
皆さんは喫煙をするだろうか。
私はもう長い間喫煙をしており、やめないまでも減らしたいと思いながら日々を過ごしている。
特定の銘柄をずっと喫うのではなく、その日の気分によって色々と喫うが、基本的に茶色いフィルターの銘柄が珈琲に合うような濃い味の場合が多いので、主にそれらを喫うことが多い。
この前の日曜日、裕八と80年代の国産車が集まる会合が埼玉の公園で行われると聞き、見物に出掛ける事になった。
朝から梅雨特有の雨交じり重い湿気に覆われた天気だった。
時々ワイパーを作動させながら、裕八の住む東京の北側のターミナル駅に車を走らせた。
待ち合わせの場所で珈琲を飲みながら煙草に火を着け、一本を喫い終らないうちに傘を片手に裕八がやってきた。
「おはようございます。嫌な天気ですね。」
「まったくだ、ところで昨日はどうだった?」
昨日、世田谷にある文学館のような場所に行って来たと聞いていた。
「実はですね…」
裕八は鞄の中をごそごそと漁り、小さな箱を取りだした。
「ぼくも喫ってみたくなったんですよ。」
白い箱に赤い帯のラークマイルドのロングだった。
古い文士の写真を見てきて影響を受けてきたことは容易に想像できる。
昔は小説家と言えば万年筆に煙草という時代だったので、文士の古い写真には必ずと言っていいほど煙草を持った写真がある。
「やれやれ…」
ぼくはうんざりした気分で裕八の持っている煙草の箱を取り上げナビゲーションのモニターの上に置いた。
「いいか、その歳まで煙草を喫っていなかったのなら喫うべきではない。」
ぼくはありきたりの健康に害があるということ、お金の無駄、それに車内で煙草を喫うとガラスが汚れることや灰で車内が汚くなることを一通り説明した。
「あともう一つ。わかるかい?」
「いや、わかりません。」
ぼくはラークマイルドロングの箱を手に取り、セロファンのパッケージを剥きながらこう説明した。
「裕八はなぜミレーニアが好きなのだ?それとなぜラークマイルドを選んだのだ?」
しばらく景色を眺めながら沈黙していた裕八が堰を切ったように言った。
「やはり今の車に失われてしまった有機的な美しさや、今の車にはない優雅さを感じるからです。なぜこの銘柄を買ったかはたまたま目に付いたからです。」
ちょうど東京から埼玉に入る県境付近、雨があがりサンルーフ越しに日差しが飛び込んできた。
「なぜきみがアクセラやアテンザを選ばずわざわざ古いマツダを選んだ事はよくわかった。でもね、残念ながらそのラークマイルドは新しいんだよ。」
僕は胸のポケットから自分の煙草を取りだした。
「ぼくのはクラシックマイルドなんだ。」
信号待ちで煙草の箱を並べてみるとデザイン的にはほぼ同じだが、よく見てみると明確にデザインが違う。
ベースとなる白も裕八が買ってきたラークマイルドは純白に近い澄み切った白。
LARKとロゴが入っている帯もメタリックなグラデーションの入った現代的なレッド。
クラシックマイルドは黄ばんだ白に金のふちどりがあるべたっとしたワインレッド。
パッケージ上部には「SINCE 1963」
なりより明らかに違うのはフィルターが茶色ということだ。
「つまり、きみの選んだラークマイルドは現代のマツダ。クラシックマイルドこそクラシックマツダなんだよ。」
ぼくはサンルーフをチルトアップし煙草に火を着け、裕八を見ながら煙を深く吸い込んで吐き出しつつ言った。
「文学にかぶれるのもいいが、新しいラークを選んでしまうあたり文学を語るにはまだまだだな。」
少し怒った表情になりやや大きな声で裕八が言った。
「お言葉ですが、それでは文学を語る上での本質とはなんなんですか?」
「まず文学を目指すならあらゆる人生経験が必要じゃないかな。美味しい物を食べ好きな車に乗って、それと…やっぱり女だろうな。そういった経験を沢山してこそ文学を初めて理解が出来ると思う。」
「僕はまだ若いのでまだまだですよね。」
そんな話をしているうちに会場に着いた。
雨も完全に止み、盛夏を思わせるような雲の間に青空が広がっていた。
色とりどりの80年代から90年代前半の国産車を充分に堪能した僕らは、車に乗り込み会場の駐車場を後にした。
僕はサンルーフを開け放ち、新緑の中を車を走らせながら再び煙草に火を着けると、煙が真っ青な空に浮かぶ夏の雲に吸い込まれていった。
「さあ、人生経験をしに今から西川口方面に向かう。」
「西、川口ですか…、何があるんですか?」
僕はにやりとしながらつぶやいた。
「トルコだよ。」
ここまでのみんカラ上の俺ら ↓
現実の俺ら ↓
実際の会話(実話)
「皮ムラさん ! タバコ初めて買ったンゴwwwwwwこれで今日からワイも文豪wwwww」
「wwwオウフwwwユーハチ氏まさかの厨二病発病キタコレwwwwwwタバコはだめえええええwwwww」
タバコを取り上げて首を絞めるワタス(グフフ…タバコ代420円浮いたwww)
「悪霊退散 ! 悪霊退散 ! 悪霊退散 !」
胸の上で手を十字に切りながらどんどん顔がピンクになってゆくユーハチ氏wwwww
「だからあ貴様はみんカラ上で~厨二と言われるのだ~wwwwwしかもラークマイルド(笑)wwwwwニワカ乙wwwww」
「じゃあなにを買えば良かったのでござるかwww教えてキボンヌwww」
「クラシックマイルドですが何か?」(ヤニ臭い息を吐きながら)
クルマを見終わって、
「ここから近いし西川口に行くンゴ !!」
「えっ !? 噂のNK流wwwwww」
「ユーハチ氏、トルコ行ったことある ??wwwww(意味深)」
「それって今使ってはいけない言葉では(真顔)」
続きはフォトギャラリーにて「西川口方面トルコ潜入記」
後日アップ予定
Posted at 2014/07/01 02:16:14 | |
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