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こんにちは。しんぼぽんこです。フェラーリ488GTBの話を続けます。

マネッティーノをraceまで使えるようになり、少し自信が付いてきたので991.2GT3RSでよく走った山へ488GTBで挑戦することにしました。

しかしまあこれがトンデモなく大変で。。
数ヶ月にわたるチャレンジをまとめます。

まず初回。wet固定！

こんな贅沢なクルマで山を走っていいんだろうかと迷いながらも、ワインディングに入る直前の上り坂で、488GTBのV8ターボサウンドは臨界に達します。ゴロゴロゴロゴローと大きな低めの唸り声をあげながら2速3速メインでステアリングのLEDを目一杯点灯させながら軽くコーナリングを愉しみます。この一体感(乗馬感)たるやさすがフェラーリ！ある程度緊張感を要求するあたりポルシェとは一味ちがいます。

そして距離約10キロのワインディングに突入します。山ではどこかしら荷重がかかった状態になるのでwetでも街中ほどわなわな感はありません。

しかしコーナー立ち上がりでアクセルオンが少しでも強いと即座にwet独自のトラクションコントロールが作動して加速を殺されます。488は3000回転ほどで77.5キロものトルクを発生するのでラフに踏んだらダメ…(911はわりと立ち上がりでグン！とアクセルを踏む必要があるのでその癖が抜けない)初回はほぼ全コーナーでこの有り様でした。

折り返し地点でwetからsportに換えてみましたが、二つ目のコーナーであっさりお尻が出そうになり、まだまだ488に見合ったアクセルワークができていないことを痛感！即wetに戻しました！(ぶつけたら元も子もない)

こうしてようやく抜けたコーナーから長い直線に突入してハーフ？フル？スロットルを与えるとターボがとたんに効き始めモーレツな加速。掃除機の最大吸入音のような吸気音と共にもう首は前から後に押し付けられて翻弄されてる感満載。笑(wetなので前後動が大きく尚更かも)

この吸気音は聞いても強烈ですが、発生させるには6500回転以上と回転数も強烈です。麻薬に近いかも笑。

488って回したらどんな音ですか？と聞かれるとわたしは間違いなくこの掃除機の吸入音の例えを出しますね。笑

488で初めての山、速さそっちのけの暴れ馬ぶり。この日は帰路、猛烈に疲労感に襲われ、無事に車庫に仕舞い込んだあと、なんと熱発。風邪薬を飲んで寝込んでしまいました…笑(991.2GT3RSではそんなことなかった)

以後心身ともに万全の対策をしながら月2回くらいの頻度で慣らしていきました。。

そしてようやくsportでまともに走れるようになってきた頃、ドラレコの動画を取り出して、991.2GT3RSの保存動画と比較します。488GTBでのタイムを100とすると、991.2GT3RSは93でした…。

488が約7%も遅い…。
しかもモデルになるGT3RSの動画は普通に流した程度。
かたや488GTBの動画は割と命がけ…必死…汗だく…笑。掃除機…笑。

どこがダメなのかパートごとに見ていくと、すべてコーナー笑。特に下り笑(これは車種云々よりわたしの腕の問題かと)

あまりに悔しく、このあと何回か練習するうちに、このGT3RS動画と同じくらいのペースにはなりましたがやはり下りは遅れをとったまま。。

一層の速さを求めraceでも走りますが、raceだと少しでもスロットルワークをミスると流れるのとエンジン回転が軽くなる分車速が上がり同じ位置でブレーキを踏んでも間に合わないなど危険極まりなく、熱発、汗だくで走り切った動画見たら、sportより遅かったというオチで…。

涼しい顔して走ったまだまだ余裕のあるGT3RSの走りに488で何回挑んでも敵わないという。。笑

しかももうひとつ488が敵わないのが燃費。。

山走りGT3RSでリッター3.5は走りました。
64リッタータンクでまあ200キロは大丈夫。

山走り488GTBはなんとリッター1.8！！
78リッタータンクで140キロもたない。
思いくそ走ったら100キロで給油しないといけないのです。

山に籠もることすらままならないとは！

さすがスーパーカー。
どこか破綻しています笑

読んで頂きありがとうございました。


(窓全開にて山で修業しているときに知らぬ間にシートバックに迷い込んだセミです…)

こんにちは。しんぼぽんこです。フェラーリ488GTBの話を続けます。

今回はマネッティーノに関してのお話です。ステアリングに付いている走行モード切り替えダイヤルのことです。

画像マネッティーノダイヤル


納車以来ずっと足回りが柔らかすぎる！ことに苦戦しておりますが、お詳しい方はマネッティーノをsportやraceにしたらしっかり目のダンピングにモードチェンジするから解決じゃないかと。。

確かにそうなのですが、sportやraceにするとアクセルレスポンスやトラクションコントロールなど一式すべてが過敏になってしまうので敬遠しておりました。(wetとraceでは音のうなり具合やスロットルレスポンス、ダンパーの硬さにかなり開きがある。)

納車されて数ヶ月が過ぎ、20回ほど乗り500kほど経験値も貯めたのでもういいだろうということで先ずsportからそしてraceへと挑戦！マネッティーノダイヤルをひねるとメーターの端の小さい表示が水色wetから白色sportに変色。さらにひねると黄色raceに変色！カッコいいですが割と外から見えるので男ならraceか笑笑

画像wet sport race




まずsport。
wetと比較して動き始めから足回りはかなりゴツゴツと凹凸を伝えてきます。2段階は硬くなっている印象ですが街乗りで耐えうるレベルです。スロットルレスポンスの違いやEDIFFの凄さは街中ではわかりません。ただやはりステアリング切りはじめはロールがそこそこあり油断は禁物です。やはり488はそういう味付けなのか(びっくりします笑)

いよいよrace。
取扱説明書ではサーキットで利用推奨というモードだけあり、足回りは一層固くなります。スロットルレスポンスは過敏になり、吹け上がりも鋭さが増します。音質もやや厚みが増し、パッとスロットルを戻したときの破裂音が出やすくなる気がします。(窓を開けて走っていると頭の中が真っ白になり神が見えます笑)

ただ、3000回転で77.5キロものトルクがあるエンジンですのでraceで過敏になった状態でラフにアクセルを踏むと即ホイールスピン！します。タイヤが温まっていてもしっかりステアリングを握っていないと街路樹につっこみそうになりますね。(ポルシェではシャシ勝ちでタイヤさえ温めておればまずこんな感覚はないと思う)

raceモードの488で覚悟なく街中を踏み込むことは非常に恐ろしく、また別の神(天国のほう)が見えます笑

凄すぎて、EDIFFの凄さ云々どころではありません。。笑

ちなみにraceモードではステアリング切り始めの柔さは気持ちマシになっております。しかし感触を確かめるようにジワリと切って行かないとダメなのはかわりません。。

こうした味見を経て、完成させた運行ルーティンは、始動後しばらくはwetで走行、タイヤが25度前後でraceに替えると言うパターン。

ただそのままだと足回りが固すぎるので、高速道路以外はステアリング左端のbumpy roadボタンを押して足回りだけソフトに替えます。感覚的にwetとsportの中間くらいの硬さになります。

(路面の悪い高速でのrace固定は継ぎ目のわずかな段差でも硬すぎて跳ねるリスクがあるが、高速コーナー切り始めがwetだと柔らかすぎて非常に怖いため気合いでrace！)

画像bumpy roadボタン



こんなraceモードですが、タイヤが45度以上にならないとフェラーリのVDAシステム上はgoと表示されないので本来は25度でも切り替えはまだ早い模様(warm upのまま) です。あくまでサーキット前提のようです。

VDA区分は、エンジン、前後タイヤ、前後ブレーキとなっておりすべてが緑にならないとだめなんです。ただ必死になって走ったあとでも、VDAみたら未だフロントタイヤのみまだ水色表示のときとかがあります笑

画像VDA


色々試してみて、sportは多用せず、wet→ race with bumpy が個人的なお気に入りになりました。そして30分以上停車したあとは必ずwetにダイヤルを戻す！他人に良いカッコをしたいときも迷わずwetに戻す！笑　これがミソです笑笑

エキサイティング&スリリングの488GTBですが、少しずつ勝手が分かってきたようです。

次回はいよいよGT3RSでよく籠った山に488GTBを連れて行きますよ〜。

読んでいただきありがとうございました。