奇怪な病に陥る。 完結
1
エンジンオフしても燃料ポンプが駆動しつづける、摩訶不思議な症状に悩まされ、シングルポイントインジェクションシステムから、いよいよキャブ化か⁉︎の古パンダの件です。
主治医に車を預けるものの、その後、音沙汰なしで、数日経過する。
普段、わたしは陽気なイタリアンを気取るが、
「コンピュータ交換かも」
という恐ろしい話を聞いてからは、気が気ではない。
かといって、原因究明に取り組んで頂いている主治医に対し
ちょくちょく進捗を聞くのも、うざい客と思われるので躊躇する。
2
一方で現実もある。
引越しまであと2日しかない。
主治医から連絡が無いということは、原因特定が出来ていないと見ることが妥当でしょう。
最悪、代車で引越しして、その後、どうするかを決めるか。
開き直って主治医に電話してみた。
3
私)恐る恐る、作業はどのようになっておるでしょうか?
店)電磁リレーを交換したが改善せず。
電気の流れを追っていくと、やはり、コンピュータからモーター駆動指令が出ている。
私)う、
店)で、コンピュータを取り出して、殻割りしてみたところ、
私)殻割り??
店)コンピュータの基盤を取り出して、よくよく見ると、基盤のアースの一部で半田が浮いている箇所が複数あった。そこで基盤でアースが浮いている箇所の半田をやり直してみた。
そしたら、例の症状が止まったように思える。
私)治ったということか?
店)燃料漏れとかオイル漏れとか、故障原因がハッキリしている故障なら自信持って治したと言えるるが、基盤の半田浮きを手当てしただけなので、これで修理できたかは自信は無い。ただし、半田対応以降、例の現象は発生しなくなった。
2回ほど、試乗したが、エンジンオフしてもモーター音はしなくなった。
「これで改善した」としたいが、ちょっぴり自身がない
私)うーん。確かに半田のやり直しで治るというのはどうかな。。。
店)もう一回、長い時間試乗してみて、それで再発しなければ、今回の原因はコンピュータ基盤の半田浮きと断定するので、もう少し猶予が欲しい
私)もちろん、ご判断をお願いする。。。
4
とはいったものの、基盤の半田が浮いている事で、例の不具合になるの??
こちとら、電気に関わる仕事に従事しているので、ニワカには信じられず。
しかも、引越し日が迫り、釈然としない話に乗っかれるわけもなく、悶々。
それから待てども待てども主治医から連絡が無い。
やっぱり、現象再発したのかも。。。
5
しびれを切らして、再び主治医に電話してみた。
私)その後、原因特定に至ったか?
こちらの事情で恐縮だが、もう時間がないので、そろそろなんらかの結論を出したい
店)試走を繰り仕返したが、その後、症状の再発は無い。
ので、コンピュータの半田不良が原因と断定してよいかと思う。
私)まじすか、じゃ、治ったとですか?
店)治ったでしょう!
私)なら、車、直ぐに引き取りに行きます。
店)今の車の状態ですが、
コンピュータはエアコン室内機の奥にあり、コンピュータとアクセスするために、いろいろバラバラにしている。元に戻すのでもう少し作業時間が必要。
私)治ったなら幸せ。
復旧したらすぐに取りに行くので連絡されたし
6
さて、引越し当日となりました。
引越し先には、昨日、戻ってきたパンダ号で行きました。
高速道路で150kmほど走行しました。
主治医に「治った」とは言われたものの、心の奥底では心配は消えておらず、高速道路走行中に燃料ポンプの不具合が発生したららどうしようと不安でした。
7
不安は杞憂でした。
高速道路走行中に不具合は一切発生せず。
途中、途中、パーキングでエンジンを切ってみても症状は発生せず。
本日で、修理完了から3日が経過しました。
そろそろ回復宣言をします。
治りました!!!
不具合は、コンピュータ基盤の半田浮きによるアース不良でした。
職人技で、コンピュータの殻割りして、半田不良箇所を修理したら、なおりました。
私)コンピュータって、そんなに簡単にいじれるの?
店)今の車のコンピュータは半田不良発生を防止するため基盤を樹脂で固めるなど工夫されているが、古パンダの世代では、そのような対策はされていない。
逆に言うと、今回のような修理ができる時代の機器ともいえる。
今の車では無理で交換しかない。
この型のパンダという車は不思議なもので、ややこしい故障があっても、なんとなく部品が出てくるし、なんとなく治せてしまう。
8
まとめです。
コンピュータの半田不良という、実に分かりにくい原因でしたが、
半田をコネって治ったの?と正直疑いがありましたが、その後、現象は発生しなくなったので、今回の原因は特定したとします。
さすがプロフェッショナルです!
主治医の話によると、
この年代の車(キャブからインジェクションに置き換わった途上の意)
では、経年によりコンピュータの半田不良が発生するが、
その結果、摩訶不思議な不具合が発生することがあるとのこと。
電気の仕事をしているので、ちょっと理解に苦しむこともあるのだが、
基盤の半田が浮くと、本来とは別の電気回路が形成され、誤動作に至ることがあるとのことです。
今回のことが、古パンダ飼いの皆様のお役に立つかどうかは非常に怪しいのですが、話のネタになればと思います。
以上
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク