'59 Cadillac Freetwood 60Special 1/日本海クラシックカーレビュー
投稿日 : 2012年10月03日
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これも、日常 まず眼にする事の無いクルマです。
フィンがその頂点に達した'59 モデル。
キャデラックのアメリカン・ドリームは映画・美術・小説・・・あらゆる処で描かれて来ましたが、特にこの'59モデルはそう言った意味でも全く色あせていません。
誰もが畏敬の念を抱かさざるを得ない、威風堂々としたフロント。
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恐ろしく複雑なフロントエンド。
ある意味、背後の'57 Cadillac Eldorado Brougham が、むしろシンプルに見えてしまうほど。
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画像2 のボンネット左右を走るクロームには、垂直尾翼のような造形が見えますが この先端にも翼をモチーフとしたような装飾が・・・。
このような無意味な装飾に、いちいち拒絶反応を起こされるのも御尤も。
かつてのロータス・スーパー 7 は極端な例だとしても、無駄な装飾を一切排除していると言い得る対極に、ポルシェ911(みたいなクルマ)があると思います。
しかし、僕など屁理屈が大嫌いでクルマを心情で捉えてしまうが故に、このキャデラックは充分に許せるのです。
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このクルマの最大の特徴はテールフィンでしょう。
それが宇宙時代のSFチックな夢・ロケット、あるいは冷戦時代の
ジェット戦闘機やミサイルをイメージしていたならば、やはり胴体(機体)の上にキャビン(キャノピー)が乗っている・・・と言うのが正しいと思います。
あるいは車体の上にキャビン(屋根/幌)が乗っているのが自動車スタイルの基本では無いでしょうか。
背後に見える'57 Cadillac Eldorado Brougham のルーフはステンレスですが、『幌』を連想させるに充分なカタチでしょう。
この点、現代車はセダンであっても無茶苦茶に見えてしまう。
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全世界のカーデザインに大きな影響を与え、亜流/模倣を数多く生み出したたテールフィンですが、同じ'59 のシボレーと並んでやはり頂点と言って良いのでは無いでしょうか。
クロームが眩しい。
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屋根フェチにはたまらない、フルオープン・ハードトップ。
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