今春惜しまれ“先駆者”引退　つばさ初代車両400系、ファンからは保存求める声

山形新幹線つばさの初代車両400系がことし4月、退役する。

在来線に新幹線が乗り入れる日本初のミニ新幹線の「先駆者」。
1992年の開業から18年がたち、新型車両への更新が進められており、主力は既にＥ3系に代わった。12編成が製造された400系は現在、1編成（7両）が残るのみ。引退後の“身の振り方”はまだ決まっていないが、鉄道ファンなどからは保存を求める声が寄せられている。

山形新幹線は92年7月に山形－東京間で開業。
ＪＲ奥羽本線の線路幅を新幹線の線路幅に広げることで、新幹線・在来線直通運転を可能にした。
一方、車体のサイズは在来線のトンネルを通過することなどから、東北新幹線などのフル規格新幹線よりも一回り小さく設計。
シルバーメタリックの車体カラーも注目を集めた。
福島駅からは東北新幹線に連結して運行し、乗り換えなしで山形－東京間を行き来できるようになった。

ＪＲ東日本は当時、最先端の技術を注ぎ込み、世界でも例のない新幹線・在来線直通運転の車両として400系を開発。
山形新幹線で得られたノウハウは、97年に開業した同様のミニ新幹線・秋田新幹線や最新鋭のフル規格新幹線の開発に生かされた。99年には山形から新庄に延伸された。

山形新幹線は現在、15編成（Ｅ3系14編成、400系1編成）で運行。
唯一の400系はこの年末年始も、帰省客らを運んだ。12月29日には電気系統の故障で運転できなくなったが、元日には復帰し、6日も主力のＥ3系に交じって元気に走行した。

これまでに退役した400系11編成は保存されることなく解体された。
ＪＲ東日本などによると、現段階で最後の1編成を保存する具体案はないが、初代車両は技術的・鉄道史的に価値が高く、鉄道ファンや利用者からは鉄道博物館（さいたま市）での保存などを求める声もあるという。

（山形新聞より）

新在直通運転の先駆でもある４００系。
先頭でいいから１両保存すべきを私も思います。
１編成保存なら、利府にという手も有ると思いますが・・・色々難しいのかもしれませんね。