三菱自・仏プジョー　ロシアで合弁工場検討

三菱自動車は仏プジョーシトロエングループ（ＰＳＡ）とロシアで乗用車を共同生産する検討を始めた。
合弁工場を新設し２０１０年にも中型セダンなどを生産する方向で調整している。三菱自は経営再建中だが販売が好調で高い成長も見込めるロシア市場で、ＰＳＡと組み現地生産することでロシアでの基盤固めを狙う。
実現すれば日系メーカーでロシアに生産進出するのはトヨタ自動車、日産自動車に次ぎ３社目となる。

三菱自は昨年末、ロシア政府と覚書を交わし現地進出の計画を伝えた。
ロシア政府が進出の意向を示した案件に自動車部品の輸入関税を減免することに応じ、そのうえで三菱自は投資額の抑制と工場稼働率の向上をはかるために、ＰＳＡとの間で合弁方式とする話し合いも始めた。

新工場の場所は北西部のサンクトペテルブルク市近郊が有力。生産車種はロシアで人気の高い中型セダン「ランサー」の後継車を軸に調整するとの事。