
これ、とあるメーカーのシートヒーターのシガーライタープラグを開けたところです。
中にスイッチがあって、ヒーターを強弱切り替えて使えます。
画像向かって右が差込部分ですので、中央の白い配線がプラス、両脇のバネ状パーツから出る青い線がマイナスと思われます。
中央のプラス線は、プラグ内中央やや左にあるスイッチに繋がっています。これはON-OFF-ON型のロッカースイッチで、縦に三つある端子が、上側がオンで下の二端子、下側がオンで上の二端子が繋がります。それが二列あってそれぞれが独立しているので、スイッチの操作部は一個で、二系統のON-OFF-ONが出来ることになります。
見る限り、縦に左側三つ並んだ端子が実際にシートヒーターに繋がる配線で、右側の三つの端子は、インジケーターLED用のようです。なので右側の三つの端子は、あんまり問題無いんですが。
スイッチの真中の二つの端子に繋がっているプラス以外の白線は、インジケーターLEDのための配線らしいので、無視するとして。
ロッカースイッチが中立だと、全ての端子は繋がっていません。
上側オンにすると、中央と下が繋がります。中央がプラスですから、赤線にプラスが繋がります。
下側オンにすると、中央と上が繋がります。中央がプラスですから、黄線にプラスが繋がります。
ところが画像左上に、ここから出て行った線が、ヒーターに繋がるコネクター(白いプラ部品)が写っているんですが。画像のように、ここで
赤線と黄線は繋がっています。つまり赤線と黄線は、別れていても、繋がっている先は同じです。
これが証拠に、スイッチをどう操作しても、テスターのプラスとマイナスを入れ替えても、赤線と黄線は常に導通があります。また、赤と黄が繋がっている端子間の抵抗値は、0です。
これでどうやって、
強弱を作り出しているんでしょう?? 普通に考えると、ON-OFFしか出来ないような気がするんですが。いろいろ考えましたが、さっぱりです。
どなたかわかる方がいらっしゃいましたら、教えてください。
しかし見た感じ、物凄い作りです。プラス端子からスイッチに伸びている白線は、画像のようにかなり細いです。これにシートヒーターに供給する全電流が流れるんですから、大丈夫なのかな?
さらにインジケーター用LEDとその電流制限抵抗は、全て空中配線。空中配線した上で、LEDを接着剤?で止めてあるだけです。配線は全て剥き出しで固定もされていません。ハンダ付けしただけ。振動、防塵、防水、ショート対策はされていないようです。
自分で作るんだったら、恐くて人には売れないなあ。でもまあ、最近の工業製品なんてこんなものかもしれませんね。
Posted at 2007/12/26 16:41:15 |
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