九州新幹線西九州ルート　２７日にも着工決定　武雄温泉‐諫早４５．６キロ　基本計画から３５年

政府・与党は２７日に整備新幹線ワーキンググループ（ＷＧ）を開催する方針を固めた。

博多と長崎を結ぶ九州新幹線西九州（長崎）ルートのうち武雄温泉‐諫早間４５．６キロの着工を決定する見通し。
総事業費は２７００億円。同ルートは１９７２年１２月の基本計画決定から３５年余りで実現の運びとなるそうです。

ＷＧ後、佐賀・長崎両県とＪＲ九州の着工同意文書提出などの手続きがあり、国交相の工事認可は３月中旬。
年度内に着工すれば、２００７年度予算１０億円の執行は可能となる。

ＷＧでは、昨年１２月の佐賀、長崎両県とＪＲ九州の三者合意案を踏まえ、ＪＲ九州の収支採算性▽投資効果▽建設に向けた安定的な財源確保‐など、着工に必要な基本５条件を確認する。

三者合意案でＪＲ九州は並行在来線の運行を続ける異例の決断をした。
これで条件の１つだった「並行在来線の沿線自治体同意」は不要とされ、反対を続けてきた佐賀県鹿島市、江北町の同意は着工条件から外された。

三者による並行在来線の赤字負担決定を受け、ＪＲ九州はこの赤字を含めた西九州ルートの収支採算性などについて新たなデータを提出。
政府・与党で採算が取れるかなどを検討してきた。

西九州ルートには、レール幅の異なる新幹線と在来線を車輪幅を変えて走れるよう開発中のフリーゲージトレイン（軌間可変電車）を導入する予定。
博多‐長崎間の所要時間は現在より２８分短縮され１時間１９分。

ただ・・・同ルートの諫早‐長崎間については、建設財源が見つかっておらず、調整を続けているそうです。

西九州ルート、少しですが前進しましたね。
平行在来線にも光がきちんと当たってるのが評価できる所ですね。