カタログ '75キャデラック/ビュイック (1)
投稿日 : 2006年08月27日
1
'75のキャデラック/ビュイック総合カタログ。両車とも日本では言わずと知れた、ヤナセが古くから輸入してたブランド。ヤナセはキャデラックの方がメルセデスよりも付き合いが古いとか。普通ニューモデルは前年の秋に出揃うのですが初代セヴィルは'75春に発表されました。なので['75 1/2イヤーモデル]と呼ばれます。このカタログは'75であってもセヴィル登場以前のものです。日本ではこのモデルイヤー(本当の年式・型)と登録年には当然ズレが生じる事があります。
2
最初のページ。それまでのエルドラド用V-8 8.2L(量産乗用車では最大級だ!!)が全車に採用されたと述べてます。以前はV-8 7.7L。左上に小さく書かれているように、キャデラックとはフランス人探検家の名だそうです。なので車名もフランス語っぽいものが多いです。
3
上:オーナードライバー用としては最高級・最大級のフリートウッド ブロアム、このネーミングは馬車の形式で「4頭立て」の事だそうな。他社(車)もこれを真似たものがありますがキャデが本家。我がセド/グロもこれにならって、グレード名として採用しましたが、サッシュレスのルーフデザインはまるっきりクラウンやルーチェが真似した様です。Cボディと呼ばれますが他車よりホィールベースが76.2mm長いそうです。LxWxWB(5936x2027x3378)!
下:フリートウッド75リムジン。パーティに冠婚葬祭に麻薬取引に(笑)どこへ出しても恥ずかしくない=フォーマルカー。(6406x2027x3848) ストレッチリムジンは多くの会社がノーマルを改造してますがコレはメーカー純正車・Dボディ。
4
上:フリートウッド エルドラド
下:同コンバーチブル
カテゴリーはパーソナルカー。「プレイボーイのための派手な2ドア」ですがスポーツは禁句。米車の当時数少ないFF車としても有名、この頃エリザベス女王が来日された時にこの型の白いコンバーチブルがパレードに使用されました・Eボディ。フリートウッドとは古いコーチビルダー(イタリア風に言えばカロッツェリア)の名でそのシリーズは別ラインで特別丁寧に組み立てられると言います。
LxWxWB(5692x2027x3208)
5
上:セダン デ・ヴィル
下:クーペ デ・ヴィル
キャデラックの中の標準型。この下に輸入はされませんが「カレー」(Calais=フランスの港町の名)と言うさらに安いモデルもあるそうです。フリートウッド名は付きません。セダンと呼んでいてもご覧の通り完全な4ドアHTで'77にモデルチェンジされるまでの「最後の巨竜」の一つ・Cボディ。この年 角目4灯ライトが採用され、それは他の米車だけでなく国産車や欧州車にも波及しました。国産で最初の角4はギャラン・ラムダだったかな?
LxWxWB(5860x2027x3302)
6
拾いですが、標準型セダン デ・ヴィルの後席です。ある時期までの国産高級車が米車を目指していた事が良く解りますが、模倣しきれてなかった事も良く解ります。
7
クーペ デ・ヴィルですが一段と豪華なデレガンス オプションだとこうなります。このデレガンスは豪華装備を1つのパックにしてますが、まるで別の車種の様に雰囲気が違い上のデ・ヴィル標準型がカジュアルにすら見えてしまいます。
8
映画「カジノ」('95 マーチン・スコセッシ監督)の1シーン。'70年代ラスベガスが舞台。カジノを牛耳るマフィアのボスが、人通りの少ない路地で幹部と待ち合わせて指示を与える場面。'75or'76の茶色のブロアムがボスのクルマ、豪華なルースクッションシートが見えます。後ろの幹部の黒いのは同じブロアムでも'71or'72年型。
関連リンク
[PR]Yahoo!ショッピング