
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズが終わりましたね!。久々にリアルタイムで第一話からちゃんと見たガンダムでした。
前期はいろいろと突っ込みどころがありながらも~後半さらにおもしろくなりそうな要素を含んで期待をさせる終わり方だと思いました!。自分の中では宇宙世紀以外のガンダムでは一番おもしろくなりそうだなぁ~なんてかなり期待する部分があったんですけどねぇ~汗。
まず、主人公の三日月が躊躇なく人を殺す部分もよかったし、結構淡々としていた部分が今までのガンダムの主人公にはない要素で一線を画していたとおもいます。それがよかった。
あと、ガンダムの能力を引き出す引き換えとして~搭乗者の体に不随箇所が出てくるという…まさに命を削りながらの戦いもよかったとおもいます。
ストーリー全般から醸し出される泥臭さ、血なまぐささもおもしろく感じた要素の一つでした。
クーデリアと鉄華団の成り上がっていく姿も面白かったし、ヒューマンデブリなんていうような設定などもなかなか良かったとおもいます。
あと、育てたキャラを躊躇なくちゃんと殺すところが一番よかった。製作者サイドの話をすると~話が進んでくるとどうしても欲がでてきます。せっかくここまで育てたキャラを殺すのは惜しい!!と…で、よくあるパータンで物語後半に主人公たちがピンチのときにお助けキャラとして再登場☆実は助かって生きてましたーなんて演出が多くの作品でみられる中、そんなことはしないで~ちゃんと死んだ表現、場面を盛り込んでそのキャラが復活できないような演出がされていたことにも好感を持っていました。
タイトルの縦書き表記もなんだか小説っぽくってうまいな!と思いました。自分の知る限りだと…たぶんガンダムではタイトルの縦書き表記作品はこの鉄血のオルフェンズが初のような気がします。
…が、しかし!!!!
後期はなんですか???。前期のおもしろくなりそうな部分を全部放棄してすべてが中途半端な~この作品自身をぶち壊すクソ演出、ストーリー展開。
一転して最悪の作品となりましたハァ━(-д-;)━ァ... 。
後期は話が進むにつれて苛立ちが増すばかりヽ(`Д´#)ノ。最終話はそれまでの期待を裏切る演出から一転~想像通りの中途半端なハッピーエンド。ホント…すべてが中途半端で結局なにがやりたかったのか?まるでわからない作品に成り果てました。
まず、奇抜さを狙いすぎてキャラを殺しすぎ。キャラに愛情が全く感じられない。もう少し大切にしてほしかった。また、死ぬ直前の演出やその他の演出もすべて見せ方が同じで一本調子、もっといろいろな演出、見せ方があるでしょ?。
鉄華団をいじめすぎ。一応主人公が所属している団体なんだからもう少しやりようがあったでしょう。また…敵のギャラルホルン側のダメージがそれまでほとんどなく、鉄華団の被害に対してまるで見合っていない。最後にイオク・クジャンが圧死したけど、それでも被害はまるで見合っていない。物語を作るときには整合性が重要になってくるんだけどなぁ~。
あそこまで鉄華団をいじめ貫いたら、最後はラスタル・エリオン一派は全員殺さないとダメでしょう…。
とにかくキャラがブレまくりで迷走しすぎ。せっかく育てたキャラもいまいち使い切れずに終わってしまった。物語後半はクーデリアは空気だし、オルガは言っていることがころころ変わるし、マクギリス・ファリドも考えがありそうでなかったり、途中でわけのわからない自分理論を展開したうえで~結局なにがやりたかったのか?わからないまま死んでいったし…。
モビルアーマーの扱いももっとどうにかできたでしょうに…(--;
…と上記以外にも、後期はとにかくダメな部分が多すぎて突っ込みどころしかなく、とてもじゃないけど書ききれません。これどうしても必要???、話もっと纏められるでしょう?と思わせるストーリー展開、演出も多々あったし…例えば「第47話 生け贄」「第48話 約束」は間違いなく無駄な尺を使った演出、この二話で確実に一話分に纏められた話でしたε=( ̄。 ̄;A。
どうせクソならそれまでの期待を裏切る演出を貫いて最上級の最悪を目指せしていれば~少しはこの作品を私自身は評価したとおもいます。
たとえば鉄華団の団員全員、クーデリアにアトラ、ビスケットの姉妹含めた関係者すべてがギャラルホルンよって殺されて…全く救いがなく物語終了。ギャラルホルン側が全くダメージなしで大ボスのラスタル・エリオンとその一派が実権を握って大笑いしながら物語が終わる~というような最上級の最悪ならば…最悪でも最上には違いはないので逆に評価に値すると考えます。
そうすれば権力や権力者には逆らっちゃダメだよ!。逆らうのは馬鹿者か命知らずな奴だけで、結局権力や権力者にはかなわないよ~ってなテーマが逆に生まれてくるとおもいますしねぇ…笑。
ちなみに…この機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズという作品は特に製作サイドの「実は…」というような話が多く聞こえてきました。しかし、それはすべて製作サイドの「言い訳」にすぎません。作品は出来上がったものがすべてです。言い訳は視聴者には全く関係がなく、一切通用しません。この「言い訳」が多く聞こえてくる時点で、製作サイドの力不足や作品の失敗が伺えます。
この機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの監督や脚本家など、製作に直接関わる仕事をした人間は再度…物語とは?、演出とは?という基礎基本を一から勉強し直したほうがよいとおもいます。今回のこの作品をみると~その辺がまるでわかっていない素人以下な部分があったと感じざるをえません。もっとちゃんと作れよなー。なお、時間がないは言い訳になんないよー((´∀`))ケラケラ。
なお、私事ではありますが~なぜこんな上から目線で演出、ストーリー構成など偉そうに語っているのか?というと…その手の仕事を実はもう20年以上もやっているので、いろいろとわかってしまうのです。ちなみにもし自分がこの鉄血のオルフェンズの脚本をしたら…この100倍は面白くできるとおもいますよーたぶん???(;´▽`A``。
とにかく前期にかなり期待できる部分があっただけに、後半は話がグダグダで…かっかりした残念なガンダムになってしまったことに寂しさを覚えます。久々におもしろいかも?なんて途中まで感じていただけにとても残念だ…ヾ(*д*)ノ゛
Posted at 2017/04/03 03:23:49 | |
トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ