難波津橋と赤レンガ倉庫
投稿日 : 2015年06月29日
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6/28 大阪市港区のGLION ミュージアムへ行ってきました。
前夜、江坂に宿を取り車を置いて地下鉄で大阪港駅へ。
海遊館側とは反対の出口へ出て、少し歩くと 赤レンガ倉庫が見えて来ました。
停められているメルセデスによって、それがGLION ミュージアムであると直感しました。
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はて、入り口はどこだろう?
メルセデスの後ろには、ブログUPしたC3ヴェットが居ます。
入り口は分かりましたが、開館より40~50分も早く着いたので 付近を散策する事に・・・。
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上:天保山運河に沿って遊歩道が整備されています。
中:調べたら、遠くに見える高いビルは「アジア太平洋トレードセンター」のようです。
下:古そうな橋 ハケ~ン!!
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「難波津橋」
「なにわづはし」
浪速・なみはや・難波・なにわ・なんば
調べても、全てが特定の地域を指すものでは無さそうで・・・
ややこしぃて かなんわ!(笑
そして
「昭和三十八年三月竣功」
と読めます。
この場所が何時埋め立てられたものか、僕には知る由も有りませんが、『なにわづ』の『づ』は『津』であり港を指す意味がありますね。
難波津と言う名の港があったんでしょうか?
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欄干の装飾も素敵です。
運河には はしけや渡し舟の様な船舶が多数停泊しています。
都会の華やかなビルや高速道路の裏に潜む、こんな港・埠頭の汚くて寂しい雰囲気が、実は大好きな僕なのです。
明治以後日本の発展を支えてきた『港湾荷役』や『鉄道輸送』の廃れた匂いが堪りません。
同時に、倉庫が立ち並ぶこんな一角は夜遊びや暴走行為の思い出が重なっています。
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上:向こうに住友のマークが見えますが、この赤レンガ倉庫も元は「住友倉庫」だったそうで。
下:稼働中の「住友倉庫」・・・モルタルですがこれも古そう。
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GLION ミュージアムの敷地内。
「1TON」の表示のあるクレーン。
建物と共に相当な年代モノでしょう。
段を付けたレンガの積み方に萌えてしまいます(笑
このクレーンにレンズを向けていた、70歳代とおぼしき男性とお話させていただきました。
訛りとお話の内容から、関西在住の方とお見受けしました。
曰く
『ここ(赤レンガ倉庫)は元々住友倉庫であった。近年再整備される前は高い塀で囲まれていて接近撮影する事が出来なかった。』
『ここの全ての倉庫の三角屋根の中央部には、住友のマークが掲げられていた。(画像2の痕跡に注目)』
『この場所のすぐ近く(倉庫敷地内)に鉄道の線路があったはずだが、見当たらない。』
『耐震補強は致し方無いが、無粋で残念。(壁面に見える鋼材)』
中央大通りが弁天町駅を経て海側へ出たこの付近は「海遊館」や隣の此花区には「USJ」など・・・今をときめく華やかな観光スポットですが・・・
昭和57年の地図があったのを思い出し、ページを開いてみると 地下鉄は大阪港駅より先は無く道路も「中央突堤」で行き止まり。
埋立地自体は「第一岸壁」と記されており、住友倉庫の敷地内には「大阪港貨物駅」の名があります。
他の埠頭にも線路が引き込まれていますし、近くには大きな浪速貨物駅も見えます。
この数十年の間に鉄道はトラック輸送にとって代わったと言う証拠ですね。
そしてちゃんと「難波津橋」の名も載ってました。
(ブログ参照)
住友倉庫のOBさん?あるいは当時の荷役関係者?なのかどうか 聞きそびれましたが、どうやら彼は車より倉庫自体の撮影が目的だったようです。
できれば もっとお話を聞きたかった。
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帰りに見たハローワークの建物。
2階の窓はアルミサッシではありません!
(ガラガラガラ~)
あの重たい鉄枠の窓を、開け閉めする感覚が蘇ります。
玄関アプローチ・・・タイル貼りの壁とガラスブロックがなんとも言えない味を出してます。
そして
「大阪港労働公共職業安定所」
の「労」が古い!
いいもの見せてもらいました^^
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