みんカラのブログで、やたらドライブレコーダーって言葉が出てくると思ったら。
あんしんminiのキャンペーンやってるんですな。
個人的に、この
あんしんmini。現在販売されている個人向けドライブレコーダーとしては、かなり出来の良い方だと思います。
ただし実際には私は使っていないので、メーカーサイトや使用者インプレからの判断ですが。
このドライブレコーダーってシロモノ、未だ未成熟な機器です。カー用品大手で参入しているのは、今のところ
富士通テンくらいでしょう。各自動車メーカーで、特に今年になって純正オプション採用が進んでいますが、こんな理由でどこの車メーカーでも、この富士通テン製をベースにカスタマイズした物を採用しているようです。
トヨタの。
日産の。
ホンダの。
スバルの。
他は、よく言えばベンチャー、悪く言うと海千山千の小さな企業が作っている物が多いです。ただし変わったところだと、
ホリバアイテックが出していますね。これはカー用品メーカーではありませんが、測定機器では有名な
堀場製作所の、カー用品関係の子会社です。個人向けドライブレコーダーとしては、老舗?かな。
後は
マルハマや
セルオート等は、少しは名の知れたカー用品会社でしょうか。大手とは言い難いですが。
未成熟故、メーカーも手探りらしく。まだまだ統一された方向性ってのが出来ていません。各メーカーが試行錯誤しながら、良い機能を盛り込もうとしている感じです。
記録媒体、記録方式、記録内容、検証方法、カメラ性能、取り付け方法等々、本当にバラエティに富んでいます。面白いと言えば面白いです。
記録媒体は、最近のはほとんどがSDカードです。最も普及していて小さく、消費電力も小さい記録媒体だからかと思います。
一部基本設計の古い機種だと、CFカードだったりします。
また、記録媒体不要や証拠の能力向上のために、本体内蔵メモリータイプも一部存在します。しかしこれは、記録出来るデータ量に限りがあるため、ごく一部の機種のみです。
あんしんminiはSDカード。
記録方式は、トリガータイプが主流です。これは本体にショックセンサーを搭載しており、一定の衝撃以上の場合、衝撃の前後数秒のデータを記録するものです。必要なデータが直ぐに取り出せる点が良いですが、センサーが感知出来ないと全く記録されない欠点があります。
対して最近出てきたのが、常時記録式。これは家庭用監視カメラのレコーダーのように、電源がある限り常時録画し続けるタイプです。記録媒体が一杯になったら、古いデータから順次上書きしていくタイプ。
基本的に記録しっ放しなのでデータの取りこぼしは起き難いですが、当然記録媒体が大きくないと、肝心なデータが直ぐに消えてしまう危険性があります。その割りに、長時間記録出来るタイプはまだ少ないです。また、ファイルは一定時間ごとに1ファイルとして記録されますが、その間隔でわずかに記録されない時間があります。この機種だと5分程度で1ファイル、その間隔は1秒程度。つまり5分に1秒程度、撮影されていない時間があります。
あんしんminiは、常時記録型。ただ、みんカラのキャンペーンの紹介記事には、誤りがあります。「ドライブレコーダーで唯一の常時記録型」とありますが、これは発売時点のデータで、今は常時記録型は数機種存在します。JARO的にまずいかも?(笑) なので
販売元のサイトでは、唯一と言う文字は見当たりません。
記録内容は、最も簡単なのは、映像のみ。最近は音声も記録出来るのが増えています。さらに一部の機種は、GPSで位置や速度等の情報を記録出来たり、車内カメラでドライバーの様子も記録出来たりします。
あんしんminiは、画像と音声。
検証方法は、わかりにくいですが記録データを見る方法です。主流はパソコンを使う方法です。本体にパソコンを繋ぐか記録媒体をパソコンに挿して、データを見ます。
他に一部、カーナビのモニター等で簡単に見ることの出来る機種もあります。
あんしんminiは、SDカードを取り出して、パソコンで見るタイプ。
カメラ性能は、正直今の段階では、どこもまだイマイチ、です。信号は見えるが、他車のナンバーはまだよほど条件がよくないと読み取れません。ちょっと前のウェブカメラ程度、と思えば良いでしょうか。(27~35万画素程度のやつ。)
また、撮影情報の都合で画角が必要なので、広角なレンズを使っているのも、画質がイマイチと感じる要因の一つかもしれません。
画像のきれいさを追求すれば、記録素子のコストだけではなく、記録媒体も大きいのが必要になりますし,その辺はいろいろ各社試行錯誤している部分のようです。
取り付け方法は、これは本体構造に起因する物です。大きく分けて一体型と別体型があり、一体型が主流です。これはETCを思い浮かべるとわかりますが、特徴はほぼ同じです。
一体型は、全ての機能が本体に入っているタイプ。別体型は、カメラやマイク部だけを別部品としているタイプです。
また、本体タイプに関係無く緊急記録ボタンを別途搭載しているタイプもあり、これは緊急時に押すと、強制的に記録されたり、その部分のデータが特別扱いになったりします。
ETC同様、一体型は取り付け簡単。電源をとるだけ。その分本体が大きい。別体型は取り付けは面倒ですが、スマートに付けられます。
他にも、
電源断時のバックアップ電源能力。(電源が切れても、切断後数秒までのデータは確実に保存される。)
複合機能。(レーダー探知機機能付等。と言うか、そちらがメインだったり。)
等々、機種によって機能のばらつきが本当に大きい物になっています。
将来的に、例えばこれを付けていると任意保険が安くなるとか、そう言う特典が出来たら、一気に普及すると思いますが。
今だと、万が一の保険的機能に数万を投資することになりますから、なかなか普及していないようです。
しかし個人ではなく業務用に目を向けると、このところ一気に普及してきているようです。
特にタクシーの普及が大きく、随分搭載車が増えた様子。これは、
映像記録されていることで、ドライバーが慎重になる。(万が一の事故時には、自分の過失も判明してしまう。普段の運転も記録されるので、荒い運転はすぐわかる。)
ドライバーの安全のため。(車内カメラ搭載型は車内も撮影しているため、理不尽な客の要求や暴力等も撮影される。)
等、利点がデータで判明してきたからでしょうか。
私も、幸いお世話になったことはありませんが。(安心miniではありませんが、)とりあえず付けてます。今後も使わないことを祈る。