2008年07月19日
最小回転半径。
前々から、C25セレナで不思議だった点の一つ。
なぜ15インチホイールだと、最小回転半径が5.5mなのに、16インチにすると5.7mになるのか? その差20cm、Uターンすると40cm。結構大きいですよね。
15と16を比較すると、太さは195で同じ。違うのは扁平率とホイールリムサイズだけ。ここから直径を計算すると、
15は634.5mm。
16は640.4mm。
つまり15を16にすると、太さは変わらないが、直径が5.9mm程度大きくなる計算になります。これが原因なのかな?
ま、直径の計算値でこれくらいなら、タイヤの銘柄差や個体差でも変わっちゃう程度かもしれませんが。小さいとは言えないかもしれません。
でもこれだけだと、最小回転半径が異なる理由がわかりません。そこでさらにいろいろ、関係ありそうな点を調べて見ます。
トレッドは2WDと4WDで違いはあるものの、15と16による違いは無し。当然ホイールベースも同じ。
じゃあホイールは、と見ると、これもオフセットに違いは無し。まあトレッドが同じなのだから、当然と言えば当然です。
つまり普通に走っている状態では、タイヤ直径が6mm大きくなっている以外、違いが見当たりません。となると、残りは舵角かな。
で、見て見ると。どうやらステアリング関係のサービスデータで、「かじ取り角度」が違うようです。舵角ですね。つまりは、どれだけ前輪を曲げられるかの角度です。これが16インチにすると、3度程度?少なくなる様子。そのようにセッティングされているようですね。
なるほど、これが原因か。最終的な答えは、16インチにすると、フロントタイヤが15より切れなくなるから、ってことのようです。
ちなみに同クラスだと、
ステップワゴン5.3m(全グレード)
ノア5.5m(全グレード)
になっています。ステップワゴンは全部16インチ、ノアは15と16ですが、ノアはホイールサイズによる回転半径差はありません。15はセレナと同じサイズですが、16はセレナより太い205/60R16のようですが。
これらの点から想像するに、C25セレナの場合、元々舵角がかなりぎりぎりに作られているのでしょうね。それこそ、純正の15を16に交換しただけで、危なくなるくらいに。
とは言えこれは、メーカー基準の考え方でしょう。タイヤサイズは表記上同じでも、現物では結構違っていたりする場合があります。その差を考慮しつつ問題無くするためには、ある程度安全マージンを引いた数値になっているはず。
15インチ仕様に純正16インチホイールを入れても、メーカー的には危ないくらいの隙間、ってことになるのかな? これが現実的に危ない程度なのかどうかは、やってみないとわかりませんが。
なのでインチアップするような場合は、ハンドル切った時のタイヤハウスとの干渉を、普通の車以上に気をつける必要があるんですね。特に元が15仕様で購入したような場合は。
さらにローダウンやら車高調やら入れていると、タイヤとタイヤハウスのクリアランスは、さらに狭くなるのかな?
私自身は別にホイール替える予定も無いんですが、ふと気になったので調べてみました。
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Posted at
2008/07/19 16:09:13
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