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いきなりですが、仮面ライダークウガが放送されていた時、私はまだ小学生でした。


大人になってから見る仮面ライダーって、
ほんとに色んなことに気づかされるんですよ。



病院のベッドで一条さんが、

「五代に早くまた旅をさせてやりたい」


みたいなことを話したシーンもその一つ。



これも自分が社会人になって、働くようになった今だからこそ、
わかるようになったというか、もっと二人の気持ちに近づくことができた気がします。




仕事に追われて、ストレスも溜まってくたびれて、
本当だったら、貴重な休日にちゃんと休んでればいいのかもしれません。


でも、迷惑なことに私は逆のパターンなんですよね。
仕事をすればするほど、むしろ休日にどこかに行きたくなる。
そして長距離を運転して、余計疲れて帰ってくると（笑


もちろんドライブ＝旅にはならないですけど。


一度車に乗れば、安全運転に集中しなきゃいけないし、
マニュアル車なら常にちゃんと考えて運転して操作しなきゃいけない。
どこを目的地にして、どう走っていくか。それだけを考える。


まだ見知らぬ場所を見に行きたい。ただそれだけのために。





それが自分にとっての「自由」なんです。
仕事からも人間関係からも、普段の生活からも、
それら全てから解放させてもらえる大切な時間なんです。


確かにオートマは楽です。
衝突防止やら何やらで、事故防止に対するドライバーの負担は
今後ますます少なくなっていくでしょう。

自動運転なんて言うに及ばずです。


でも、それは人間にとって自由なんですか？そう言っていいんでしょうか？

（まあ自分は違うと思うからこう書いたわけですがｗ）



だから、ドライブしまくってへろへろになって帰ってきても、
嫌な気持ちとか後悔とかってほとんど持たないです。

「いや～走った走った。満足した！」みたいな感じ。
意外とスポーツした後の気分に近いんじゃないかと思うんですよ。




身の周りのものが自動化されればされるほど顕在化するデメリットの一つは、

人間が考えなくなる。考えるのをやめてしまうこと。

そしてその結果、

「出てきた数字や結果しか見なくなって、その意味を考えなくなる」

ことなんだそうです。




まったくそのとおりだと思います。

だから安全装備満載の今の車すら嫌だと思ってる私からすれば、
自動運転なんてくそくらえ！とさえ思う。

そして例え自動運転が普及しても、
この世の交通事故をゼロにすることは出来ないだろうよ。

と私は確信してます。


まあ自動化は必然なので、時代の流れには逆らえないでしょうが、

もしその頃まで私が生きられるなら、自分が賢明だったのか馬鹿だったのか、
自分自身で確かめたいと思います（笑




でも、旅をしたい気分になるのは、
単に運転が好きなだけだからじゃないですね。


色んな人と車の話をすれば、色んな反応が返ってきます。


・タイプＲじゃないんだ～

・最近出たS660ってやつなんてどう？

・86/BRZとかいいんじゃない？

・早く４ドアの車に買い換えれば？（母）

・インプレッサとかいいんじゃない四駆だし（母）

・もう何年も乗るわけじゃないんだから、いじるのは程々がいいよ

・思い切ってもっと面白い車に乗り換えようぜ




…そう、これが現実。

頑張って今の車に乗り続けろとか、
大切にしろよとか言ってくれる人はほんの一握り。

そしてふと、自分の本心に気がついてしまったんですよ。





好きでなけりゃ運転もしたくならないし、
あれを変えよう、ここを弄ろうなんていちいち考えないし、
気になる車があっても、サーキットでタイプＲに太刀打ちできなくても、
乗り換えようとまでは思わない。



だから、自分が旅をしたいもう一つの理由は。




















やっぱりこいつに出会ってしまったからに他ならない。