ＣＣのＡピラーのカバーを外す

ＣＣは独特の車体構造のため、Ａピラーのカバーを外すのもひと苦労です。
ちなみに、ＣＣ以外の２０６のＡピラーのカバーは工具なしで外せます。Ａピラーのカバーの上端と天井の内装の間に指を入れてグイッと剥がすだけで簡単に外れます。

以下に示すのは、ＣＣ特有の手順です。
ご参考にして頂くのは多いに歓迎ですが、DIYの際の鉄則で、あくまでご自身の責任で施工されるようお願いします。

すでにＥＴＣとセキュリティの配線を通すために開いたことはあるのですが、今回は別の目的で開いて写真を撮ったのでアップしました。
手順はリンク先を参考にしました。使用する工具はトルクス・レンチ（T10とT20）と内装外しです。

まず、サンバイザーの付け根のネジ(T20)を外し、土台ごとサンバイザーを外します。

次に、サンバイザーのキャッチを固定しているネジ(T10)を外します。
キャッチ自体はこの段階では外しにくい状態です。

サンバイザーとキャッチは運転席と助手席の両側を外します。

ルームランプのユニットを外します。
これは内装外しをつかってこじれば外れます。グリーンのコネクタを外しておきます。

ルームランプの土台の楕円形（？）の樹脂パーツを外すため、ルームランプのはまっていた場所にある爪を外します。

これで、フロントガラスの上のパネルが外せる状態になります。端から指を入れながらバリッとはがします。

このとき、サンバイザーのキャッチが外れてバサッと落ちてきますので、無くさないように。ネジをはずした後、メンディングテープで押さえておくといいかも。

これでＡピラーのカバーの付け根にあるネジ(T20)に到達できます。これさえ外せば、あとはハッチバックのＡピラーカバーと同じように外せます。

ちなみに、ハッチバックのＡピラーのカバーは、上端に指を突っ込んで手前に引っ張ると簡単に外れます。

ＣＣのＡピラーのカバーの内側です。ハッチバックに比べてスペースが狭いのは、ピラーに補強材が仕込んであるためでしょう。
配線のキャッチ（黄色矢印）もハッチバックに比べて小さいです。ＥＴＣとセキュリティの線を引いたら一杯になりました。次に敷設する時は運転席側ですね。

助手席側の既設ケーブル（ピンク矢印）はラジオのアンテナの配線と思われます。運転席側の配線はルームランプと、ルームミラーの根っこ（雨滴センサー）に伸びています。

嵌める時は、カバーのピン（水色矢印）をピラーの穴にあわせて注意深くはめ込みます。
最後にウエザーストリップ（赤い線で囲ったゴム）を内装の上に丁寧に引き出してやります。このゴムが切れると厄介だと思います。
これでＡピラーの内側は元に戻ります。

フロントガラスの上の内装カバーとルームランプ、運転席側と助手席側のサンバイザーも元に戻せば作業終了です。慣れると片道 15 分くらいでしょうか。

今回はセパレート型のレー探の設置のための予備調査で開けました。次の作業のチャンスはいつになりますやら。