私は、「安くて効果のあるもの」を探して、MONROE(モンロー)のショックアブソーバに行き着きました。装着したのはReFlex(リフレックス)というモデルです。他にSENSA-TRAC(センサ-トラック)というモデルも存在しますが、順次ReFlexへ移行(ReFlexの方が新しいモデルになります)と言う事で、「新しい方が効果的かも」という理由でReFlexを選択しました。(写真左がリア用、右がフロント用です。)
まず、感心するのはその出来栄えです。ノーマルのバネにマッチングさせており、バネを交換しなくても、効果が得られるということです。具体的には、次の通りです。
① 純正ショックのふわふわした乗り心地から、ドライビング・プレジャーを感じさせる硬めでしなやかな走りへの変化。(欧州的と言うと良いでしょうか。設計は欧州らしいので。)
② ブレーキング時のノーズダイブを抑え、積極的にリアブレーキも使って制動距離を短くするブレーキング性能の向上。(安定したブレーキ力が得られます。)
③ コーナリング時のロール減少効果による、ライントレース性能の向上。(但し、CE100純正フロントスタビライザーの流用装着も共に実施[AE100は、ノーマルではリアスタビライザーのみ装着。フロントスタビライザーなし]のため、より効果が上がったものと思われます。)
④ 交換作業性の良さ。(インプレッションとはちょっと違うかもしれませんが、フロント/リア計4本のダンパー全てに、装着位置が車の絵に赤丸で示されており、装着位置を間違えることがありません。また、通販の場合、送られてきた商品が正しいものであるか一目でわかります。)
⑤ 価格の安さ。(これもインプレッションとはちょっと違うかもしれませんが、ネット通販で、ショック1本あたり\3,500程度、つまり前後4本で\14.000程度、定価から値引きして購入できました。)ほとんど傷まないノーマルのバネをそのまま使えることも魅力です。
と、上記のような良い点がありますが、逆に欠点もあります。
① 40km/hから、がらりと変わる乗り心地。40km/h以下では受け流してくれる5mm程度の段差や、道路工事後の部分舗装、簡易舗装で、ごつごつを拾います。(但し、都市部等、舗装のうねりだけで、継ぎ目のない場合は、うまく受け流してくれます。)
② 悪路走破性の低下。はっきり言って、このショックに交換すると、グラベル(未舗装路)では、低速度域(5km/h程度)でも路面の凹凸を拾いすぎ、まず乗れたものではありません。ターマック(舗装路)、街乗り仕様と割り切って使われるに方のみお勧めします。
今の所、一般路の走行のみで、高速道路を走行しておりませんので、高速度域での乗り心地はわかりませんが、高速道路は一般路よりも舗装もよく、継ぎ目も橋脚等の継ぎ目程度ですので、上下動の収まりの良さから、かえって「酔いにくい」のではないかと思います。(サーキット・レース等、超高速域では、また違ってくるとは思います。)ただ、「決してグラベル(未舗装路、悪路)を走るためのショックではない」と言う事を、まず頭においてください。悪路を考えた場合、動作原理の異なるSENSA-TRACの方に分があるかもしれません。また、専らクロカン4駆車に設定されているRANCHO(ランチョ)という、MONROEのいとこ(MONROEもRANCHOも「テネコ・オートモーティブ社」の1部門です。)であれば、悪路走破性は良いのかも知れません。やはり、よく知るためには、どなたかReFlexを装着された方の車に乗り、体感することが一番良いでしょう。その辺りが、ショックアブソーバ選択の難しいところでもあります。どのフィールドでどう使うのかを考えて、自分の嗜好に合えば、決して悪い製品ではありません。モンロー=アメリカ製=ふわふわしたショックというのは、今や昔の話と言う事は確かなようです。(最も、アメリカ車用のものは、また違う味付けかもしれませんが。)
このインプレッションが、皆様の参考になるのであれば幸いです。
(今後の走り込みにより、文章の追加等を予告無しに行う場合があります。念のため。)