
時間がたってしまいましたが、備忘録です。
職場の勤続30年で3日間のリフレッシュ休暇がとれるので、それを活用して10/31~11/2に青森方面へ旅行に行ってきました!
全国旅行支援とNEXCO東日本のドラ割(東北6県周遊プラン)を活用して移動の足はもちろん愛車レヴォーグです。

1日目、東北道を北上。眼前に岩手山を望む花巻南IC~盛岡南ICの区間は最高速度が120㎞に設定されており、レヴォーグも本領発揮! 120km/h+αの速度で快適快調にドライブできました!!
第一目的地は弘前公園。桜が全国的は超有名スポットですが、秋の紅葉の名所としても知られています。ちょうどこの時期「弘前城菊と紅葉まつり」が開催されていて、普段は有料となっている天守付近や植物園も無料開放されていました。

天守からは岩木山もバッチリ望めました。

堀の紅葉も見事でした。

城内各所には様々なオブジェが飾られていましたが、特にメインステージに設置された「朱雀」は見事でした! 夜のイルミネーションも見たかったです。

弘前公園周辺には古い洋館が多数残されており、それらを観て回るのも散策するのも良さそうです。
弘前公園散策後は十和田湖に向けて国道102号線で移動。思いのほか快適なドライブコースでした。

1泊目のお宿は十和田湖レークビューホテル。決して高級なホテルではないですが、ホテルの前庭がそのまま十和田湖畔につながっており、ロケーションに恵まれています。秋田県と青森県の県境に位置している立地も面白いです。
2日目は朝一番で十和田湖から奥入瀬渓流へと流出している子ノ口に向かいました。若い頃に奥入瀬渓流はドライブしたことがありますが、旅行先として訪れたことは無かったので、この機会にようやく行くことができました。

湖畔の紅葉は赤や黄色に彩りが残っており、青空や湖面とのコントラストが見事でした。

湖畔の駐車場に車を停め、レンタサイクルで奥入瀬渓流へ。奥入瀬渓流は傾斜が比較的緩やかなので、渓流沿いを走る国道102号線も絶好のサイクリングコースです。渓谷を満喫するには徒歩での散策が一番ですが、全ての区間の移動を考えると所要時間がかかります。また、車では駐車できるポイントが限られるので、要所に駐輪して散策、写真撮影などを行うことで渓流のビュースポットを効率的に見られる自転車利用を選択しました。

渓流の中で本流にかかる随一の滝、銚子大滝。水量も豊富にあり、約20mの川幅いっぱいに流れ落ちる水と河畔の紅葉のコラボが見事です。落差が約7mあるそうで、魚が遡上できない場所になっているためか滝の下流の淵などに間もなく産卵期を迎える大型のイワナの姿が散見されました。

奥入瀬渓流の両岸は断崖になっているところが多く、そうしたところから渓流に流れ込む大小たくさんの滝を見ることができます。その中でも落差が約25mと高く、水量も豊富な「雲井の滝」は流入する滝の中で最も見応えのある滝です。国道に面した右岸にあることから、滝のすぐ下まで行くことができます。

渓流沿いの国道を中程まで下って行くと、奥入瀬渓流を代表するビュースポット「阿修羅の流れ」が現れます。勾配がやや急で大小多くの岩ぶつかりながら複雑に流れ下る急流は迫力満点です。岩に生えた苔の緑、空気を含んだ急流の白、河畔の紅葉した木々の赤や黄色のコントラストも見応えがあります。
ポスターに使われることも多い渓流随一の景勝とあって、平日でも観光客が多く、写真撮影だけでなくスケッチしている人もいました。
今回は渓流撮影のために三脚とND400のフィルターを持って行ったので、数秒間のスローシャッターによる撮影も行ってみました。天候もまずまずでほぼ無風だったので、木々は揺れずに急流の流れだけを上手く撮ることができました。

奥入瀬渓流を2/3ほど下ったところにある「三乱の流れ」です。「阿修羅の流れ」より勾配が緩く、川幅も広いので流れはややゆったりとしていますが、広さがあるぶん岩の数も多く、より複雑な流れになっているだけでなく、苔むした岩の上に木が生えていたりと、どこを切り取っても絵になる風景になっています。
3時間ほど掛けて渓流を下りながら散策を楽しみました。紅葉はピークを過ぎていましたが、河畔の木々は赤や黄色に色付いたものから落葉しているものまでバリエーションが有り、これはこれで良いタイミングだったと思います。天候にも恵まれ、最高の奥入瀬散策ができました♪

奥入瀬渓流を下った焼山から路線バスで十和田湖畔に戻り、乙女の像周辺を散策。

2泊目のお宿は「酸ヶ湯温泉旅館」です。日本有数の豪雪地帯として知られる酸ヶ湯は八甲田山の西麓にある温泉宿です。
宿泊した2日後には今シーズン初の本格的な積雪(11cm)があったので、予報を確認しての旅程でしたがサマータイヤ(Neova)でのドライブにはギリギリセーフでしたね(^^;;
酸ヶ湯温泉は300年もの歴史があり湯治宿として知られるレトロな温泉宿で、その独特の立地や、160畳の総ヒバ造り混浴大浴場(ヒバ千人風呂)がある名湯で人気の宿です。夕方チェックインした頃には平日にもかかわらず宿泊客のほか、多くの日帰り入浴の利用者で駐車場は満車状態でした;;
館内に入ると、本館の内装はリフォームされていており、廊下や休憩用のラウンジ?も建物外観からは思えないほど近代的です。それに対して今回予約が取れた部屋は湯治棟でした。料金は格安ですが、こちらは建物は内外とも昭和の佇まいを残しています。部屋の壁や扉も防音性は無いので、廊下を歩く足音が部屋の中まで入ってきます。湯治向けということで自炊設備もあり、これはこれで風情があると言えなくもないですが、次の機会があればリフォームされた旅館棟に泊まりたいところです。
肝心の温泉ですが、「ヒバ千人風呂」には4つの源泉が引かれており、このほか、男女別の「玉の湯」があります。いずれも乳白色のにごり湯で、泉質は酸性硫黄泉、pHは1.5~1.7と強酸性です。
「ヒバ千人風呂」は2つの浴槽と掛け湯、打たせ湯があり、浴槽も建屋も全てヒバの木で造られています。広い浴場に柱が無く、天井も高いので独特の雰囲気があります。
お湯は強酸性で、ほのかに硫黄の香りがしますが、入浴してみると私にとっては意外なほど肌への刺激も強く感じませんでした。そのため、ゆっくり浸かることができ、しっかりと温まりました。また、成分組成の違いからなのか?同じ酸性硫黄泉である福島の高湯温泉等と比較しても湯上がり後に体や衣類についた硫黄臭も弱いように感じました。

3日目は青森市内に降りて土産物を買って帰るのがメインの行程です。
まずは酸ヶ湯温泉旅館を出て国道103号線を青森方面へ下って5分ほどの場所にある城ケ倉大橋。ここも紅葉の名所ですが、標高の高いこの周辺は、既に落葉していました。それでも八甲田山系のブナ林を跨ぐように掛かるこの橋が絶景であることに変わりはありません。

酸ヶ湯から青森市内への峠道(国道103号線)を中程まで降りてきた場所にある岩木山展望所で休憩。岩木山や青森市の平野部が望めます。

土産物は青森港に面した立地の「青森県観光物産館アスパム」でお買い物。青森の頭文字Aをモチーフにした△形の建物が遠くからでも一際目を引きます。一階には総合的な土産店のほか、JAや漁連なども出店しており、加工品やお菓子などの食品のほか、農産物や海産物、工芸品など、青森県内のお土産品が網羅されています。旅館やホテルの売店は一見地元産品が並んでいるように見えて、多くは一定の提携業者が納めているケースがあり、地元製造ではないものも多いのですが、さすが県の物産館は地元生産者や事業所の商品が所狭しと並べられています。
ここではストレートの100%リンゴジュースやアップルパイなどを購入しました。

もちろん旬のリンゴも購入しようと思っていましたが、これに関しては物産館より山地に近い直売所で購入することにしました。直売所の方が鮮度も良いし、品種も豊富、贈答用から家庭用まで含めて品揃えが良いのも利点です。
と言う訳で、「道の駅なみおかアップルヒル」に立ち寄り、この時期に出荷数が多い「トキ」のほか、福島ではまず見掛ける事のない希少品種の「華宝」「レッドゴールド」などのリンゴを購入しました!

道の駅でのランチは「ホタテラーメン」。贅沢にホタテと海藻がたっぷり入っていて、優しいだしの塩ベースの美味しいラーメンでした。

旅の最後に立ち寄ったのは、黒石市の洋菓子屋さん「シャロン甘洋堂」です。
何故ココかと言うと、奥方の職場に黒石市出身の人がいて、その方から評判を聞いたからです。店名にもなっている「シャロン」というバナナとコーヒークリームをカステラ生地で巻いたお菓子が地元では有名だそうで、今回もそれを購入しておやつにいただきました(^^

帰りは黒石ICから東北自動車道に乗り、途中3度のトイレ休憩をとりつつ、ひたすら南下。仙台周辺は夕方のラッシュ時間でさすがに車が多かったですが、それでも5時間強でホームタウンに帰着しました。
移動距離が約1,100㎞と長旅になりましたが、天候にも恵まれ、楽しい旅となりました。