない。
2番目と3番目のギアでは、シフトライト、レブリミットライトを好きな回転数に登録することが出来る。あらゆるスピードから、どんなギアからでも、並外れたレスポンスがある。
自然吸気エンジンよりも音が良くないか?考えるに、そこには愛すべき音がある。
エンジンは唸りを上げ、口笛を吹き、吸ってそしてまた吹く。かなりラブリーなサウンドだと思う。
このような車では進化させる必要がないという考え方もある。小さな進歩でいいと。
だがそうではない。
ここには多くの精力が傾けてられている。進化したシャシー、突然の挙動を減らし、荒々しさを減らし、CaterhamsやToyota GT86のようなオーバーステア傾向を減らしている。これは愚かに聞こえるかもしれないが、488GTBのハンドリングともまた違った感じだ。しっかりとした柔軟性、偏りのないバランス、旋回性能、スロットルのリニアな直線性、そして耐ロール性。
私はアリエルがここで本当の一歩を踏み出したと思う。
以前のAtomはゆっくりと、しかし確実に進歩していたが。だが、今回の一歩は大きな飛躍だ。ライトウェイトカーとしてはまだまだ車幅があるが、ステアリングは限界の中でもより穏やかかつ、より正確だ。Caterhamより現実的でない、という声もあるが、それは幌をつけることができないからだ(彼らはその変わりフロントスクリーンを選んだ)。
いやしかし、この進化は凄まじいものがある。
Atom 4は、今年私が乗った中で最高のドライバーズカーかもしれない。
(※最高の褒め言葉ですね。)
SPECIFICATION - ARIEL ATOM 4
Engine: 1,996cc, 4cyl, turbo petrol
Transmission: 6-speed manual, rear-wheel drive
Power: 320hp at 6,500rpm
Torque: 310lb ft at 3,000rpm
0-62mph: 2.8sec
Top speed: 162mph
Weight: 595kg
MPG: 30mpg (est)
CO2: (tbc)
Price: £39,950
Posted at 2018/10/08 14:34:57 | |
トラックバック(0) |
ariel atom | 日記