しばさちp9iのブログ一覧

自動車大手の独ダイムラーが２４日発表した４―６月期決算は、純利益が前年同期比２５％減の１３億９５００万ユーロ（約２３７０億円）だった。

景気減速懸念と原材料高に加え、米クライスラーの低迷が響き、１２月通期の業績見通しを下方修正した。

売上高は６％増の２５３億８２００万ユーロ。
メルセデス・ベンツ乗用車とトラックが好調で、グループの販売台数は１０％増の５６万６５００台に伸びた。
しかし・・・部門別の営業利益は乗用車、トラック部門とも１％増にとどまった。

昨年８月の売却後も１９．９％を出資しているクライスラーは、北米市場の販売不振で苦戦中。
ダイムラーはリストラ費用として９３００万ユーロを計上した。

ダイムラーも北米の景気減速の影響を少なからず受けてるですね。
クライスラーを本腰を入れて立て直さないと、もう一度ダイムラーに悪影響を与えかねないかもしれませんね。

米クライスラーは２３日、１０００人のホワイトカラー（事務職）従業員の追加削減計画を明らかにした。

米国の新車需要の落ち込みを受け、同社は米国内の大型車工場1拠点を閉鎖すると６月末に発表したばかり。
販売不振が収まりそうもないため、労務費コスト圧縮にも取り組む。

今回の人員削減では、ホワイトカラーの５％強を９月末までに削減することが目標。
「希望退職制度への応募者が目標人数に達しなければ、指名解雇もありうる」（広報）という。ホワイトカラー削減は昨年２月と１１月にも発表しており、２年間で３回目の削減計画策定に迫られた。

ビッグスリーは深刻な販売不振から業績が一段と悪化。資金繰りの不安も浮上している。
米メディアによると、クライスラーの現金は昨年末で約９０億ドル（約１兆円）あり、今年６月時点でも手元流動性の水準は変わっていないという。

ＧＭ・フォードよりも厳しい状況のクライスラー。
今後どうなっていくのか、気になります。

米フォード・モーターが２４日発表した４―６月期決算は、８６億６７００万ドル（約９３００億円）の最終赤字に転落した。

ガソリン高や米国の景気減速で北米自動車事業の業績が悪化していることから、事業資産の評価損など一時損失を約８０億ドル計上した。
北米地域の大型車販売の回復は当面見込めないため、フォードは小型車事業の強化策など事業見直し策も発表した。

フォードは1―3月期は黒字を確保していたが、今春以降、主力の大型車などの販売が急速に落ち込み、資産の評価損計上を迫られた。
税引き前段階で評価損を北米自動車事業で５３億ドル、金融子会社で２１億ドル計上した。

小型車事業の早急な強化がフォードを救う鍵なので、早急に事業の見直しをしてもらいたいですね。
そのためにも、マツダ・ボルボの力をフルに活用すべきと思いますよ。

１―６月の世界自動車販売で、トヨタ自動車は米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）を上回り、前年上期に続いて世界首位となったそうです。

ＧＭの北米での販売不振が深刻で、２７万７０００台の差となった。
トヨタは前年同期比でプラスを確保したものの、北米と日本での販売が伸び悩んだ。

ＧＭが２３日発表した１―６月の世界販売台数は前年同期比２．９％減の４５４万４０９台となった。
景気減速やガソリン高の影響を受けて北米市場の販売不振が深刻化。
４―６月は同５．０％減の２２８万６６９４台に落ち込み、２四半期連続で前年実績を下回った。

トヨタが２３日明らかにした２００８年上半期（１―６月）の世界販売台数（日野自動車とダイハツ工業含む）は前年同期比２％増の４８１万７９４１台。
アジアや中東で販売台数を増やしたが、ガソリン高や消費低迷により北米や欧州では減少。
半期ベースの伸び率は前年同期の８％から鈍化した。

この調子だと、通年で世界首位の可能性もありますね。
とは言え、トヨタも北米の景気減速が下半期にどれだけ影響するかな？