
ペルー旅行最終日。
フライトは深夜だったのでこの日はのんびりと市内観光が出来た。
といってもただぶらぶらとカメラを片手にホテルの周りを歩き回ってホテルの周りを散歩しながらクルマの写真を撮っていただけだが。
午後からは現地の人間と合流してクルマで案内をしてもらう予定だった。
この辺りはお金持ちが住んでいるエリアだったので比較的綺麗な新しいクルマが多かった。
結構沢山見かけた北米ホンダのPILOT。
バスもペルーにしては綺麗。
どこの家や建物も電気柵がある。
よくバイクで見るREPSOLってガソリンスタンドだったこと知らなかった。
ずっと行ってみたかったBENBOSというペルーのハンバーガーチェーンに寄ってみた。
ちょうどコパアメリカというサッカーの南米選手権がやっていた時期で、店内のスクリーンで放送を流していた。
バイトの少年が気になってしょうがないらしく、何度もテーブルを拭くふりをしてスクリーンの前を行ったり来たりしていたw
店内に響き渡る中継の早口のスペイン語の解説が南米にいる感が強く感じられて良かった♪
店内のトイレに向かう通路ですれ違った5歳位の幼女に「チ~ノ!」と言われた(南米でのアジア人に対して使う蔑称)
ボリュームはあったが味はまあまあだったペルーの黄色い芋と紫タマネギが挟まったハンバーガー。
その後、腹いっぱい食べてゆっくりと待ち合わせをしている新郎のお姉さんのマンションに行ったら何度インターフォンを鳴らしても無反応。
管理人の英語を話せないおじさんに身振り手振り説明して話したところ、どうやらぼくを置いてクルマで出かけてしまったようだった…。
後で新郎に聞いたところ、「皮ムラさん遅いから一人でどっか観光に行ったと思った」そう。
しかたなくタクシーを拾って旧市街まで行ってみることにした。
最初プロボックスのボロいタクシーに乗ってみたくて停めたのだが、ドライバーがまったく英語が出来なかったのでしかたなく後から走ってきた綺麗なヒュンダイのタクシーに乗車した。
英語が堪能なドライバーさんで、ドルが使えることはもちろん、ユーロもベネズエラボリバル(それを聞いて自分は今遠くにいるんだなと思った)も使えるよ~と言っていた。
法律が変わって日本から中古車のプロボックスやADバンは入らなくなったけど今のヒュンダイは悪くないそうだ。
あまりヒュンダイに乗る機会なかったからいい体験したと思う。
旧市街。
たしかに歴史のある石の建物や傭兵交代など見どころのある場所だったが、観光客がごったがえしていて個人的にはあまり面白い場所とは思えなかった。
マシンガンをさげたお巡りさんがそこいらじゅうにいて驚いた。
自分的に非常に南米のイメージのペットボトルをサッカーボール代りにしている子供。
賑やかな通りをずっとペットボトルを蹴りながら歩いていた。
観光客の多い賑やかな場所からしばらく歩いていると、河と高速道路を挟んだ橋が見えてきた。
ぼくの好奇心レーダーが反応したので歩いて渡ってみた。
後で知ったのだが、橋の向こうはスラムだから絶対に行ってはいけないとガイドブックに書いてある場所だったらしい。
そんなことも知らずに橋を渡ったら、
「ぼくが来たかったのはまさにこんな場所 !」状態だった。
さっきまでいた観光地と違ってドヨ~ンとした空気と匂い。
実際にゴミが散らかっていて臭い。
野犬もそこいらじゅうにうろうろしている。
普通ならよしよしと手を出すと尻尾を振ってこっちにくるけど、ここの犬達は敵意剥き出しで吠えてくる。
ここは面白そうだとどんどん中まで入っていくと、
古いクルマの宝庫だった!
クイントインテグラ。
クレシーダ。
CRXだけど顔がカローラFX !?
とにかく野良犬が多かった。
フンを踏んだorz
ネコもいた♪
雑貨屋で買ったCRUSHのパイン味。
よく日本のブラジル食材スーパーでオレンジ味を買うのだが、これは初めて見た。
まさかこの後この飲み物を強盗の頭にぶっかけることになるとは知る由もなかった。
日も暮れてきたので、最後にこの水色のコロナを撮って帰ろうと思った。
ここでそのまま帰れば良かったのだが、
「後ろからのショットも撮ろう」と思いクルマに戻った。
飲み物を買ったあと写真に小さく写っている白いタクシーの後ろのリアカー横の3人組の横を横切ったのだが、嫌な視線を感じていた。
このコロナのリアショットを撮った後、3人組の男達のひとりが走ってきた。
この時点でまさか自分のところにくるわけではないと思い、ぼくはカメラをポケットにしまい来た道に向かって歩き出した。
その瞬間、走ってきた男がぼくに凄い勢いでぶつかり、腰に抱き着きジーンズのケツポケットに手を入れてきた。
とっさに、
「あ”ぁ !!」とデカい声を出して手に持っていた飲み物を強盗の頭にぶっかけた。
幸いすぐに強盗は走って逃げていった。
こんなことがあろうとカメラや財布は容易にスることのできないフロントポケットに入れておいて良かった♪
強盗ザマー !!
拡大写真。
右のやつ。
「危なかった…ガクブル」と思いつつもたまたまラッキーなことにカメラも財布も命も盗られなかったので、「これはイイ土産話になる♪」と思っている自分もいた。
すぐそばにマシンガンをさげた二人組のおまわりさんがいたのでチクったのだが、おまわりさん英語が通じなかった…。
かろうじてどんな服装をしていたと聞いているのがわかったので、「白いサッカーのユニフォームみたいなのを着ていた」と伝えたらそのひとりが走って探しに行った。
無事旧市街に戻り、タクシーを拾って家路についた。
今度は英語のほとんど通じないドライバーで、ずっとTVのサッカーを観ながら運転していた。
降りるとき、最初に料金を交渉していたにもかかわらず、
「てぃっぷ!てぃっぷ!」とチップをせがまれたのでしょうがないからポケットの小銭を適当にあげた。
その夜、追いはぎにあった話は新郎やその家族や友人たちとの団らんのいい酒のサカナになったことはいうまでもないw
「リマの人間だってあんなスラムに決して立ち入らないよ」
と皆言っていた。