ADバン修理。

年末から約束していた、ADバンの修理です。



症状。
①ヒーターが効かない。
②燃費が悪い。１１ｋ～１２ｋ。
③燃料計の動きがおかしい。（イグニッションを入り切りすると治る。）
④バックドアのロックが動かない時がある。
⑤ウインカーを点けると、ハザードが点灯するときがある。バックに入れたときも、ハザードが点灯するときがある。

以上の症状です。

難しい。。。私には。。。

この車はCAN通信車。
コントロールエリアネットワークの頭文字ですね。

簡単に言うと、今までの車はそれぞれに独立した、ECUがあり、その先にセンサーと接続されています。
CAN車はそれを、ネットワークで繋いだもの。
メリットは配線が大幅に簡略できる。
配線の接続不良等が軽減される。
診断時に全てがネットワークで繋がっている為、診断が繋ぐだけで全てにアクセスできる。

デメリットとしては、私見たいな人間には理解不可能である。。。
故障が伝染してまう。
例えば、一つのセンサーの故障コードが出たときに関連したほかの正常なECUの故障コードも出るという事。

等々。。。。。。

なんだかんだ言いながら、やらなきゃいけない。

まず、①。
これは、乗って帰った状態。
完全に暖機状態です。



解りました。
低水温ランプが点灯したままです。

診断機繋いで、データモニターします。
水温６６度。
アイドリングしてると、上昇します。
サーモですね。

取り外すと、冷えてる状態でも、クーラントが出ます。



開きっぱなし。
①はサーモで解決。

②は①と関連してるんじゃないかな？
水温が低い状態だと、常に、増量補正してるんで、燃費悪化と。。。

この車は１２００。
本来は１５００の車体なんで、逆に１２００の方が、燃費が悪い場合もあります。
①と②はこれで、修理して様子見ます。


③これは、燃料メータも疑いますが、燃料ゲージの方を疑うのが妥当かと。。
確か、初期型はゲージの接点に接続不良が起こりやすかったはず。。
対策部品が出てたはず。ってことで、部品待ち状態。
と、言いながら、症状は確認できないんですね。

後は④と⑤
これも、症状発生せず。
CAN車ですから、私の診断機でもアクティブテストで、殆どの装置を診断機で動かせます。
故障コードは出ていない。

ロックソレノイドも診断機で何度も動かしますが、正常。
勿論、リンク関係は見てますよ。

これは、ソレノイド交換してみます。
症状が現認できてないのです。

さて、難儀なのが、④。
これも、症状が現認出来てないんで。って、出ない。。。。

CAN車じゃなかったら、ハザードスイッチ系統を疑うところですが、（ここを通ってウインカーに行ってるんで。。。）これは、ウインカーを動かすと、BCMに送信。そして、メーターで受信。（意味がわからん。）

一応、全ての制御をこのBCMが作業してるんで、見て見ます。
ダッシュの奥に。。



これは、ECM。



一応、これも関係してますが、本来はウインカーには制御してないようなので、接続不良等を点検してみますが、異常無し。

勿論、各部配線は点検しましたが。。。何せ、異常が現認出来ない。

とりあえず、BCMを交換してみようかと。。



ただ、このBCM（ボディコントロールモジュール）は、別の車両から付け替えると、動かない場合があります。
特にキセノンの場合は。
これは、メーカーで書き込みしてるんで、ディーラーのコンサルトでは、書き換えは出来ないらしい。

新品を買って、書き込みはできます。書き換えが出来ないという事。

と、言いながら、この車はキセノンでは無いんで、中古を手配。
今日、到着。
組み付け。診断機でBCMにアクセス。
アクティブテストで全ての項目の動作点検。
正常でした。
一応、今日はここまで。

明日、燃料ゲージ到着予定。

全て、これで、治れば良いのですが。。。。。。自信が無いです。
なにせ、肝心の症状を確認できてないので。。。

治らなかったら。。。。。。。。。Ｄへ。。。。。。か？？？でも。。。Ｄで対応できるかな？？？