若桜鉄道存続へ「上下分離」導入を検討

鳥取県東部の第３セクター、若桜（わかさ）鉄道（若桜町、郡家―若桜間１９．２キロ）の経営再建問題で、沿線の若桜・八頭両町や鳥取県は土地や線路などの施設を沿線自治体が保有し鉄道会社の維持負担を軽減する「上下分離」方式を導入する方向で検討に入った。

国土交通省が来年度創設を目指す地方鉄道の支援枠組みを活用。公的支援により若桜鉄道の赤字は８割圧縮し、５分の１にできるとしている。

国交省が検討する地方鉄道の経営支援枠組みは、上下分離方式を導入する形で自治体が鉄道会社を支援する場合、自治体負担の一定割合を特別交付税で国が補助する仕組み。

若桜鉄道は開業以来赤字が続き、運営基金が２，００９年度にも底を突くことから存廃問題が浮上。
若桜・八頭両町は５月に存廃に関する検討会を設置、このほど国の補助制度創設を前提に、上下分離方式で存続させる方向で一致したそうです。