
先日の
バイクの部品。WPC&モリブデンショット処理から戻ってきました。画像ではわかりにくいですが、見た目がちょっと違っていますね。全体にねずみ色っぽくなっています。モリブデンの色が残ってるんだな。全体に拭いたら色は薄くなりましたが、まだちょっとねずみ色です。完全には取り切れていない様子。まあ、表面にモリブデンが食い込んでいるので、当然と言えば当然ですが。
WPCってのは鍛造に近い技術なので、それで表面強度を増した上で、モリブデンで潤滑性を増します。これにより、部品の強度と潤滑性を上げようって処理。
ちなみに車でも採用されていて、WPCはいろいろなメーカーが、モリブデンショットは特にホンダが積極的ですね。フィットとかシビックハイブリットとかに採用されているそうです。
さて、これで絶版部品の延命です。
後は内燃機屋さんから、バルブシートカットされたシリンダーヘッドが戻ってきたら、全部組めるかな?
バルブって普通に使っていても、開いた時以外は常にシリンダーのバルブシートに押し当てられているので。経年変化で、両者の当たり幅が増えてしまいます。この車種だと標準0.9~1.1mm、使用限界が1.5mmだったのに、1.5mm近くなっていました。ベタ当たりに近いですね。
使用による通常の消耗なので、普通にシートカット(バルブシートをカットして角度を変え、バルブとの当たり幅を調整する。)で対応します。広すぎると面圧が下がって気密性が下がったり、カーボンを噛み込みやすくなったりするそうで。
ちなみに狭過ぎても駄目で、今度はバルブの熱がシリンダーヘッドに逃げにくくなり、これまたバルブの過熱に繋がるそうな。
ここ一発のスプリントなら、出来るだけ外当たり、且つ当たり幅は狭くするのが良いんだそうです。ま、理屈には合ってますね。
Posted at 2009/03/31 19:11:38 |
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バイク | 日記