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朝一にユニックを借りてきて、昨日入庫した、スズキMRワゴン、MF21Sの修理です。
高速走行中にエンジンチェックランプが点滅し始め、パワーダウンし、最後にエンストすると言う症状です。

走行、１４万キロ、今年の３月にうちで車検しました。
お金をかけれない人なので、極力安く仕上げた車です。

実は、車検受けて、１ヶ月後も同じ症状を言われ、点検したのですが、その時は診断機が無く、症状も全く確認できずで、一通りの点検して乗ってもらっていました。

今回も、いくら試乗しても症状は確認できません。

早速、診断機で診てみます。（仮物でなく、うちも欲しいっす。）

X431です。



OBD端子にアダプターを差込、ブルートゥースで本体に飛ばします。

順番に項目をチェック。







今はチェックランプは点灯していませんが、出ました。P1910 VVT異常ですね。

可変バルブタイミングですね。

この車、エンジン始動時にガラガラと２秒くらい大きな音がします。
これは、カムシャフトにVVTのノックピンが入る穴があるんですが、劣化して、穴が大きくなっているんで、こんな音が出るんですね。
ある意味、カムシャフトの不良です。
スズキはリコールしませんね。



それに比べ、ダイハツはリコールしてるんですが。。。。。

それで、この車はエンスト後、暫くすると、普通にエンジンが始動するそうで、それを聞くと、どうもVVTメカニズム本体の不良では無い印象？

VVTなら、オイルコントロールバルブ（OCV）の故障コードも出る事が多いので、これは出ていません。

疑われるんが、カム角センサー（カムポジションセンサー）、これがよく壊れるんですね。でも、カム角センサー異常の故障コードが出ていないのは、一応、動いているからです。断線や短絡していたら、出ますが。

おそらく、熱の影響で信号がおかしくなっている可能性が。。。

滅多に症状が出ないので、カム角センサーに熱を当てて、様子を見たいのですが、うちにはホットガンしかありません。
これで炙ると、ハーネスを溶かしかねない。

とりあえず、取り外してみる事に。。

このK6Aは２つ付いています。同じものです。



赤枠が１番。青枠が２番。結構、外しにくい位置なんですね。



取り外して、単体でテスト。
赤にプラス、黒にマイナス。緑が信号出力線。

センサー先端にドライバーなんかをかざすと、0V～5Vの範囲で電圧の変化があれば正常。

で、通常はこれも正常です。

ここで、ホットガンで炙ってみます。（遠めに）
すると、暫く炙っていると、0Vにならなくなりました。



これか！？

で、冷ますと正常。

部品発注。
￥3750なり。

今回はついでなので、２つとも交換します。

で、２番も同じようにテストします。
こちらは、いくら炙っても正常でした。



１番はエンジン制御、２番はエンジンチェックランプ点灯用らしいっす。
聞いた話。。。。

だから、１番が熱で信号がおかしくなり、エンジン不調になるのかな？と一応、診断しました。


さて、ここまで、ばらしていると、プラグもみたくなり、見てみると、やっぱり、前回安く上げる為、交換時期きてるのに、こうかんしてません。

今回は交換します。
それから、プラグホールにオイルがビッシリ。

タペットカバーガスケットも一緒に交換します。

私はいつも、タペットカバーを外す時は硬いので、板金用の引っ張り工具をねじ込んで、スライディングハンマーで引っ張ります。

でも。。。。写真。。。




外れない。そりゃ、そうだ、何時も忘れるんですね。
久しぶりだと。

プラグ穴付近に１本だけ、ネジがあるんです。忘れてました。
壊すところでした。あぶねえ。。。。

おおかた、組み上げて、エンジン始動させたかったのですが、来店があり、途中で終了となりました。

社長の船体の腹塗りが追加になり、大急ぎでマスキング。
塗装は社長がしましたが、その時間が余分に。。。。



で、出来上がると、即効、日本海へ。。。。。
良いなあ。。。。

まあ、おかげで、ぼちぼち仕事できましたけど。。。。。